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大国アインスに併合された亡国トールの元王子(死んだと思われいる)であるハジュンは10年ぶりに密かに故郷へと帰ってきた。そこで幼馴染のマーリィと再会するが、仇であるアインスの王子・カリオルが彼女に想いを寄せていることを知る。一方、死んだと思われていたハジュン王子が生きていることを知ったトールの将が国復興の旗印にしようと接近してくることに・・・
恋愛要素が強いけど、それだけでなく国の再興をめざすという緊迫した状況もあってハラハラドキドキしました!
ハジュンが望まなくても、王子だというだけで担ぎ出す武将たちにイライラもしたけど・・・(-_-;)
ヤキモキしたのはハジュンとマーリィの関係!早く気づけよハジュン!って何度思ったか(笑)
ハジュン、マーリィそしてカリオルのその後が知りたいなぁ・・・
知らずにこの作品から手に取ってしまったのですが、これは2作目だったんですね~
1作目も読んでみたいです(^^♪
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舞台となるトール王国は大国アインス王国の侵略を受けて王家を失い、植民地となっています。
実は生きて別の国に逃げていた王子ハジュンや幼馴染のマーリィがトールがどうなっていくべきか、といったことに悩む話です。
話の動きがゆったりとしていて、あらすじを読んで思っていたイメージとはちょっと違いました。
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征服者の王子と被征服者の王子、二人から愛される笛吹きの少女の三角関係。
男女の恋愛に軸を置きつつも、甘くないのが良いです。揺れ動く政情のなかで、二人の王子がどのような道を選び取っていくのかを、少女の視点から見ているような感じ。こういうの大好きです。
前作で気になった視点のブレなども今回はなく、良い雰囲気の文章になっているなと感じました。
前作の舞台や登場人物のその後がちらりと垣間見えて嬉しかったです。
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前作から約10年?隣国が舞台。前作主人公のメイリンは殆ど登場しないものの、その存在感は圧倒的だった。スゴイなぁメイリン。比べると今回のヒロイン・マーリィは好い子なのは分かるし嫌いじゃないけど、主人公達が引き合うほどの魅力は感じられず弱い。恋愛色よりトール国がアインス国に立ち向かう様にもっと重点が置かれた方が個人的には好みだ。そんな中、ソンボの異色キャラは光ってた。
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世界観の作り込みはとても丁寧で、歴史の背景や思想、文化が端から端までピッタリはまっている。
昔、そういう国が存在したかの様なリアリティ。
あとはもう好み。
結構恋愛色強いかと思っていたけど(奪い合い的な。笑)、そうでもなかった…。
個人的なこの本の印象としては、国の在り方、人の本質辺りかと。
ちょっと文庫の帯とあらすじに乗せられた感あり。