紙の本
涙なしでは読めません
2017/01/30 23:26
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投稿者:ぴよ - この投稿者のレビュー一覧を見る
全く正反対な性格の異母兄弟が織り成す、家族というものを考えさせられる物語。
新しいお母さんの事は好きなのに、心の中で死んだお母さんに謝る妹のフミちゃんの心境が切ない。この悲しくも暖かい気持ちにさせられるストーリーは読んだ後、心がきゅっとします。
涙無しでは読めません。
紙の本
重松清の傑作作品
2017/01/09 12:30
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投稿者:まーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
僕は重松清さんの作品を数冊読みましたが、この作品も彼らしい暖かなヒューマンドラマを描いているなと思いました。新しくできた妹と姉が最初はなかなか難しい関係で徐々ではありながら本当の姉妹のようにになっていく様は読んでいて心がほっこりさせられます。未読の方はぜひ手にとってみてください。
紙の本
家族とは
2014/09/26 08:04
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投稿者:ラビッツ - この投稿者のレビュー一覧を見る
重松清の作品はいろいろ読ませていただいてます。
相変わらず小学生くらいの心情を的確に掴み書き記されていますね。
人生において大切なこともさらっと書くあたりもさすがです。
ポニーテールは主語が次々に変わるので、登場人物に感情移入しながら読めました。それぞれ思いがあるものね。
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再婚・連れ子の家族って、最近結構多いのでは。
みんな、家族になろうと頑張ってる。少し無理してる。でも温かい場所を見つけようとしてる。
フミの髪が、ポニーテールができるようになるまで少しずつ、1か月に1センチずつ伸びていくように、家族も少しずつ少しずつ形になっていくんだろうな。たとえ髪を切ってポニーテールができなくなっても、また髪が伸びるように、家族にピンチが訪れてもまたゆっくり修正していけばいいんだよね。
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父と娘、母と娘。四人が一緒になって新しい家族が始まる。でこぼこしてて、上手くかみ合わない四人がそれぞれに少しずつ上手く行く道を見つけていく。時間をかけて愛おしみながら。見守る者はすこーしホッとする。
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家族って、なるもんじゃないから、
だからなろうとすると、
ぶつかったり、すれ違ったり…。
人の心のリアルを素直に
大げさにリアルに書いていく。
さすが重松。
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四人それぞれの想いで少しずつ家族になっていく。少しずつだ。ポニーテールができるまで少しずつ髪を伸ばすみたいに、少しずつ、家族になる。
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再婚した家庭のお話。オカッパの髪の毛がポニーテールができるような長さになるまでゆっくり、でも確かに伸びていくように、ゆっくりと家族が出来上がっていくお話。親の愛情ってええですね
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新しく家族になっていく話。
いろいろ難しいことはあるだろうけど
家族が多いことはいいことだ。
兄弟姉妹がいるのはいいことだ。
いるんだったら大事にできたらしあわせなことですね。
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川は一つの方向にしか流れない。
通り過ぎてしまったものは、もう二度とは戻ってこない。
海は波が来て引く。
潮が満ちて引く。
ゆっくりゆっくり寄せては返す・・・。
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主人公のフミ、父、父の再婚相手のお母さんと連れ子のマキの物語。
ぎこちない4人のやりとりに読んでる方もひやひやだけど、少しずつ前進するのは読んでて温かくなる。
人と人が近づくには時間がなんとかしてくれる場合もあるけど、本人がどうしたいか考え行動した結果の方が大きいと思った。
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2時間くらいで読了。
小学4年生のフミと6年生のマキは両親の再婚で姉妹になります。ピュアで泣き虫なフミと、口数が少なくてぶっきらぼうなマキ。主にフミの視点から、再婚をして直ぐの二人と家族のお話が描かれます。
家族の絆や問題をテーマにした作品は重松清さんが色々な作品で描いていますが、女の子が主人公になったお話は久しぶりです。過去の女の子が主人公の作品では、心情や言動に違和感があって内面が感じ取りにくいこともありましたが、今作では女の子の考えていることや感情が分かりやすかったです。氏自身も娘さんが二人いたと思いますので、成長と共に分かってきたのでしょうか。
妹のフミは小学4年生で、猫が好きで感情が目まぐるしく変わる、かわいらしい子です。お姉ちゃんのマキと仲良くなりたいと思い積極的に話しかけますが、気難しいマキにいつも冷たくされて泣いてしまいます。一方の姉であるマキは感情をあまり表に出さず口数も少ないために、つい妹のフミに厳しく当たってしまいます。性格の違う二人が姉妹だけでなく、それぞれの再婚相手と戸惑いながらも関係を築いていくお話です。
他人と家族として暮らす、というのはどのような気持ちでしょうか。私は今まで両親から生まれ、両親と過ごしてきたために、そのあたりの感情は正直言って分かりません。ただ、いつもと違う毎日が急に始まるのは、とても怖いです。フミとマキは再婚についての話題はあまり話そうとしません。けど、色々な気持ちが頭の中でぐるぐるしていて、つい涙をこぼしてしまうのがフミで、イラついてしまうのがマキで、彼女たちも幼いなりに葛藤を繰り返しています。
人生に正解は無いのだと思います。けれど、再婚という形で始まった新しい人生を懸命に生きる二人の姿はとても強く見えるのでした。
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再婚によって新しく家族が出来た女の子のお話。
新しいお母さんがとってもできた人間。
他の家族もみんないい人で、
他人を思いやる心が強いから、
一つの家族としてまとまっていったんだろうな。
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母を病気で亡くし、父親1人のフミと、父と母が離婚し、母親1人のマキ。
フミの父とマキの母が再婚し、フミとマキは、姉妹になった。
そんな四人家族の新しい生活を描いている物語。
フミは、病気で亡くなった母を忘れることができず、また「前の」「今の」と2人の母の呼び方にも困っていた。そして、性格がきついマキとの仲にも戸惑っていた。
また、マキはマキで、フミとの接し方、新しくできた父との接し方に困っており、両親もそれぞれ不安を抱えていた。
一つ一つの章で、だんだんと新しい家族の距離が近くなっていくのがわかる。
最初読み始めから、
「あぁ、重松さんらしいなぁ」
と思いました。すごく温かい物語でした。
姉妹の関係、両親との関係、そして友達関係の描き方…どれも良かったですが、1番は亡くなったフミのお母さんが、フミには聞こえない声で話す所には、涙が出ました。
新しい家族でスタートをきったお父さんとフミを見守っている亡くなったお母さん。
またゴエモンという猫の存在。
ゴエモンは、亡くなったお母さんがまだ生きていた頃に飼っていた猫。
そして、今回新しい家族で可愛がり始めたのがゴエモン二世。
このゴエモン二世は、亡くなったお母さんの姿を浮かべさせます。
この家族の将来も、少し入れてあり、とても温かい終わり方でした。
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子供の目線で書かれていて、とても読みやすい。
それでも、子ども自身ではこんな風に自分の感情を整理はできないだろうなあ、と感じるのではあるが。
ふみちゃんの優しさ・素直さに癒される。
こんな優しさを子供の時から持ってるって、すごいなあ。