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自然と動物そして人間、共存していくのは難しい。オオカミだけで解決できるのか?でも、なにか行動しないと。「私たち人間の都合で、あなたの幸せをめちゃくちゃにしてしまった。本当にごめんなさい」
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生態系をバランス良く保つことの難しさを感じました。
食物連鎖のどこかに手を加えれば、どこかに歪みがくる。
しまったと思って、その対策すれば、また何かが歪む。
農業被害や山林被害を防ぐために、どこかで歯止めを
かけなくちゃいけないけれど、どこに手を付けたら?
やればやるほど何かが狂っていくような気がします。
一度バランスを欠いたら簡単には元に戻らない。
人間って自分勝手な生き物だなぁ・・・。
人間の住みよい社会は自然界の動物たちにとって
住みよいわけではないんだろうな。
自然界って、安易に人間が手出ししちゃいけない
神の領域なんだなぁと思いました。
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オオカミ、日本というわくの中で捉えるとより神秘的な動物だ。日本では100年以上も前に絶滅した。鹿などの個体数を調整するためにそんな動物を海外から連れてきて野に放とうと言う試み、うまくいくのかいかないのか。人が襲われる事はないのか。熊と同じだと思えば、アリだ。自分はそれほど山に関わらないので余計に肯定的だ。別の立場に立てば、否定的な意見になるだろう。新しい試みはいつも議論が起こる。メリット、デメリットを天秤に掛けて答えを出せばそれでいいのだろうか?
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八ヶ岳にオオカミを放つ計画とその推移、事件、結末とかなりの意外性をもった壮大なフィクション。
なかなか読み進めなかったけど、天空の犬の登場人物がかぶったりして、助けられた。
この山域に入ったらまず思い出さずにはおれないでしょう。
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生態系の崩れた自然に、「オオカミ」を導入を試みるお話。ベアドッグが忘れ去られ(笑)、オオカミばっかり。
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「約束の地」続編です。WLPの人々だけでなく、K-9シリーズに出て来てた人物も出て来てて、懐かしさを覚えてしまいました。この本を良かったと評される方が多いようですが、私は違いました。前作の殺人事件が邪魔に思えたように、今作も色々盛り込まれ過ぎてて、最後はちょっと白けて来てしまいました。読み終えて思ったのは、たぶん作者は羽純の謝るシーンがまず浮かんで来て、そこに行きつく為に狼をこれでもかと追い込んだのではないかと。作者が勝手に連れて来て、追い込み葬った。そんな感じで後味の悪さが残りました。
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絶滅したオオカミを中国から移入、試験放獣する計画が南アルプスで進む。健全な生態系を取り戻すそうという人間の身勝手な思惑に振り回さあれるオオカミを救おうと『約束の地』に登場した環境省野生鳥獣保全管理官七倉親子が奮闘するが…。
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八ヶ岳の自然を舞台にした冒険もの。
いつものように犬が、そして狼が重要な役目を果たす。
樋口明雄氏お得意の状況が心地よく面白い。
K-9の登場人物やゆかりのある人たちも出てきて、天空の犬シリーズ愛読者としては、より嬉しく読める。
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明治初期まで日本の山地に生息していたニホンオオカミ。狩猟や駆除、伝染病が原因で絶滅した。食物連鎖のトップに君臨していたが、現在では天敵がいなくなった鹿や猪が山林や田畑を荒らしている。そこで、環境省管轄の野生鳥獣保全管理センター(WLP)がニホンオオカミにDNAが近い中国のオオカミを放獣する話。舞台は南アルプス八ヶ岳。地元住民と行政との軋轢のなか、3頭のオオカミを迎い入れる。いざ、放獣にして様々な妨害やアクシデントに見舞われる。動物保護と環境保全を謳う人間の都合の犠牲になった3頭の運命が悲しく感じた。
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樋口明雄先生の作品10作目読了
『約束の地』の続編。
中国でのオオカミ探索の場面(探索後の帰り道も)が緊迫感溢れ、この小説の見せ場だったと思う。
オオカミの”輸入”が正しいかどうかは分からないが、ただただオオカミが可哀そうに思えた。