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2010年から12年にかけて
定年退職を機に、自転車で世界を旅することにしたご夫婦。
なんとも仲のいいご夫婦だなと思いながら、
うらやましい気持ちで読みました。
準備のためまず韓国をサイクリング。
それから出発時期の気候を考えて、ニュージーランド・オーストラリアへ。
帰国して3.11のボランティアに参加。
その後、ヨーロッパに行きます。
イギリス⇒オランダ⇒ベルギー⇒ドイツ
⇒ルクセンブルク⇒フランス⇒スイス
ドイツ⇒オーストリア
スロバキア⇒ハンガリー
クロアチア⇒セルビア
ブルガリア⇒トルコ
最後に南米へ。
キャンピングセットと自転車2台用意し、
言葉もろくに通じない国々を、
50~60歳のご夫婦が自由気ままに突っ走る・・・。
社会からの束縛から離れ、外国の自然と文化に触れる旅。
キャンプ地でのテント泊ばかりでなく、
ホテルに泊まって現地の観光ツアーに参加したり、
その地の友人宅に招かれたりと、
十分に世界各国の人々と触れ合って、
旅を楽しんでいる様子が描かれていました。
旅先で出会った人々との温かい交流が分かる反面、
言葉が通じないという大きな不安はもちろん、
犬にかまれるというアクシデントから狂犬病の予防接種の大事さや
強盗、盗難、カード紛失といった最悪の場合への知識など、
これから旅に出ようかという人にはとても参考になる一冊でした。
「定年」という人生の大きな節目を
やりたかったことを成し遂げた作者夫婦に拍手をおくりたいです。