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リーマン・ショック以降、アメリカに訪れた変化の波。ポートランドやブルックリンを中心に始まった、「ものに対して責任を持って向き合う」といった新しい文化。そして、それがインターネットによって加速していく様子が、沢山のキーワードや事例を通じて知ることができる一冊。
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日本は、アメリカで生まれたモノ・サービスが流行るのが通例だけど、最近のポートランド一辺倒の流れも御多分に漏れず(苦笑
この本は、そのスタイルがどの様にして出来てきたか分かりやすく解説してくれる。
企画発想のヒントとしては、◎
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アメリカでここ最近起こってる変革の話。
色んな人が色んな嗜好で、思考で、志向していることがわかっておもしろかった。
キーワードは
・反グローバリズム(大規模化・単一化という意味での)
・ローカル化
・多様化
・有機的な繋がり
あたりかな?有機農業=ホールフーズみたいになってるところが少し引っかかるけど、それはそれでアメリカでのホールフーズの捉えられ方がわかって興味深かった。
純粋に読んで、面白い本でした。
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世の中の動きとは独立して自分たちの場所を作る
1.アメリカに新しい変化の波が現れた
ヒップスター
サードウェーブ
ポーランド
ブルックリン
2.食を通して生き方を変える
グルメになったアメリカ人
地産地消
3.足元を見つめ直しててモノと付き合う
ブラックフライデー
パタゴニア 買わないで
ギビングチューズデー
4.自分の場所を作る文化発信のチャンネル
政治に参加するチャンネル
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市役所とか図書館の屋上で菜園をやりたい。
こういうヒップな生き方、考え方をしている人とかいわゆる百均で暮らしている人、とかいろんな人がいるのだ。
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リーマンショクを機に、アメリカの一部の人たちの価値観に変化があったことが、文化・政治・食など多岐に渡って書かれていました。
今、日本でもブルーボトルコーヒーのオープンが騒がれていますが、日本もリーマンショクからすこしずつ変化してきた証拠なのかも。
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雑誌で紹介されていて、興味を持ったので一読。
ヒップスターを「新しい生き方や働き方、考え方を持ったアメリカの若い人々」を定義づけられているが、周りにこういう人たち、いるいる!そして、規模は小さいけれど、素敵な意識を持ったお店、あるある!銀座とかじゃなくて、中央線沿線や表参道とかに。
アメリカ在住のライターが、そんなヒップなムーブメントの背景を説明していて、なるほどーと勉強になった。
今や一部の女子たちの間で大流行の「冷えとりソックス」もその流れの1つなのでは。
でも、何かそういうのって、時々疲れちゃう。変革していこう!っていう、意識の高さの上に成り立っているから。
何か、ややこしい時代を生きているなーと、つくづく感じる。
そういう時代の流れやムーブメントって、アメリカで発信されて、(サードウェーブコーヒーのように)日本に輸入されている側面ももちろんある。でも
きっと、国は違えども自然発生的に生まれている感情の表れのような気がする。
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とても重宝。
ポストクライシスのアメリカの消費動向を概観する「ガイド」的な本としてとてもよくまとまっているのではないでしょうか。具体的なショップやブランドも多数取り上げられていますし、とても参考になりました。
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・新しいアメリカ人のスペック=ヒップな人の定義
└自分でいいもの・悪いものを取捨選択できる人、新しい技術をうまく取り入れている人
・コーヒー文化に見る「サードウェーブ」
└クオリティの改善と生産環境への配慮、労働者への配慮
・元からあるものをアジャストして再び見直す
<まとめ>
他のムーブメントのストーリーを理解、共感、咀嚼して自分がいる場所でしかできないことを創作すること。
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ヒップ。。。日本にも徐々に来ているとは思うけれど、アメリカほどまだ盛んではないのは、有機野菜やヘルシーなものがまだまだ高すぎるからなのだろうか。農家と消費者の間を中抜きしてリーズナブルに高品質なものをというのはしがらみがきつくてまだむつかしそう。とはいえ、徐々にヒップの波は押し寄せている気はする。
大量消費とチェーン店の跋扈は人間の心身を蝕む気はする。
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借りたもの。
リーマン・ショックを受け、アメリカで見直されるライフスタイルの話。
あっさり読める。
「質より量」の大量生産・大量消費社会の疑問・反動からより良いものを選び、作ってゆこうとしている……
アメリカ在住の著者が、ブルックリンで起こっている、本当の豊かさを求めて胎動する動きにフォーカスした本。
それは1950年代の“ヒップスター”(この言葉はもはや広義すぎて本来の「現代感覚に敏感な者」からは遠のいたニュアンスがあるようだが)に由来した姿勢でもあるようだ。
“地産地消”生産者の顔が見えるものを使う・食す等、自分を形成するものの由来が何処にあるのかが見えるライフスタイルは、大量消費に依存した現代人が忘れてしまった“生きる”という事を見直すきっかけとなり得ると思う。
矢崎和彦『ともにしあわせになるしあわせ』(http://booklog.jp/item/1/486276150X)にある、企業の利益追求を超えた、ビジネスと心も豊かになるライフスタイルを求める動き。
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近年のアメリカでの人々の価値観の変化をまとめたルポ(?)。
個人的には事例が並べられているだけど、分析や検証がなされていない点が残念だと思う。
読み物だからそういうものだと思えばそういうものだけど。
直近のカルチャーの傾向と事例共有くらいの著作でしょうか。
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数年前から
東京を中心に広がっている
「ライフスタイルの見直し」
みたいな風潮が、
一体何なのか
すごく疑問に感じていました。
その答えが
ここに詰まっています。
ただ、日本の今の風潮は
アメリカの一部の若者が
実践していることの
ほんの一部をコピーしているに
過ぎないと思いました。
どうして
ここ数年の間に
アメリカに住むひとたちが
自分たちの生活を見直しているのか、
その経緯を
知らないひと
知ろうとしないひとは
意外と多い気がします。
暗に真似するだけではなく
歴史、環境、社会...
どうしてそうなったのか
背景を知ることが
まず大事だと思いました。
日本オリジナルの
新しい文化を作る時にも
日本の背景を知ることが
役立つと思います。
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ブルックリンに行くと、今まで経験したことのない、新しい息吹のようなものを感じる。本著は、その漠とした雰囲気を「ヒップな生活革命」として明らかにしてくれた。
著者は、長くアメリカに滞在し、現在、ブルックリンの住む。その実体験、インタビュー等を通じた現場の生の情報から、変わりゆくアメリカ人の意識、そしてそこから生まれる新しい生活スタイルを「ヒップな生活革命」と名付けた。
ここで、著者は「新しいアメリカ人」を定義している。
一言で表現するのは難しいのだが、社会の歯車になることを嫌い、生活の充実感を重視し、人との繋がり、コミュニティを大切する。衣食住については、オリジナリティを大切にし、大量生産商品を嫌い、環境を意識する。
食の分野で具体的なところは、コーヒー、クラフトビール、ニューアメリカンレストラン。
興味深いところは、リーマンショック金融危機がアメリカ人の意識を変えるきっかけになった、としているところ。
行政の後押しもあるのだが、地域に根差した起業家意識が経済活動を押し上げている。アメリカらしいダイナミックな動きになっている。
日本でも東北震災以降、「ヒップな生活革命」的な動きが出ていて、身近に共通点を感じることもあり、そのドットが繋がれば面白い動きになるのだろう。
以下引用~
ニューヨークのような大都会で農業をする。少し前だったら想像もできなかったことが、いま現実になっています。意外にも、都会の農業には多数の利点があることが分かったのです。生産者側からすると、ビル風など田舎での農業にはない難しさはあるけれど、他方で害虫が劇的に少ないために、有機農業を行うには都会は適しています。市からすると、こうした屋上の農園には、その存在自体によって空気を浄化したり温暖化を軽減したりする効果を期待できますが、地元のレストランやスーパーに野菜を卸すためサプライチェーンが短くなり、市内の輸送トラックが減るなど環境コスト低下も見込めます。かなりの数の雇用創出が予想できることも、歓迎すべき点のひとつです。
株式会社が株主の利益を最優先に考えるのに対して、彼らが提唱した新しい企業形態は、企業の社会的責任を評価して、当該企業が「Bコーポレーション」として基準を満たしているかどうかの認定を行います。
ブルックリンを代表する企業として名前が挙がることの多いオンラインのクラフトマーケット「Etsy」では、従業員に自転車を貸し出す、食料は地域のスモールビジネスから調達する、生ごみを地元の庭園に寄付するといった努力をしていますが、こういったことが評価の対象になります。
今、ポートランドやブルックリンのような場所を歩いていて、いわゆるブランドものを持っている人をまったくみかけないなと思うことがあります。一目見て何かわかるものを身に着けるより、自分独特のスタイルで装う方が「ヒップ」なのです。
ファッションから工芸品まで、日本のものづくりのセンスや独特の感覚は、アメリカの、そして世界の最前線で活躍する作り手にも今も影響を及ぼしています。さらに今ブルックリンやポートランドで起きているこ���は、すでに日本の文化のそこここでも起きています。その地域の旬の食べ物を食べること、自分の周りで作られたものを支援すること、自分の手の届く範囲から何かを変えようとすること、そんな価値観で海外のコミュニティとつながり何か始めた人もいるでしょうし、日本の伝統の根底に流れる哲学から何かを吸収した人もいるでしょう。
こうしたことは日本人でも忘れがちなことですが、アメリカが危機にさらされて自らの歴史を振り返ったように、いまこそ日本人も自分の文化の核にある考え方をあらためて見つめ直してみることが必要なのかもしれません。
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“ヒップ”とはヒップスター、つまり大量生産・大量消費を良しとせず、衣食住に独自の価値観を持ちながらも、デジタルの恩恵を受けているクリエイティブな人々のこと。
ポートランド、ブルックリン、デトロイトなどの地域で、彼らヒップスターによる新しい生き方が提唱されるアメリカの実例をもとに、これからの日本人の生き方を考えさせられる。