紙の本
誰しもの胸の奥に刻まれた大切な夏の思い出を想いおこさせてくれる青春小説です!
2020/06/20 10:47
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、2002年に「空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction」でメフィスト賞を受賞し作家デビューされた小路幸也氏の作品です。小路氏は、子どもや若者の無垢で繊細な心や、友だち・仲間・家族といった人との繋がりの中から心の傷を癒したり、希望を見出そうとする人々を特有の包み込むような優しい感性で描き、青春小説・家族小説からミステリー・SFまで多彩なエンターテインメント作品を次々と発表されている方です。同書の内容は、一両編成の電車は今日もゆっくりと海岸線を走り続けるというのんびりとした田舎町を背景に、部活に通う夏休み、仲良し女子高生三人組が、砂浜に張られた真っ赤なテントにいる謎の男子を見つけて、恋の予感に囚われます。微炭酸のようにじんわり染み渡るそれぞれの成長物語です。同書を読むと、誰しもの胸に刻まれた大切な夏を思い起こさせてくれる青春小説の決定版です。
電子書籍
個性個性
2016/11/08 19:38
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
北海道、汽車通学をしている高校生の物語。学校が舞台ってよりは利用している駅周辺で起こる物語。出てくる男子女子、北海道だからのんびりで、すれてないのか?と思ったけど、東京出身の同世代男子もまあ、いい子で驚いた。ピュアだ〜。でもレズビアンだったり、捨て子だったり、継父に横恋慕して家を飛び出した姉がいたりと、普通だったらひねくれる要素たっぷりなのに、全部受け入れててある意味神々しい。こういう「問題視」されそうなテーマも「普通じゃん」って書いてるのがいいんだろうね。いちいち取沙汰す必要ないじゃん。個性だよってね。
紙の本
青春ですね
2022/11/14 14:45
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある意味、男女7人夏物語。
ただ、いろんな家族環境を詰め込み過ぎじゃない?
たった7人しかいないのに、半分以上複雑なんだけど。
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うちらは、電車通学のことを、キシャツー、って言う。部活に通う夏休み、車窓から、海辺の真っ赤なテントにいる謎の男子を見つけて……微炭酸のようにじんわり染み渡る、それぞれの成長物語。
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田舎×青春。…良い予感しかしない!そう思って購入しました(^_^)予感はズバリ的中!田舎のほのぼのとした、ゆっくりとした時の流れに、一両編成の「キシャ」が走るんですよ?登場人物1人1人キャラが色濃くて、登場人物が多い本によくある「…これ誰だっけ?」が全然なかったです。(まぁ、多いって言うほど多くもないけど…)悩みながら、もがきながら、未来に向かって、それぞれの道をあるいていくような、なんかむずむずするというか、甘酸っぱい?というか、そういう感じがして、「青春小説」のいいとこを、そのまま詰め込んだ感じの小説でした。
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汽車(電車だけど)で通学する高校生たちの話。
チャリ通しかしたことなかったから
電車通学とかバス通学とかうらやましかったな。
昨日の本といい北国の話と思ったら
小路さんは北海道の人だったんですね。
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2014/11/1図書館から借りてきた。
2014/11/15までにお返しください。
「キシャツー」汽車通学の事?
各章の視点が、それぞれの人物だから主語の人物が代わる。時間の流れは止まらない。だから不思議な小説になっている。
2014/11/16返却。
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爽やか。こんな仲間たち、いいな。
進まなくてもいい、考え続けることが大事なんだ、というよっしー君のセリフが心強い。
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北海道の田舎町に住む高校生たちが、幼い頃に家を出た姉を探しに東京からやって来た男の子の手助けをする話。
相変わらず登場する人たちがとても真っ直ぐで気持ちいい、小路テイスト満載の作品。
歳下の女の子を愛する美人女子高生を筆頭に、難しい題材を数多く交えながらここまで伸びやかに描ける才能が素晴らしい。
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高校は電車(とバス)通学だった。
高校1年の時は特に授業の始まりが早いこともあり、朝の電車に間に合わせるのに随分苦労したものである。(何しろ深夜ラジオファンだったもので…)
それでも、早朝の電車に揺られながらハヤカワSF文庫読んだり、毎日出会う綺麗なお姉さんに目奪われたり、随分楽しかったことを覚えてる。
この本に出てくるようなキラキラしたものはなかったかも知れないけど(なんせ男子校だった上、俺映画ヲタ・アニヲタ・深夜ラジオファン)今でも電車通学してる学生たちがでっかい部活カバンの中から単語帳など出してきて勉強しあったり、パンをむさぼってる姿を見ると、なんだかホコホコしてしまうのである。
あっ、この本の感想…
さすが小路作品、きっちり納めるとこに納めたって感じの読んでいて安心できる1冊。元気いっぱいキラキラしてる高校生たちの、でも本人たちがそれぞれ色々抱えているものを彼らなりにしっかり咀嚼しようと模索している姿が良い。彼らの親世代となってから読む(多分小路さんもそこをターゲットにしてると思う)と、もうキラキラさしかない、気持ち良い小説
しょーもない注文をつけさせてもらうなら、多焦点ではなく主人公を一人に定めた単焦点(できれば山田はるかちゃん)で読んでみたかった
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出てくる子出てくる子みんないい子すぎて現実味がなかったな。
キシャツーである意味は最後まで読んでみてようやっと分かりました。
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まあ、いかにも小路さんなのですが。。。
登場する高校生たちはみんな爽やかでキラキラしている。幼馴染の男女の恋愛とは無関係な掛け合いも楽しい。3人の少女たちの友情も、男子の人生の哲学的な悩みも良い。ちょっと変わったところで、レスビアン傾向を持つ美少女の存在も良い。
でもなんか物足りない。読んでるうちは良いのですが、ちょっとすると存在そのものを忘れてしまいそうです。
まあ、良質なホームドラマを目指す小路さんとしては、それで本望なのかおしれませんが。
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はるか、このみ、あゆみ3人組。幼馴染のよっしー、りょっちー、超美形の先輩紗江。姉探しの旅に出た光太郎。
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私も中学時代、高校時代と“キシャツー”をしていました。当時のことを懐かしく思い出しました。
一夏の出来事が忘れられないくらい鮮明に記憶に残る…、そんな経験はなかなか出来ないと思いますが、もし出来たら、はるか達のように人生観が変わるでしょうね。若いっていいなぁ、高校生っていいなぁと思った本でした。
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安定の小路幸也
サクサク読めて分かりやすい。
気楽に何か物語が読みたいなって時にはこの人の本がいい。
北海道の田舎町、一両編成の電車に乗って通学する高校生たちの夏休みのお話。
生き別れたお姉さんを探すために東京からやってきた男子高校生との出会いが、みんなを少しだけ大人にする。
2時間ドラマにでもすれば丁度良さそうな内容。
登場人物がやたらハイスペックでそれありき(そいつに語らせることで)ストーリーが出来上がってる感じはあんまりすきじゃないなー。