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タイトルに鎌倉があったので目に留まり借りてきた1冊。
30年の短い生涯。その最晩年を鎌倉ですごしたとのこと。
小林秀雄と女優・長谷川康子をめぐる三角関係これは気になりました。
結局2人とも振り回されたあげくにフラられるとか、自由奔放な生き方の康子だけど女優としては成功できず、男を頼りにしなければ生きていけない事情もあるようでした。
この辺は、本書よりも靖子の自伝「ゆきてかえらぬー中原中也との愛」のが詳しいようなのでこちらも読んでみたく思いました。
(中也は酒乱で毒舌吐いてただとか、近づきたくないなぁ)
有名なサーカスの詩とか
「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」の下りがなく残念でした。
骨の解説は書かれてましたがわかりぬくい
「ホラホラこれが僕の骨」と始まる詩、詩は朗読することによってイメージが膨らむとのことだけど
何処目線なのかと思えば魂は肉体から離れて火葬された後に戻ってきてるような超絶な視点
まさに死の朗読だぁ
2歳の長男を亡くして精神患ってたそうで鎌倉には再起を求めて転居したようですが、中也の日記に元気になったと3人に電話かけたとあり、その中に深田久弥の名も記されてたのが興味ありました。
どうやって多くの文化人達と知り合うことができたのか興味あるんですがそこらの事情は本書から読みとることができませんでした。
文化人のたまり場のような酒場があり、そこらで知り合ったような気がするのですがコミュ症の私には無理っぽい。