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良書。
お寺の知られざる世界。
妻帯が許されなかったので、世襲はここ100年のこと。考えてみれば、当たり前。常識だと思ってた事がそうではないという事。
お寺も時代を反映している。
これからお寺も変わらざるを得ない。
仏教が、民衆のためという時代は長くない。戦国時代の本願寺など。
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檀家制度をやめたお寺さんの住職のかたる現代寺制度の不満。
興味はあるんだけど、自分以外はみんなバカだと思って怒ってる子供みたいな書き方に読む気が失せてしまった。
中身はちゃんとしてそうな気がするんだけど、怒りや正義が先に立っちゃってるような文章。
そういうのは、怒りを共有するかスルーするかできないとむだにエネルギーを吸い取られてしまう。
自分もよくこういう書き方しちゃうから反省した。
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曹洞宗住職が仏教界を堕落させているお金や制度の問題について、内側を知る立場から隠すことなく述べている。ここまで書くか?!という内容で仏教界の呆れた内情がよくわかった。また周囲からの批判を恐れることのない筆者の誠実な語りには賞賛の拍手を送りたいと思った。
P13
全国には、七万五〇〇〇もの仏教寺院があるといわれています。これはコンビニエンス・ストアより多い数です。
P26
それから頻発しているのが、住職家と檀家の争いです。住職たちが、檀家を邪険し、ひどい場合は無視したり、罵倒したりするといいますから、まったく穏やかではありません。こういった問題に、ちゃんと専門用語があるから驚きです。「寺檀紛議」といいます。専門用語があるということは、それだけ一般的だということなのでしょう。
P38
高級車に乗って、ギャンブルやゴルフに没頭している住職は、特権意識にまみれた強欲な人か、よほどオツムのよくない人のどちらかであって、およそまともな人ではないということなのです。跡を継ぐしか、生きていく道がないから、いままでどおり、やっているのです。
P44
そもそも学校の勉強が苦手な子供が大きくなって、これからの時代、小さなお寺を守っていくことなどできるのでしょうか。というわけで、修行にも学問にも興味がなく、檀家を低く見て、世のなかのしくみにもまるで疎遠な、「ダメ住職」が増殖するのは仕方のないことかもしれません。
P52
鎌倉初期も、仏教がすたれたことで、法力のある僧侶が多く出て、新宗教がつぎつぎと起こったのです。廃仏毀釈のあった明治時代もそうです。救世主は、危機のときにあらわれるのです。
P93
派遣僧侶は、芸者と同じで、お座敷がかかれば喜んで駆けつけ、いかなる待遇であろうとも、不平を述べてはなりません。つまり、「葬式芸者」です。
P131
見性院でも、以前に石材業者の斡旋をしていたことがありました。このとき、この業者が、墓地の契約もあわせてとってくるとのことでした。「墓地と墓石こみで、二〇〇万円くらいでいかがでしょう」といわれるので、「少し高いんじゃないですか」と、正直に答えました。すると、業者の方は、「大丈夫、大丈夫、私たちに任せてください」といって、まもなく二〇件も成約をとってきました。
P215
住職のガレージに高級車が止まっているようなお寺の檀家は、いますぐお布施をやめてください。「何度も同じ話はいいよ」といわれるそうですが、これほど的確に「悪徳僧侶」を見分ける方法はありません。
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まずは勇気ある行動に感服しました。
呑気に生きている寺院さんは、ほとんどが申告[宗教行為:8,000万/年まで無税]もせずに&社会保険料も払わずに来れているのはいかがなものか?
その辺りの、続編を期待します。