紙の本
なんだかなぁ
2017/03/30 22:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ムジクムジカミュージック - この投稿者のレビュー一覧を見る
せつないじゃないか。なんだよ、なんでなんだよぉ・・・・と悲しくなる。幸せ・・・なのか?いや誰もせめてないし、誰のせいにもせずに静かな幕引きをしたけれども、心穏やか=幸せではなかろう?と思ってしまう。
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村上たかしの原作コミックで泣き、西田敏行の映画を見て泣き、またこの小説を読んで泣いた。
それくらい好きな作品。
色々と思い出されて、止まらずに一気に読み終えた。
おとうさんとハッピーの最期のひととき。
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これはいかん!めっさ泣かせにきとる!
犬側の目線で描かれた、おとうさんとハッピーの家族としての絆。
お互いがお互いを思い合ってる。
グッときた場面は随所あったけど、やっぱり星空のもとおとうさんが静かに眠った場面がもう…!
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原野に放置されていた車の中から身元不明の男性の白骨死体が見つかった。その近くには死後3ヶ月の犬の死体も見つかった…
そんなニュースから、その最期を迎えた男性と犬のストーリー。家族がバラバラになり、犬と旅に出ることになったお父さん。人間はつくづく勝手だな…って思った。幼少の頃に飼っていた犬を思い出した。私もすぐに犬の世話をしなくなって、両親が世話してくれてたな…。でも父が犬の散歩に行く時は、時々ついていってた。その時の気分次第なところがつくづく勝手だったなって思う。
原田マハの作品にしては珍しく、嫌なキャラが登場した。(母親、娘、旅の途中で出会った少年。)原作に出てきたんだろうね。
とことん良い人ばっかりな原田マハらしい小説が読みたくなった。
2023.06.10 読了。
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犬目線で書かれている。
きっと、家族の一員になった犬に限らず、動物はそういうものなのかな・・・、と考えた。
そして、飼っていたワンコ達を思い出した。
そういう目線は良いと思う。
が、最後、犬がかわいそうだと思ってしまった。
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マンガを 物語にする。
1年前の白骨死体と
それに寄り添うように3ヶ月前の犬の白骨死体。
その白骨死体は、どんな 物語が隠されていたのか?
星守る犬とは
『手に入らないものを欲しがる人』のこと
をいうと 扉で説明しているが、
死に至る過程は 寂しいけど
たぶん、幸福だったろうね
と推察して、物語を編集する。
ハッピーにしようとしてハッピーだとする。
別れた妻、そして 娘はどうしちゃったんだろうか。
変な美談を聞かされているようで、残念。
安易と言わざるをえない。
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映画化された村上たかし氏の漫画『星を守る犬』が原作。それを小説化したのが、本書。
小説が漫画家されることは多々あるが、その逆パターン。
犬を飼ったことのある人なら、誰も飼い犬にまつわる思い出や悲しみ、後悔の念を心のどこかに感じているのかも。それゆえ、現在の家族関係・家庭環境なども反映した人間とイヌとの関係を描いた本書には、誰しもどこかしら自分自身を投影してしまうのかもしれない。
本書カバーに、円山応挙のイヌの絵をモチーフにしているところも、原田マハらしい。
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ちょっと驚いた。マイbucketlistの死に方編まんまだったのだ。
将来息子の邪魔にはなりたくない。
同時期に最後を迎えるためにそろそろ相棒の検討に入るとしよう。
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内容はあらかじめ知っていて覚悟して読んだけれど、予想した以上に人の生き方や犬の愛情が心に染み入って、切ないような、温かいような不思議な気持ちになった。
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泣きました。おとうさんとハッピーに泣きました。
ちょっと辛いくらいに。
でも二人は幸せだったんですよね。お互いがお互いを大切に思い合ったんですから。
でもあまりに悲しくてしかたありません。
二人が天国で幸せでありますように。
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猫派なのに今年は犬づいていると知った人が貸してくれました。西田敏行主演の映画版は公開時に観て、よく記憶に残っています。原作が漫画だったとは知らず、しかもそれを原田マハが小説化しているなんてまったく知らず。
わずか160頁の薄い本。だけどそこに盛り込まれた犬と飼い主のおじさんの話は、その頁数が無限であるかのように、心に染み渡ります。
幼い子どもの希望である家族に飼われることになった1匹の犬。幸せな家庭だったはずなのに、いつしか家族がバラバラに。生涯をその犬と共にしたのはお父さん。
涙をあおることなく淡々と。今年観た映画『僕のワンダフル・ライフ』のことも思い出します。
映画『僕のワンダフル・ライフ』の感想はこちら→http://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/94b03d76109a1950758f103e49ed6287
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もはやタイトルに「犬」とついている時点で泣けないわけがない、くらいの覚悟を持って読み始めたけれど、案の定号泣だった。
映画化もされた村上たかしさんの同タイトルの漫画を、原田マハさんたっての希望で小説にしたもの。近所の本屋さんで見つけて購入、即読み終えた。
お父さんと犬のハッピーの物語は、ハッピーの目線で語られている。
道端で拾われた「ぼく」が新しい家族に迎えられるが、ずっと続くと思っていた楽しい暮らしは、いつの日からかだんだんと形が崩れていく。
最後に取り残されたお父さんと旅に出たハッピー。
ハッピーの純粋な動物目線の言葉が、涙腺をさらに崩壊させる。
ハッピーには語れなかった部分は、福祉事務所に勤めるケースワーカーの奥津によって明らかにされていく。お父さんとハッピーの旅の行方は…。
「きっと…それで、よかったんですね」
という店主の言葉が心に響いてまた涙が溢れた。
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ある日のニュース
原生林に打ち捨てられた車。その中で息絶えた男。
そのそばでうずくまっていた、一匹の犬。
どういう理由からか、男は車の中で人生を終えた。
どういう末路をたどったのだろうか。
なぜその場所だったのか。
そしてなぜ、犬が一緒にいたのだろうか。
男と同じ場所で、どうして犬が息絶えたのだろうか。
男は死後一年以上、それなのに、犬は死後三カ月。
つまり男が死んでから少なくとも、九カ月ものあいだ、犬は生き延びて、男の「遺体」とともに過ごしたことになる。
ぼくは、知っている。人間は犬の前では正直になるんだ、ってこと。
どんなにつっぱっていても、意地を張っていても、強がりを言っていても。自分と犬だけになったとき、人間は、すなおになるんだ。
うれしいときは、ほおずりをする。
泣きたいときは、涙をこぼす。
そして、さびしいとき、いとしいときは、ぎゅっと抱きしめる。
犬の素直な心と「お父さん」の犬を思う気持ちが伝わって、泣けました。
どうしようもなく、泣けて泣けて…。
家族と別れて、ひとりになった「お父さん」を最後まで見守った犬のハッピー。
「お父さん」のことを忘れなかったハッピー。
犬は飼ったことはないのですが、この物語のハッピーも捨て犬でしたが、以前うちでも元ノラ猫を飼っていました。
その子のことを思い出しました。いたずらもしたけど、とてもおりこうな、いい子でした。
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仕事も、家も、家族も失った男が旅にでた。最後のパートナーに選んだのは愛犬・ハッピー。長い散歩を終えたときに交わされた、「ありがとう」の言葉がいつまでも胸に響く
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なんとも物悲しくせつないお話ではあったけど、
違和感が先に立ってあまり感動できなかった。
病気になり仕事も失ったおとうさんをあっさりと見捨てたおかあさんの冷酷さ。
憐れな犬を道連れにのたれ死んでしまったおとうさんの身勝手さ。
そんなものがどうもひっかかってしまった。
原作の漫画を読んでいたら、また違った感想を持ったかもしれないとは思う。