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犯罪捜査の手法を大きく塗り替えた技術はいつ、誰が思いつき、どんな成果を上げたのか。過去200年にわたって実際に起きた数々の難事件を再現しつつ検証する、科学捜査の発達史!
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ヨーロッパやアメリカで実際に起こった事件を散りばめながら、
犯罪捜査の科学技術やその歴史が紹介されていて面白かった。
2012年にイギリスで発見されたばかりの
リチャード三世のDNA鑑定の話も含まれていたのは、
驚きだった。
しかし、残念なのは本のタイトル。
確かに内容を正確に表しているけど、「言葉なき証人」とかをメインのタイトルにして、
このタイトルはサブタイトルでも良かったのでは。
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よくドラマなどで刑事ものの番組をみるので現実にはどのような事件があったのか興味を持ったので選びました
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指紋、微細証拠、血液検査、遺伝子検査、ライフルマーク(施条痕)など、今日当たり前に取り扱われているさまざまな科学的手法がどのように確立されてきたのかを記した本。1頁に1~2事件が記されており、非常に密度が高い。
今日から見れば当たり前の検査も、それを証拠として取り扱うために、いかに説明をしたしたかまでが記され、さらにそれは陪審員という一般に向けて説明せざるを得ない状況というのが、文化の違いだなと思う。
説明する対象が専門家ではなく一般人(陪審員)であるからこそ客観的に見られるのだろう。そして、それが一般的に取り扱われるまでは、誤認逮捕も多かったであろうし、誤った操作手法も多かった。
ミステリマニア及び、捜査手法にわくわくする人々向けの本なのだろうが、当たり前であるが1つ1つの事件は実際に起きたもので有り、なんだか切なくなる本でもある。
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図書館で借りた本。
タイトル通り、科学捜査の歴史をざっと分かりやすく書かれたもの。
今でこそ当たり前に指紋はみんな違って、犯行現場に残された指紋によって、犯人の決め手になりますが、そういうことのなかった昔は、どのようにして犯人や被害者を特定していたのか。過去の犯罪の例をあげて、どのように犯人逮捕の決め手になったのかが書かれていた。
とても興味深かった。
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犯行現場に残る指紋や血痕、髪の毛が犯人特定の決定的な証拠となる。
その痕跡をたどるのが科学捜査である。
身元調査(身体特徴・指紋)や弾道学、血液、検死などのが、誰に、どのように開発され、どのような事件で用いられたのか。科学捜査の歴史を紐解く。
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警察捜査で事件解決の鍵となる7つのテーマ(身元確認、弾道学、血液、微細な証拠物件、死体、毒物、DNA)について、約30の具体例を挙げながら、捜査手法の歴史を解説する。
被害者の身元を確認し、犯人を特定するのは、現代のように写真やビデオが無い時代は大変な作業だった。被害者の身元が判らずに事件が迷宮入りしたり、逆に誤認、誤証言により無実の身でありながら、それが証明できずに処刑された人も多かった。身元の特定には、体の特徴や寸法を測る方法、指紋を使った方法が開発され、最終的にDNA鑑定へと行き着く。また凶器のピストルの条紋が犯人の特定に使われたり、現場に残された塗料や髪、体の一部も証拠として認められるようになったのも古い話ではない。この本を読むと、現在は当たり前になった科学捜査の手法にも、先人達の紆余曲折の歴史や苦労があったことが判かる。
映画やテレビに出てくる科学捜査は楽しめるものですが、現実の世界で自分が科学捜査のお世話にならないように気をつけたいものです。
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ミステリー小説や刑事ドラマでお馴染みの鑑識捜査。「警察24時」みたい
な実録番組などでも交通事故の鑑識作業がよく取り上げられる。
被害者や犯人の身元確認、銃犯罪の捜査に大きな進歩をもたらした
弾道学、血液の分析等々。犯罪捜査と科学の進歩は切り離せない。
本書は7章で構成される科学捜査の進歩を、実際の起こった事件を
モデルケースにしながら紹介している。
それぞれの科学捜査の進歩も興味深いが、判定方法が確定するまで
の捜査方法が怖いわ。
被害者が亡くなった部屋に監禁して亡霊に脅えたら犯人っ!てなんだ?
まるで中世の魔女裁判のようじゃないか。手足を縛って川に放り込んで
沈んだら魔女じゃないってのがあったな。それ、死んじゃってますから。
今でこそ極めて精度が高くなったDNA鑑定だけれど、齟齬があったのは
日本の足利事件を例に取るまでもないだろう。
不安定だった判定方法が用いられて冤罪の末に死刑になった人だって
いたはず。
科学万能の時代かもしれない。だが、怖さもある。あらゆるところに設置
された監視カメラ。そこから犯人と思われる人物の行動を追って、実際に
逮捕までに至った事件があった。
これを犯罪抑止力と思うのか、監視社会への序章と見るのか。既に監視
カメラの映像から特定の人物の顔を特定して割り出す技術が進んでいる。
この技術がどんどん進歩すると、誰が・いつ・どこにいたがすべて分かって
しまうんだよな。
わたしゃ怖いわぁ。
尚、本書には参考文献が一切掲載されていないのが物足りない。DNAの
章なんてロシア・ロマノフ朝最後の皇帝一家の遺体のDNA鑑定を取り上げ
ているんだから、その参考文献が知りたかった。