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毎年三十万人近くが発症しその半数が死に至る難病・脳卒中。生存者の多くには重い障害が残る。人生の絶頂期に発症し、死んだ方が幸運だったと言う患者も多い。後遺症で半身マヒとなり、仕事も生きがいも失った男たちが、家族などに支えられ、障害者スポーツに挑み、生きる意味を見いだしていく感動の実話。
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過去から今現在までの生き方について、この本には多くのことを問われたような気がした。
健康に気をつけて過ごしている人も多いと思うが、そんな人達でも自分が何かしらのハンディを背負うことは考えられてないだろう。話の中に出てくる3名もそうだったように。私は今の自分にとって当たり前のことが奪われてしまったら、まだ受け入れることができないだろう。
しかし、登場人物達は悩んだり苦しんだりするが、何かに支えられる、若しくは支えられていることに気づくことによって、少し前に進むことができるようになっていく。様々なきっかけがあったが、その根本には彼らの今までの生き方が形を変えて助けてくれていたと思う。
読み終わってみて自分はどうだろうかと不安になった。まだ間に合うと信じて、自分や家族、周りの人達に真剣に誠実に向き合っていきたい。
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脳卒中、毎年30万人近くが発病し、約半数が死に至る。一命をとりとめたとしても多くの人に重い障害が残る。
この物語では、突如脳卒中に襲われ、半身麻痺となった3人のその後人生を描いたものである。
重い後遺症のため、昨日まで普通にできていたことが介護なしではできなくなる。
歩行、食事、排泄、入浴、着替え、そしてスポーツも。
いっそのこと死んでしまえば良かったと本気で考えるくらいの絶望に襲われる。
悩みや苦しみ、あきらめに押しつぶされそうになりながらも、家族や友人の支えによって自分の境遇を受け入れていく。
何一つ満足にできない自分でも、生きる希望にスポーツがあった。
障害を持ちながらでも少しずつスポーツに打ち込み、自分の存在価値を見出し、生きがいを手に入れる。
あきらめないこと、それだけが生きる力になる。