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2003年出版の新装版。今読んでも、行動経済学の入門書として最適。
2014年度秋学期ゼミテキスト。
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さすがに難解であった。経済学が規定する人間像は超合理的人間(ホモ・エコノミカス)。それに対して、「先送り」や「近道選び」「プロスペクト理論」など、ある意味、必ずしも合理的でない人間のバグを解き明かして行く。数式が多くてほぼ断念。プロスペクト理論=人は利益より損失に敏感。これくらいは覚えておこう。。
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現実の経済現象や人間行動を外からの視点で観察するのではなく、構成素(プレイヤー)の心理的側面(近道選びの傾向、連続性の過大評価など)の側からの考察によって現象を読み解くのが、行動経済学の骨子である。
しかしながら、本書でも言及されているが、「あるべき行動」の位置付けがあいまいである。たとえば、
「近道選び」は決して非合理的な判断ではなく、選択の煩わしさを軽減しているという捉え方も可能である。
たとえば、合理的か合理的でないかといった判断基準に加えて、プレイヤーは「場」を読む行動を行っていることも考えてみる。
いま、一人のプレイヤーが食卓の上に大好物の食べ物を発見する。望ましい状態は誰からも文句を言われずに、それを食べることだが、テレビを見ている家族にそれを見られたらどのような状況になるかを同時に考える。そこで、多くの選択肢が生まれる。
いわば、「メッセージ」の受け渡しによって、判断基準も多かれ少なかれ決まっていく。この「メッセージ」をどこまで含めるかによって、人間の行動を読み解く原点がもたらされる。
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心理学に興味を持ったが、なかなか良い本に巡り合わなかった折、ふと見つけたのが本書。大学3回生のゼミで何気なく学んでいた行動経済学が、実は古典的な経済学を現実に照らし合わせて応用的に発展させたものだと知り、驚いた。こちらの方が実態に即していて、面白みを感じながら学べた。
もっと他の行動経済学に関する本も読んでみたい。