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女性で部下を指導する立場にいる人を対象にした指南本。
各アドバイスが作者の経験から具体的に説明されていてとてもわかりやすく胸にストンと落ちる。
すぐにでも実践してみようと思わせる内容だった。
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今の時代に求められるのは、あれこれ指示をして先頭に立って引っ張るリーダーシップではなく、相手の働く意欲が育つように関わるリーダーシップ。
これは、にこやかに接したり、共感したり、寄り添ったり、温かく面倒をみたり、優しく声をかけたり、聞き上手であったりという、もともと女性の強みの部分であり、女性ならではのスタイルというのが、とても励まされた。
本書は、著者の以前の職場での具体的な例をあげて、リーダーシップについて論じているので、かなり実践的で参考になる。
ほんとうにそんなにうまくいくの?と思う部分もあるが、自分が変わると周囲が変わるという例が、これでもかというほど挙げられている。
<本から得た学び・気づき>
・インスタントアンサーを手放す
経験や知識から、また自分が優位を感じていたいからという思いから、すぐにアドバイスを出してしまいがちだが、部下にも考えがあり、考える力もあるというスタンスを持つ
→インスタントアンサーを手放しても自分の価値がさがることはない
・人は自分を必要としてくれる人に対して、行動で応えたいという意欲がわく
・自分が相手からされて嬉しいことは、部下もそうだとは限らないことを知る
(例:人前で誉められることが、かえってプレシャーになり嫌な人もいる)
・コミュニケーションの語源は「communis(コミュニス)」で「共通のものをもつ」という意味
コミュニケーションとは相手と自分の共通点を探すプロセス
→やはり他者への関心が大切だと学んだ
・人が動く時は、自分のことをわかってもらえたという感覚がもてたとき
・言語化していない部下の思いや気持を聞き取る→「アフターショック」にあった語られた言葉と語られなかった言葉を推し量るというところと共通する
・部下が「実は。。」と話し始めたら真正面から聞く
・部下がビジョンを描けるように、自分自身がビジョンを持つこと
→部下に伝わる真剣度や本気度が全く違う
・部下の態度に「カチン」ときた時こそ、こちらから思い切って部下の懐に飛び込む
・叱ろうが怒ろうが信頼関係が出来ていれば部下は受け止められる
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子育て本と似たようなことをかいてるとおもった。人に動いて欲しいときにどうするかは相手が子供でも大人でも本質的には同じことなんだろう。
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2015.6.8
部下を持つ人(男でも女でも)にはためになる本だと思います! とてもよかったです。私も。後輩を指導する立場に立った時に困ったり悩んだりしたので……他の人も同じような悩みを抱えているんだと知れただけでも、気持ちが軽くなりました。
なるほど、と思ったのが「心が疲れた時は、心でなく体で気分を変える。(笑顔を作る、さっそうと歩く、ストレッチをする、など)」
相手がどういう気持ちでそんな行動を取ったのか?に思いを馳せる余裕を持ち続けたいものです。
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・最初に自分の「心の状態」を整える。
人は、ただそこにいる、だけで回りに影響を与えている。ご機嫌な人といれば、ご機嫌になる。自分の内側で心の対話をすると、気分が落ち着く「間」が生まれる。すると自分を客観的に見られる。すると初めて外に目が向き、相手を理解できる。
・身体から入る
口角を上げる・・気分が上向きになる。
・答えを言わない。相手に考えさせる。
・落ち込んでいそうな部下には、とにかく声をかける。
心理学でいう「承認」声をかけられると、相手は気にかけられていると感じ、自己重要感、を感じ、モチベーションが上がる。
・実は~ の向こうに、現状解決の糸口が
相手が事情を話せるように。・・とにかく聴く。すると相手は事情を話し、相手はすっきりし、こちらは事情がわかり、よい関係になる。すると仕事もいい方向に行く。
・やりずらい相手には、自分との共通点を探す。
趣味とか。
・カチンときたら
相手の懐に飛びこむ。違和感をそのままにしない。
・将来のビジョンを描く まずは自分自身、そして部下。
いつ、どこで、誰が、何を、どうする 具体的に。
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女性向けのリーダーシップを説いた本は珍しかったので、家族の本棚から拝借して読んだ一冊。
女性ならではの細やかさや丁寧さを活かし、後方支援型のリーダーシップを発揮しましょう、というのが本書の大きなテーマとなっている。
私自身、仕事でリーダー職を経験するようになって「自分が目指すべきリーダー像は何だろう?」と悩み続け、これが近いかな?と思ったのが、サーバントリーダーシップ(支援型リーダーシップ)の考え方だった。
みんなの前に立ってグイグイ引っ張るリーダーも格好良いけれど、チームを後ろから支えながら、全員が力を発揮して気持ちよく仕事できる環境を作りたい。
そうして、なんとなく思い描いていたリーダー像が、この本のおかげでより具体化されたので、非常に読んだ価値があったと思う。
本の内容はトピックス別にまとめられているので、順番を気にせず見出しが気になるものから読んでもOK。著者の実体験を踏まえて書かれたものが多く、具体的にイメージしながら読み進められるので、疲れているときに読んでもスッと内容が入ってくるのが良い。
本の最終章にある「心の状態を整える」という言葉は、いつも余裕のない自分に向けて言われているようで、読みながら自然と背筋がピンとしてしまった。
ちなみに女性だけではなく、男性が読んでも素晴らしい内容なので(この本の持ち主も男性)、これからリーダーを目指す人・リーダーをやっていて伸び悩んでいる人には非常におすすめの一冊。