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柴田元幸責任編集モンキー。ポール・オースター好きの方からのいただきもの。知らなかった文芸の世界が開く素晴らしい雑誌である。これを読んでエドワード・ゴーリーの絵本を思わず予約したくらいである。第一号の『青春のポール・オースター』がほしくなったが欠品であった。中古品は原価以上……スウィッチさん増刷もうしてくれないのかなぁ。
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これはなかなかよい。
「まぶたのある生きものは」「本と女の子」「幽霊譚のためのエンディング」この三編は精神が不安になるので非常に良い。
白鯨のヤツもなかなか良さそうなのだが、残念ながら白鯨自体を読んでいないのでそこまではという感じ。
ホント怖い絵本っていいよね。
昔から好き。トイレ行けなくなってたけどね。(笑)
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今回は絵本特集。
メルヴィルの「白鯨」にイラストをつけていった図書館員の方のイラストが素晴らしい。
後は柴田さんの21世紀のアメリカ小説論と毎号ある猿からの質問で今回のお題「立ち会ってみたい瞬間」が魅力的でした。
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創刊第 3 号。特集「こわい絵本」文章のみが好みなので、
よくわからなかった。
デイビッド・ピースの短編を読めたのにはビックリ。
よく知らない海外の文芸誌のお話も面白かった。
ポール・オースターとシリ・ハストヴェット夫妻訪問エピソードも興味深い。
今回の村上春樹さんの担当部分はわかりやすかった。
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ghost goes in the door の印象が凄まじい。海を見ていると、波の合間にいる気がするくらいである。現実を侵食するほどの怖さ。
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特集がこわい絵本。どれも素晴らしい絵と文章でブライアン・エヴンソンの『本と女の子』が特に怖かった。『死神さんとアヒルさん』も読んでみたい。最終講義からは柴田さんの妄想アンソロジー「ニュー・ニューゴシック」のラインナップが素敵。あれもこれもと読みたくなる。そしてサンフランシスコの名物書店シティ・ライツやグランタやジジバの編集の方々のインタビューが、紙の本に携わる仕事もアートなのだと強く感じた。また彼らとMONKEYと私達読者もみんな本を通じてつながっていているような気がした。どのページを読んでも本好きにはたまらなかった。
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いやーもう、たまらん特集でした。
こわい絵本は良い絵本。
ジョン・クラッセン×小川洋子(と、インタビュー)
柴田元幸×穂村弘の対談
が殊に。
ジョン・フリーマンの講演と、ポール・オースター夫妻のエピソードも良かった。
春樹の文章は、マーラーをやっている今読めたのが嬉しいなという感じ。
春樹の小説の書き方と、自分が春樹を読みたくなるときの感じが似ていて、勝手に納得してしまった。(全く書かないときと、書きたくてたまらなくなるときがある、というような。)
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告白!毎回立ち読みで済ませてましたが、今号、レオノーラ・キャリントンのぶっ飛んだ一篇があるということで購入!素敵。
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奈良祥智の絵で「こわい絵本」って、それだけでもう星5つですよ。
すばらしい。
収録されている「こわい絵本」達も、柴田元幸&穂村弘と言うもう何かありがとうございますとしか言えない豪華対談も、とても面白かった。
「立ち会ってみたい瞬間」も短編小説も良かったし、本を巡るもう一つの特集にはぐっと来た。
で、村上春樹のエッセイ「オリジナリティーについて」。
これがまたいい。
書いてあることは、前にもきっと誰かが言っていることだろうとは思う。
でもいい。
その中で一つはっとしたのは、「『春の祭典』を聴いたことのある人と、聴いたことのない人とでは、音楽に対する認識の進度にいくらかの差が出てくることになります」、という一節。
少し前に、ある日本のバンドのギタリストが「ギターは弦の数も決まっていて限界があってつまらない。つまらないからやってる」というようなことを言って炎上、そこに「だから彼のギターには深みがない。彼が様々な音楽を貪欲に聞いて来なかったのがわかる」と評している人がいるのを見た。
私はそのギタリストの音楽を知らないし、知っていたところで深みどうこうとはとても言えないのだけれど、恐ろしいことだと思った。
見る人が見ればすぐに浅さはわかってしまう。
もちろん、音楽をやりたければクラシックからロックまで先人達の音楽をちゃんと勉強しなければならない決まりはない。
何も知らずに見事な音楽を生み出す人もなくはないだろう。
けれどやっぱり、時代の積み重ねに敬意を表するのも必要だと思うのだ。音楽に限らず。
ていうか、好きなら敬意とか考えずにがむしゃらに突き詰めないかなー??
次号はジャック・ロンドンの「野生の呼び声」を柴田元幸が全訳して一挙掲載だとか!
楽しみ!
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今号はあまり。柴田元幸の東京大学最終講義とサンフランシスコの文学シーン探訪は良かった。村上春樹のオリジナリティーについての話はちょっと内容が薄かった。