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長く積みすぎて忘れてたけどファタモルガーナの館のライターさんか!
後半の色々繋がっていく感覚は流石というところ。
なんていうか、作者のあとがきにもあったけど、好きなものを詰めこんだ作品なんだろうなって思った。続きを読むかは悩むところだなぁ。
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面白かった!途中、語り手の視点が変わってからぐいぐいと読めた。
ファンタジーな世界観の中で描かれるシリアスなラブストーリーものかと思いきや、途中で作品の雰囲気が一転する。
子どもたちの視点と、おとなの視点とで、同じ事象でもガラリと受け取る印象が異なってしまうのが面白い。その仕掛けもうまく出来ていたし、軸となる切ない恋愛も「その二人か!」と意表を衝かれた。
読み終わるとドゥドゥのことが愛おしくなります。そしてまた頭から読み返したくなる。
ドラマCD化するということで読んだ一冊だったけれど、この話をどうやって音声化するのか興味津々。楽しみです。
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感染者を自殺へと追い込む奇病”モーテ”が存在する世界。その世界で孤児施設”ドケオー”に送られたサーシャはマノンと名のる不思議な魅力を持った美少女と出会うのだが…
サーシャとマノンとの出会いから二人がある計画を実行するまで、そして計画実行後、1年前の話にストーリーは移るのですが、そこで雰囲気が大きく変わりいい意味で裏切られた印象です。
そうした構成の妙や話が進むごとに明らかになっていく食い違いや、登場人物の心情の描き方などが非常に痛切で、ラノベレーベルの作品ながらいい意味でラノベらしくない作品だったと思います。
鬱な雰囲気が支配する作品ながら、まとめ方は希望がありそこも良かったと思います。ただ話のキーとなった登場人物についてのその後についてがおざなりにしか書かれていなかったのが、自分の中で消化不良でした。
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話の途中で語り手が変わるのだけど、冒頭の少年視点のシリアスさと、それ以降の教師視点の間抜けさが噛み合わず、最後まで違和感が残ってしまった。ストーリー展開と設定だけがある感じだと思ったら、シナリオライターさんの作品と知り納得。
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良い意味で裏切られた!ライトノベルというくくりにも、表紙および巻頭ピンナップにも!
ライトノベルに先入観ある人に読んでもらいたいなあ。
1人称が2視点、つまり語り手が2人いて、交互ではなく序盤と中盤以降にわかれている。特に中盤以降の主人公は感情移入しやすく、登場人物も多くはないので、読みやすい。展開(鬱)が分かっているけれど、伏線の回収と、救いのある結末を求めて、一気に読んでしまう。
鬱展開好きだけど、今回は二人目の主人公の人間性が魅力的だったのでハッピーエンドを希望する自分がいた。
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気になるのは、絶望感を演出するための大事な設定である「モニター監視」の理由づけというのが、クソ夫人の依頼という点。愚かな娘だと思ってるんだし、後継ぎだけ欲しいんだったら、監視までして似せる必要ないじゃんかー。
あとは、サブタイトルに「水葬」がついてる意味がいまいちわからない。単なるイメージづけ?
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たまにはライトノベルも読みたいなぁと思い、『純文学が好きな人でも楽しめる』みたいな触れ込みがあったこの作品を手に取ってみたは良いものの、文学と言うよりはゲームのシナリオを読まされている様な感じだった。
でも、ストーリーは面白かったし、買って良かったです。
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一人MF文庫祭りを開催中。カズキヨネ氏の美麗なイラストと相まって一つの素敵な物語が作られている。イラストレーターの選別にせよ、カバーの厚みにせよ、編集部が力を入れているのが分かる。そして実際に面白い。館もののミステリを思わせる重厚感、それでいて重苦しさは感じさせないリーダビリティの高い文章、過不足ない登場人物に、光と闇の配分に、傷ついても前へ進むエンディングと、まるで映画のようだ。
語り手が変わることで物語の様相ががらりと変わる。アランという裏事情を知っている男の子が美しい少女マノンに恋をする物語から、見た目で怖がられる男性がきれいな写真を撮る少女マノンと愛を育む物語へと。この設定でしっかりと一本書ききったことが、素晴らしい。
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途中から語り手が変わってん?と思ったけどあっさり感情移入。
面白かったです。
文学に近いラノベですね。
徐々に伏線回収して行く書き方で一気読みしてしまいました。
切なくも希望のあるラストで良かったです。
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MF文庫は男性向けレーベルということもあり敬遠していたが、著者の手掛けたPCゲームのシナリオが面白かったので手を出してみた。結果、大当たりだった。
物語の序盤と中盤以降で視点人物が変わり、時間も遡る。一見読みにくそうではあるが、ガイドが丁寧なので混乱せずに読み進められる。視点が変わることによって、何もかもがひっくり返っていく驚きと快感はなかなか得がたいもので、久しぶりに夢中になって読んだ。
明るい話が好きな人には全く向いていないが、シリアスな話が大丈夫なら女性にも是非おすすめしたい作品。