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ミステリーに多いラストのどんでん返し!系の話ではないけれどスピード感満載ですいすい読めた。割とえげつない殺人の描写があるので好き嫌い別れる作品だとおもう。現代のミステリー。
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ミステリだとか、殺人だとか、微グロとか、そういうのはすべて置いておいて、
7歳下の男子高校生に振り回される女性教諭、というシチュエーションがひたすら萌える。
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自宅近くで拾ったのは、赴任した先の男子高校生。
人間がどこでスイッチが入って、理性を失うのか。
それが分かっていたら、ものすごく生きやすいかも?
犯罪者の心境に陥れる生徒と、割と冷静になれる先生。
放火魔には狙われるわ、誘拐殺人事件には巻き込まれるわ。
散々と言える赴任生活でしたが、それもまた
最後に驚きの真実が! な状態。
人は何故、人を殺してはいけないのか。
千差万別、ではあると思われますが、弟の台詞は…
いやまぁその解答もありですけど、さらっと出るのが
凄いというのか、うわぁと引くべきか。
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女子高生連続誘拐事件と連続放火事件。
ひとつの街で起こっている猟奇的な二つの事件に、世間は三年前の殺人鬼タナトスの再来と騒ぎ立てる。
いじめの被害者に代わって加害者を殺してくれる。
人によっては正義の味方にも思えるタナトスを崇拝する人も少なくなく。
未だ逃亡中のタナトスは、この二つの事件に絡んでいるのか。
代行殺人ってもちろん犯罪なんですけど、すれすれのところで耐えて生きている被害者からすると、タナトスの存在は神のように感じたのかもしれない。
そこでタナトスの手を取るのか否かは、理性だったり本能だったり、それぞれの心次第。
そしてタナトスの弟というだけで生きづらくなるカイトくんも気の毒。
犯罪者の気持ちに共鳴できて、その視点で事件を解決に導ける。
すごい能力ではあるけど、これもまたすれすれ。
心の危うい状態が何度も出て来て、読んでいると引っ張られそうになる。
現実もそんなすれすれのところで生きてる人、瞬間って少なくないのかもしれない。
あとがきを読むと、シリーズになってるのかな。
続編があるなら是非読みたい。