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私が社会人になった平成元年(1989)頃に、株価・地価が最高となり、紆余曲折があったものの、それ以来は一貫して値下がりしてきているのを事実を記憶しています。
地価が下がると困る人がいるのは理解できるようになってきましたが、住むために個人が買うものと考えれば、自分の年収を考えると上限があるので、適性価格に収斂していくのは当然だと思います。
この本の著者である浅井氏の本は、丁度社会人になったころからよく読んできました。何度も日本国債がデフォルトすると言い続けてきた人ですが、今回は日本の地価が下がり続けている中で、東京の一部の価格はバブルのように上昇していくとしています。
その中で、国債暴落は2016-17年に起きると予想しています。ハイパーインフレも起きるとしています。いずれの予想も私が生きている間に答えが出そうなので、注意深く見守っていきたいです。また、彼が意見を変えるタイミングや、その理由、新しい意見とその根拠も、同時に追いかけたいですね。
以下は気になったポイントです。
・出生率が上昇しているのに、出生数は減少している、その理由は女性の人口が減っているから(p16)
・全国の都道府県でみると、38道府県が輸出超過、転入超過となったのは9都府県のみ(p26)
・将来の資産価値を考えれば、利便性だけははずしてはいけない。最寄り駅まで徒歩10分以内、バス便は論外、しかし住環境も大事、高速道路・幹線道路・線路・踏切のすぐ近くは避ける(p41)
・新耐震基準は、1984年以降竣工のものが良いだろう(p50)
・本駒込6丁目は、都内のマンションを買うのは最高の穴場である(p65)
・渋谷は地名が示すとおり「谷」のある土地、土地には川が流れていて、かつて川の水が鉄分を多く含んで赤錆色をしていたので「渋色の川=渋谷川」の名前がついた。現在は地下水路化されていれ川の存在は気づかない(p83)
・目黒で探すならば、目黒4丁目、下目黒5丁目、目黒本町、碑文谷、鷹番が良い(p86)
・お奨めできるのは、将来価値が期待できるエリアであり、外国人の注目度も非常に高いこと(p92)
・等々力、上野毛も、知名度やブランドイメージでは、田園調布や成城に劣るものの、比較的高級な住宅地が広がる良好な環境である(p99)
・関東大震災のときには、110個も火災旋風が発生した。東日本大震災との違いは、南関東ガス田の影響だろう。房総半島北部から関東平野南部にわたる地域の地価には国内ガス埋蔵量の9割を占める日本最大のガス田が存在する(p104)
・REITに組み入れられている物件、外国人投資家が保有している物件などは大きく上昇する可能性にする。(p121)
・インフレ下で借金をする場合、固定金利で借金をするべき、それができないなら不動産投資はやめるべし(p132)
・2000.1を基準とすると、東京23区の地価は、米国10都市・英国・香港・シンガポールと比べて安く感じる(p145)
・東京23区において、地盤・火災・耐震性がポ���ント。山手線の内側がベスト、外側でも山手線から10キロ以内、西側のみ、それ以外では世田谷の成城から等々力にかけてと、田園調布から自由が丘(p171)
2014年9月23日作成