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正確には全部読みきれないまま図書館へ返却…ですが、興味深い内容でした。
手帳・事典とあるように日本各地の葬送や葬儀に関わる土地ならではの古来からの言い回しや風習・習俗ごとに章立てをし、解説した一冊です。
そんな習わしがあるのかとか、そういうやり方をする土地があるのかとか、どうして葬儀の際にはああいうことをするのか、などと理由もわからずしていた葬儀の「決まりごと」についていろいろわかり面白いです。
確かに読みやすくはないのですが。
実際に葬儀の場面で役に立つかというとそういうマナー的利用ではなく、知識として読む本です。
民俗学に興味のある人が読む本でしょう。その意味で私はチョイスを間違え挫折しました(笑)
何故葬儀の際のお斎を遺族ではない人間が作るのか、何故火葬場で故人をお骨にする際に親族は食事を取るのか(北海道の場合の一部ですが)理由がわかりました。
儀礼的に行っている葬儀の際の行動は、その土地からの古来の考え方や習俗が由来となっているのですね。
故人を弔う気持ちはもちろん一番大事ですが、行っている葬儀作法の意味もこれからは考えてお弔いを行いたいと思います。