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警視庁総務部総務課動植物管理係の須藤と部下の薄が活躍(?)するシリーズ第2弾。
二人のかみ合わない会話がなんともテンポもあり、小気味良い。
前作は鳥、今作は蜂、次回はどんな動植物が関わってくるのか楽しみ。動植物管理係というからには次作は植物かしら!?
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大倉氏が書かれたモノの中では山岳ミステリーを除くと、「小鳥を愛した容疑者」がイチバン好きだったので、今回シリーズ化されたのはすごくうれしいです。
スズメバチは以前、百田氏の「風の中のマリア」で学習したので生態的には何となく知っていたけど、今度はこの本でスズメバチからの身の守り方が勉強できました。
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新興宗教団体にかかわる事件で、捜査を指揮していた警視庁の管理官が銃撃された。庁内が緊張に包まれる中、都内近郊の各地ではスズメバチが人を襲う事故が続けて起こる。その中には高速道路を走行する車中で蜂が暴れるという重大な事例も―。本庁の総務部総務課動植物管理係の須藤友三警部補と部下の薄圭子巡査は、捜査一課からの依頼で蜂の事故の調査を始めるが―!?平穏な日常を脅かす小さな「兵器」に、警視庁の「いきものがかり」コンビが立ち向かう!窓際警部補と動物オタクの女性巡査が駆ける!スリルと抱腹の最新警察小説!!
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須藤・薄(うすき)の珍コンビ再び、である。相変わらずの薄の常人外れっぷりに思わず頬が緩むが、須藤もすっかり生き物係――というか薄のお守り役――が板についている。生き物は薄、人間は自分、と悟っている感じに悲哀とたっぷりの愛情がにじみ出ているような気がする。薄の場を読まない質問攻撃と、生き物に関する説明攻撃は、ある意味傍迷惑ではあるのだが、それが事件を解決するカギを見つけるのに一役買っているのだから、闇雲に止められないのが痛し痒しで、それがまた面白い。まだまだ続いてほしいシリーズである。
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ふたりの主人公 須藤と薄がとてもいい
会話も楽しい
ふたりのおかげで一気読みだった。
途中まで昔あった事件の蜂版かと思ったが、
まるで違った。
第3作を早く書いてください。
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1作目そすっ飛ばして読了。
濃い~キャラの薄女史、面白かった。
天然なのか、計算なのか、須藤氏がいちいち反応するのも面白い。
で、面白いだけでなくて、読み応えのあるミステリー。
これは、1作目も読まなくちゃ。
もう、にわかスズメバチ通になっちゃったよ。
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須藤警部補と薄巡査のやりとりはテンポも良くて
面白いんだけど、さすがにあのチグハグな会話が
何度もあるとちょっとトボけすぎでしょ?
わかるでしょ?普通それくらいと思うところも
いくつか・・・。
人間のことには疎くても、動植物に関しては
すっごい知識があるので、須藤警部補も
一目置いているのね。
確かにウンチクは勉強になったわぁ。
スズメバチでテロか、模倣するようなヤツ
出てこなきゃいいけど・・・。
もし手口をまねた事件が起きたら、捜査関係者は
「そういう小説があったぞ」とピンと閃いて
くれるといいんだけど。
スズメバチのあのサイズ、あの見た目、あの習性。
ただひたすらに怖いので、即対応してもらわないと。
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いきものがかりシリーズ(勝手に名付けた)第2弾は長編ミステリ。前作の短編はちょっと物足りなかったのですが、本作は長編でたっぷり楽しめました。もう少し頑張ったら法医昆虫学捜査官シリーズとタメをはれるかも(笑
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2014.10.13読了警視庁の鬼頭管理官が、新興宗教団体に銃撃され、負傷するという事件が起こり、警視庁はてんやわんやになっている。折しも、ありえぬ状況でスズメバチが発見されたり、刺されたりの事件が散発している。警視庁総務部総務課動物管理係の警部補須藤と薄巡査は、山歩きの最中に誘導されて蜂の巣に人間近づかされ、スズメバチに刺された被害者の聴取を任される。聴取に従って山に調査に行くと、計画性をもった事件の端緒が考えられる。誰かが蜂による犯罪を計画していることに気づく薄と須藤…。
またまた、薄の動物には関する楽しい蘊蓄話や薄と須藤とのかみ合わない会話を楽しむことができました。スズメバチの特性やスズメバチを使った事件の計画!面白かったです。また、大倉さんの他のシリーズを読みたくなりました。
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須藤友三警部補と薄圭子のシリーズ第二弾。
今回は長編です。いや前作読んだ時にも思ったんですが、その章ごとにテーマとなる動物の生態みたいなものを取り入れてトリックを構築して・・・って、これ書くの大変そうだなあ・・・と思ったものです。そういった意味では長編向きのシリーズなのかもしれないw
今回はタイトル通り蜂。いつもの薄圭子巡査による蜂の生態講義もたっぷりとありますが、長編ですのでそうでない部分もたっぷりと。
がっつりじっくり読むタイプの一冊ではありませんが、なんとなく手に取って楽しめる一冊かと。
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警視庁総務部動植物管理係のコンビが活躍するシリーズ第2弾。
新興宗教団体に関わる事件で管理官が銃撃され、警視庁は緊張に包まれる。そんな中、都内でスズメバチが人を襲う事件が発生。人手が足りないからと頼まれた動植物管理係の二人が調べてみると、事故ではなく意図的に引き起こされた事件ではないかと思われた…
犯人側の計画の全貌が凝り過ぎではないかと思うところもあるが、スズメバチを使って事件を起こすという発想が面白かった。実際あったらかなり怖い。
薄巡査の動物オタクぶりは相変わらず。軽妙で面白いのはいいけど、須藤との会話はちょっとボケ過ぎかも。
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シリーズ2作目。
今回も須藤と薄、デコボココンビのズレたやり取りは健在。面白かった。一気読み。次回は田之倉も加えて、もっと賑やかになるといいな。
蜂は怖い。寄ってきたら思わず手を振り上げてしまいそうだけど、ダメだということがよくわかった。。
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最近の大倉の作は強引に物語を進める傾向に有るが、本作品も途中から強面のバイオレンス仕立てに墜ちていく。
動物担当の薄婦人警官のキャラクターが救いだが、身分がよく判らない。時に脱線するので、ユーモア小説としての面白みが先に立つ。
もともと刑事ドラマ仕立てが好きな作家だからそりなりの物語展開かな?
最後のどんでん返しで本格の面目躍如と謂うところか!!
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読み始めてから長編だと気づき、長編だといまいちかも?と懸念したが、案外ひきつけられてサクサク読み進んだ。
でも、この人のシリーズは季刊落語の編集者のやつが好きなので、あの続きをもっと読みたい。
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シリーズ二作目ですが、動物を事件に絡めながらする手法はさすがですし、謎が絡まり大きな陰謀が現れていく…
さすが大倉さんだって思います。
面白い作品で、いいですし、事件は社会派チックで、その背後にあるものを丁寧に伏線を張っている。
なかなか良かったです。
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前作から気になっていたのだが、ヒロインの一般常識に欠けるとしか思えない奇矯な言動がウザくて仕方がない。
確か前作で、「動物管理係の新設に際し、かなりの狭き門を突破して採用された」という記述があったはずだが、この言動では確実に面接で落とされるのでは?と思われ、説得力がない。これなら、実力で狭き門を突破したのではなく、有力者のコネで採用されて胡散臭がられている、という設定の方が説得力があるだろう。
ストーリーや文体は読みやすいだけに、ヒロインの人物造形だけが残念。