紙の本
爽快!未知の世界をめぐる興奮
2014/07/04 18:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:らくだ - この投稿者のレビュー一覧を見る
レジで買う、電車で読む、、本を好きで読んでいたはずなのに
いつのまにか、まわりの人はどんな反応をするのだろうか…?
読むことが何かの損得にならないか…
若干気になってしまっている自分にカツを入れてもらった気分。
一体、何のために読むのか??
無我夢中で未知の世界へ想像を巡らせていた昔の
好奇心に溢れた眼を思い出させてくれた一冊!
さあさあ、無限に広がる世界へ、いざ漕ぎいでん!
紙の本
まねできないが
2021/09/10 17:25
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投稿者:.ばっは - この投稿者のレビュー一覧を見る
本が溢れて、どこにあるか、そもそも買ったかすら、わからない状態の自分にとって、博物学的に興味の対象を広げることは自殺行為になると自制が働いて、このような読書術は羨ましく感じるが全面的には取り入れられない。ただ、読書への取り組は興味深いものだった。
◎電子書籍は本じゃない。表紙、装丁、活字、全てが統合されて本という作品になる。
◎本はなるべく「まるごと」食べる
ダイジェスト版では本当の事が解からない。邦書でも昔読んだのは子供向け焼き直し版だったか。洋書では原書まで遡れないし気になる時は完訳を複数読むしかないか。
◎本は自腹で買う
買わずに借りて読むのは返却期限があるから積読防止になる、買ってしまうと売れない性格だから一読には借りて読む、ただ座右と認めた本は買っているので少しは許してもらおう。
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以前見たTVで荒俣先生がものすごい博覧強記であることを紹介していたので、どのような読書を重ねてきたのだろうと興味あったため購入。帯に荒俣先生の幸せそうな写真があったのも購入のきっかけだ。
内容は、荒俣先生の読書遍歴等であるが、中年になって読書好きになった私などとは違い小さなころから本当にいろんな事に興味をもち、沢山の本を読んできた荒俣先生の読書スタイルには本当に驚かされる。これだけの読書をどのようにこなしているのだろう?寝てないのではないか?と思った。
また、本好きの方の意見に多いのだが、荒俣先生も電子書籍には否定的であることが分かった。私も紙、電子両方活用しているが、やはり紙のほうが好きだ。読み返す時に、パラパラとめくって、自分が線を引いたり書き込んだりしたところが一気に短時間に目に飛び込んでくる感覚が好きだ。
一番興味を惹かれた話は、今から5億4200万年前のカンブリア紀に多様な生物が爆発的に誕生したが、その理由は生物に「目」が誕生したことだとする説を紹介している箇所だ。ほかの雑誌で、最近私たちをとりまく電子機器(パソコン、タブレット、スマホ)ほぼすべてに目(カメラ)がついていることとカンブリア紀の生物大爆発の関係を論じた文章を読んだばかりであり、タイムリーであった。読書が繋がっていくことを実感した。
たくさんの本が紹介されていたので、面白そうな本を読んでみたいと思った。
難しい内容も多く、私の理解が追いつかない箇所があったので★は3つとさせていただきましたが、頭のよい方が読んだらきっと★5つだと思う。
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おもしろかった!荒俣さんが70歳だって知ったのも驚いたけど、本に対する愛情と言うか、真摯な姿勢が共感できました。新しい世界の扉を簡単に開いてくれるのが本だと思います。電子書籍はあくまでデータであって、本ではない。紙という物質を伴っているから本には魅力がある。
この本を読んでさらに読みたくなった本もたくさんあり、一石二鳥・三鳥くらいにお得な本です。
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読書、書物にかんする愛がすごくて、行間から湯気が立ち上ってくるような感覚におそわれる。これからは「趣味は読書です」って言えなくなるなー。この人みたいに趣味というほど読んでないもんなー、って気持ちになった。
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読書によって得たものを何かの役に立てる、という本が多い中、本書は読書により知識を得ることそのものが喜びである、という主張である。己の好奇心に従った読書を実践したいと思った。
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私にはとても付いていけない蔵書家ぶりに頭が下がる。
でもそこまでして集めなくても、、、と本音は思ってしまう。
食指が動いたのは最後のメレ山メレ子さんの本。
予約しときたい。
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「人間が発明した物の中でもっともよい頭(精神)の栄養、(他人の経験が詰まった)いわば頭の缶詰みたいなものが本です」。本書では、「知の巨人」「博覧強記の怪人」など、数々の異名を持つ著者が、何千、何万冊と本を読む中で得た、もっとも美味しく(おもしろく)、頭の缶詰(本)を食べ(読み)、無駄なく頭の栄養にするための「アラマタ流読書術」を初めて紹介します。
・はじめに
・第一章「読書」と「本」を知る7つの「急所」
・第二書 本を好きになるとはどういうことですか?
・第三章 世界と人生を解読する「読む考古学」のすすめ
・第四章 だれでも実践できる尻取りゲーム型読書法 実例集
・あとがき
自伝的読書術の本とも言え面白い。収集家にとっては免罪符となる危険な本です。電子書籍はおもちゃと一蹴するも、紙の本の文化に対する危機感に溢れている。好色一代男を読みたくなった。
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「たとえ悪魔に魂を売り渡しても、知りたい、教えてもらいたい、
この世の秘密を少しでも解きたいという渇きが、私の魂を揺するからです」
これが荒俣氏が本を読む理由だと言う。
悪魔に云々というのは大げさにしても、それ以外は全く同感。
私も常々そう思っており、好奇心が満たされることが何より嬉しい。
荒俣氏の博識ぶりを聞いてはいたが、彼の本を初めて読んで、
それが想像を遥かに超えていたことにびっくり。
彼の本への愛(特に蔵書の数)は、もはや常軌を逸しているとも思えるが、
そんな突き抜けた荒俣氏に、すっかり魅了されてしまった!
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完全に趣味の世界に浸っています。読書の奥深さを思い知らされました。
もう少し読書の幅を広げる必要があるなと感じます。
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意外にこれまでは無かった、アラマタ流・読書術。
とはいえエッセイ風味で軽妙洒脱、基本的には読み物として面白い。
怪奇幻想ジャンルについての言及は少ないが、博物学……というか、自然科学分野の言及は多い。稲垣足穂の名前が出て来たのは嬉しかったなぁ。
読書術としてはさほど珍しいことはなく、昔から繰り返されていることがオーソドックスに並べられている。
読書のメリットは『人生に退屈しなくてすむ』というのはホントその通り。『そんな立派な人間にゃなれない』というのもまたその通りw
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かつてフランスの捕虜らはナチスの収容所で図書館まで作って、自ら雑誌まで作って捕虜らが読んでいた。ドイツ軍もそれを否定できなかった。
学校で教えることはほとんどアリガタ迷惑である。
教養主義の書物は、文字通り、教養のための読書を強要する。無駄がない。
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アラマタ的読書術。「一番おもしろい本の読み方」という副題は本当だと思うが、世の中一番ともなると常軌を逸しているというか、酔狂の極みというか。本書で薦められる、例えば、本の一冊一冊にアイデンティティを認め、読まずとも愛蔵により本を守るような読書は、およそ自分には及びもつかない世界であり、憧れたいとも思わない世界だ。
しかし、実用的知識ではないからこそ、本当に知的だと楽しんだ。
といいつつ、「起源・現在・未来」の時間感覚をもつことや、自分なりの関心をたくましく、著者に質問するように読む楽しみなど、自分にも使えそうな点を探してしまう貧乏性の自分は、むしろ反省すべきことなのだろう。
14-143
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2014/11/4読了。
この著者は本当に楽しそうに本の話をする。本を買うお金に困ることが無くなったみたいな記載があるけど、羨ましい。
『ファウスト』や『好色一代男』、『饗宴』などに対する分析は非常に興味深い。著者の書いた小説を読んでみたくなった。
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悪魔に魂を売り渡す様な読書…わかるわかる(笑)
非常に楽しげに書かれているので、
博識な知人と有意義にひと時を過ごした気分になれる
なかなか贅沢な一冊です。
誰かにお勧めしたくなるような一冊、
と云う感想が持てない辺りも評価すべき点です。
ごちそうさまでした。