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昔の伝奇SF作品『暗黒神話』のストーリーの鍵となる
遺跡・古墳を実際に巡ってみよう!
といった趣の「史跡で辿る諸星ワールド」的なムック。
主人公・武少年の行程に
奥行・立体感が加味される、よく出来た副読本だが、
諸星ファンでなくても、
歴史や考古学が好きな人には楽しく読めると思う。
これを持って実際に主要なポイントを回る旅に出てみたい、
そんな気分。
ところで、今頃になって(!)加筆修正完全版の話。
出たら買います、読みます。
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タイムラインでフォローしている方が本書を登録したのを発見。タイミングよく開催中の梅田の阪神百貨店の諸星大二郎原画展で入手。
「暗黒神話」の舞台となった諏訪、九州国東半島の史跡などを紹介する内容。
僕は諏訪にはスキーで何度も行っているが、尖石縄文考古館への聖地巡礼は果たしていないという信者にあるまじき怠慢。神長官守矢史料館は藤森照信さんの設計でもあり、訪ねばと思いは強くしている。
国東半島への巡礼は40年来の夢だったが、この春に果たすことが出来た。
しかし、マニアしか買わないだろう本書や特集ムックがこうして時折発売されるんだから、モロ☆ファンは根強いなあ。
先生へのインタビューも掲載されており、「暗黒神話」は完全版を書き直されているとのこと。情報入手せねば。
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<目次>
『暗黒神話』の舞台をめぐる
改めて知る『暗黒神話』、その壮大なドラマ
『暗黒神話』の背景を推測する
縄文の入り口
装飾古墳の導き
磨崖仏と動物神
星と曼荼羅
ヤマトタケルの東征
<内容>
知る人ぞ知るのマンガ家、諸星大二郎の事実上デビュー作にして、傑作である『暗黒神話』を読み解くムック。
こんなが作られるんだ、売れるんだ、という感想です。読み終わって満足だし、もう一度『暗黒神話』を読まなきゃ!と思いました。日本神話や日本仏教、郷土史の古代史に興味がある人は、是非『暗黒神話』を読んでください!
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『暗黒神話』の舞台となった遺跡・史跡を実際に巡ってみようという本。国東半島の磨崖仏・寺社等はすべて行ったことあるが、福岡・熊本の古墳は行った事ないものばかりだった。いつかチブサン古墳を見に行きたい。今年は諏訪・茅野にもいったが尖石遺跡には行かなかったなあ。
なにより、「暗黒神話」の完全版が現在進行中とは知らなかった、単行本になったら絶対買う!!
http://garakunomori.com/mag/ankoku.html
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『暗黒神話』に出て来たり、参考にされた遺跡や寺院をコミックスのシーンと写真を並べて紹介してあります。どこまでが現実に存在して、どこまでが虚構かすらわからないほどによくできたこの漫画にさらに現実感をもたらす一冊。しかしなぜ今更暗黒神話なのかと思ったら現在完全版を連載中なんですね。コミックス出たら買う!
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『漂流教室』を扱った「太陽の地図帖033」を読んで、面白かったので紐解いた。平凡社「太陽」のように、総合的ではないが、一点突破主義で深い。『暗黒神話』は、著者最初のコミック(1978)だった。あれから、約40年。そこに出てくる、古代の神の姿、最新技術、戦いの描写の、今でもまだ誰も追随することの出来ない先進的な描写。そして、あまりにもさりげなく提示されていたので、全面的に解説出来なかった、作品の中のジクソーパズルが、この本において徹底的に解明される。
作品の背景をなす考古学と民俗学を解説する専門家として、2人とも私の敬愛し、なおかつ、どうしてこんなところに原稿を書いているのか、ビックリするような若手ナンバーワンの学徒が出ていて嬉しい誤算だった。つまり、考古学は松木武彦氏で、民俗学は畑中章宏氏だった。2人とも、おそらく夫々の専門を始めた頃に諸星大二郎に出会ったのかもしれない。もしそうならば、おそらく大きなショックを受けたかだろう。考古学はあまり想像を広げることは許されない学問であるが、松木氏はここでは比較的自由に書いているようで嬉しい。
「古代史の旅」と書いているように、このムックを片手に、旅の地図帖にもなっている。茅野市尖石縄文考古館、国東半島など、これを片手にまた旅に出たくなった。
この本の出た2014年の時に連載されていた『暗黒神話完全版』が、やっと今年三月に豪華本として出版されている。漫画不可の図書館や、マイナー本は置かないネットカフェではリクエストしても無駄なので、これだけは買うつもり。
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諸星大二郎さんのまとめ的なムックだと思っていたら、『暗黒神話』のためだけのものだったとは。
その労力に見合ってか、原作を知らない自分もついつい読みたくなってきた。手に入るかなぁ。