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ギリシア、ローマ時代から19世紀末までの世界平均寿命は、25歳。20世紀に入っても31歳。2011年に70歳。
幸せな加齢の5条件
栄養、運動、人との交流、新概念への柔軟性、前向き志向
日本企業のCSRレポートは、「我が社を取り巻く社会にはこういう課題があり、それは我が社のこの事業と関連しているから、こういう事を実践するのだ」という能動的に統合性が語られる事が少ない。
企業調査をしてみると、会議で検討を重ねた企業の数よりも、具体的に実行している企業数の方が多い。これは、各社のCSRが「なぜ、どうして、今我々が?」という検討がないがしろにされている証拠。
5つのCSR重点課題
安心安全の提供
地球環境対応
人権尊重
女性地位向上
貧困対策
ISO26000は、解決すべき社会課題を、あらゆるステークホルダーの観点から、「中核主題」とその細目である「課題」に分けて整理している。
「企業には徳と力が必要。」損保ジャパン後藤康男
損保ジャパンでは、人事考課で使用するシートに「社会的責任への取り組み」の項目があり、上司と部下との対話において必ず採り上げるよう設計されている。
損保ジャパンの策定プロセス
1.ISO26000に基づく分析、アンケートの実施(重点課題分析)
2.有識者ダイアログの開催
3.CSR「5つの重点課題」の特定
検討プロセスを明示する事で、「今後もステークホルダーとの対話を継続して行い、会社の取り組みを見直していきます」と表明している。
社会の課題と解決への期待は常に変動している。
ロングレンジ(5-7年)のロードマップに基づいたKPIを策定する事。KPI作りのポイントは、
1.測れるか公表できるかを問わず、あるべき姿の旗を立てる。
2.データの取り方が判らないため、初めから全て用意できないが、進化するKPIでよい。
3.KPI自体のPDCAを回していく事。1回作ったら終わりではなく、ぶれずにしなやかに時代や社会の要請に応えるものにする事。
CSRは、企業価値を高めるものと守るものに二分できる。
「社会課題の解決への貢献」と「事業活動への貢献」を統合させる。
武田薬品のタケダイズムの中心には、「誠実」「公正」「正直」「不屈」があり、その周りに「ダイバーシティ」「チームワーク」「コミットメント」「透明性」「情熱」「イノベーション」がある。
武田のCSV本部には、1. CSV推進部、2.ブランド戦略部、3.コーポレートコミュニケーション部があり、「ブランドを基軸とした経営の実現」をミッションとしている。
「みんな」の多様な構成
聴覚障害者:36万人
視覚障害者:31.5万人
身体障害者:366.3万人
知的障害者:54.7万人
色覚障害者:319万人 (日本人男性の5%)
外国人登録:213万人
LGBT:666万人(出現率5.2%)
上記合計:1,686.5万人 (総人口の13%)
65歳以上高齢者:2,941万人(人口比41%)
曙ブレーキの統合報告書は、重要な読み手として社員を強く意識している。社員が会社の事を自分事として考え、行動できるよう、その手引きとして作られている。
障害者雇用率について、日本全国の平均実雇用率は1.76%、企業規模1,000人以上の企業でも1.98%。法定雇用率2%を達成している企業割合は42.7%。
法人の人格が社会から与えられている以上、会社はそもそも社会的な存在である。社会が「モノである会社」に人格を与える理由は、社会に何らかのプラスを与えてくれると考えているから。
会社が社会貢献を実現するには、「利益」を狭く、短期的なものとせず、広く、長期的なものと認識する事から始める。