紙の本
金沢の魅力
2022/07/04 21:10
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投稿者:青い鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
金沢は小京都と思われますか?この本を読むと、公家文化と武家文化の違いが良く分かります。「まちづくり」「歴史と文化」「職人」「暮らし」のキーワードで、金沢散策の良きお供としてこの本を片手に歩いてみましょう!
紙の本
行ってみたい
2021/03/01 19:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
金沢の魅力がよくわかり、行ってみたくなりました。歴史的なことにも興味が湧き、楽しく読むことができました。
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<目次>
第1章 金沢のまちを歩く
第2章 金沢の歴史を歩く
第3章 職人のまちを歩く
第4章 人とまちの暮らしを歩く
<内容>
もと金沢市長による金沢の概説書。市長だけあって第4章は「町づくり」に関わる話で、政治臭さ(実績の強調)も見られるが、基本的に金沢の街が「大好き」とよくわかる書きっぷりで、感触はいい方である。第1~3章は、そのことがよく出ている。歴史などの部分はとても浅い内容なのだが、無理に頑張っていないのがいいかも…。巻末の参考文献も、「よく勉強してるな!」とわかる。金沢に行きたくなる本である。
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金沢市長の施政記録や考え方を中心にまとめた本。京都とはことなる武家社会であった金沢を現代に合わせて発展維持していく数々のアイデア施策の紹介。
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鈴木大拙館、西田幾多郎館・・・。
美術館・・・。
とにかくここ数年だけでも魅力ある街づくりに関心があり、読後、ますます金沢を訪れたくなりました。
それにしても、ひとつの街紹介で岩波新書が出版できることはうらやましい。
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金沢とは縁が薄く、街を歩いたことが無いが、「街を知悉した人と一緒に、一寸歩き回る」という気分になれる程の「活き活きとしたガイド」である。他方で“まちづくり”というものに関する問題提起も含む…実に興味深いお奨めな一冊!!
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金沢市長を5期20年務めた著者が見た金沢。金沢の文化だけでなく、それを守り育てる行政の取り組みまで触れられている。
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著者は前金沢市長.5期20年にわたって金沢市政を担当した人.当然ながら,町の歴史,産業,文化,箱物などすべてにわたって詳しい.しかし,この本は旅に誘う本というよりは,著者が在職中におこなった町づくりの施策の一覧のような本.市役所の公用車に乗って,横にのった市長さんから説明をうけている感じ.それはもちろん普通に体験できることではないし,意味がないわけではないが,「金沢を歩く」というタイトルにはミスマッチをを感じざるを得ない.正しいタイトルは「金沢の街づくり」ではないか.それだったら私は読まないし,時間を無駄にすることもなかった.
私は街歩きの本が好きで,いろいろな本を読んだが,この本は街歩きの愉しみをほとんど伝えることのない本.(たぶん著者自身,街歩きをしないのではないかな).なぜこの本は街歩きの本としてはつまらないかを考えてみた.街歩きの愉しみは,歩くことで,本を読むだけでは得られないような個人的な体験・発見をするということにあって,よい本は,その体験が知性で濾過され,ある種の普遍性をもって書かれている.ゲーテのイタリア紀行を見よ.たくさん美術館や博物館があるのは結構.しかし,そこを実際に歩くことで,どのような個人的な体験ができるか,あるいは著者がしたのかがまったく書いてない.この博物館はこういう著名な人に設計を頼み,このような建物をつくりましたということばかり書かれているのを読んでも仕方がない.金沢の和菓子の紹介にしても,実際に食べたことなるのかなって感じ.地酒を紹介しても,銘柄はでてこない.歩いていろいろなお店をながめたり,公園で休憩したり,ふとしたことに町の歴史を感じたり,あるいは食事をしたり,酒を飲んだりしない町歩きって,なによ.
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金沢の街並み、歴史、文化を網羅していて、金沢の地がどういうどころなのか分かりやすく書かれている。
ガイドブックの代わりに読んだ私にとっては、最終章の人とまちの暮らしについての項は、役所の広報誌を読んでいるようで面白くなかった。
著者は、金沢市長を経験したことのある人物なので、著者にとっては最も重要な章だったのかもしれないが。
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本書を読み金沢に訪れることがさらに楽しみになった。いわゆる旅行のガイドブックよりやや掘り下げて各エピソードについて書かれている。
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市長として自分がした事という書き方が目につく。純粋に金沢の紹介をしてくれたほうが良かったのに。
金沢能楽美術館 着装体験
前田土佐守家資料館 の前の大野庄用水 ホタル?と老舗資料館
桜橋の橋詰めから寺町台に上る坂、石伐坂
まちのり
ふらっとバス
まいどさん ひがしとにしの茶屋街と長町武家屋敷跡
金沢湯涌温泉、金沢湯涌江戸村
重伝建地区、東山ひがし、主計町、卯辰山麓、寺町台
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地域への愛情がすさまじい。
金沢城下の奥行 山出保著『金沢を歩く』.元金沢市長が、市政の基盤と都市計画の思想を提示.
冒頭の、金沢の規定がまず.圧倒する.
「金沢というまちの『顔』はなんでしょうか」.その「顔」を、以下に提示する.
「歴史と文化です」
「ヒューマンスケールのまち」
「水と緑の癒やしのマチ」
「プライドイメージを追い求める、こだわりのまち」
「もてなしの心とおもいやりのまち」「小さな世界都市」
矢継ぎ早に並ぶ.「まち」と表記するにも<意図>があるのかも知れない.
刊行のタイミングは、首都圏と北陸新幹線での結合を前に、記載された.
読後感はこれからながら、その「顔」の例示に、旧前田家城下、金沢の奥行で読者を圧倒している.
著者には、『金沢の気骨—文化でまちづくり』(北國新聞社 2013年)がある.
これまで日本建築学会文化賞(2000年)、日本都市計画学会石川賞(2005年)を、受賞している.(岩波新書 2014年)
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参考になる事柄がちょいちょいあり、メモしたり調べて今後訪れたい場所になりました。
用水路がたくさん流れている金沢の、前と後の写真が良かった。もう少し写真があるとよかったかなと思いつつ、金沢で生まれ育ち前市長の著者でしか分からないこともたくさんあり、また読み返す時がくればなと感じた。
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書名からは金沢観光のガイドブックを連想したが、「歩く」はちょっとミスリーディング。『金沢をつくる ― 元市長が提案する21世紀型観光都市のまちづくり』のほうが適切かと。著者は金沢生まれの金沢育ち、金沢大を出て金沢市役所に就職し、市長にまで登りつめ5期20年つとめた筋金入りの金沢人。そのため思い入れもひと一倍あるのだろう、「金沢は◯◯でなければならない」といった物言いが目につくものの、旧町名の復活や暗渠の開渠整備事業など、まちづくり事例の話は面白かった。金沢の歴史もコンパクトにまとまっていてよかった。
■まとめ
Q1. 金沢ってどんなまち?
A1. 金沢は歴史と文化のまち。昔もあれば今もあって、まち全体が博物館。そして水と緑にも恵まれた、だれもが気軽に歩ける楽しいまち。歩いて、見て、ふれて学ぶまち。
Q2. 金沢が観光都市として栄えることになった歴史的な背景は?
A2. 金沢を治めた前田家の歴代君主たちが文化政策を重視したこと。また第二次大戦中に空襲に遭わずにすみ、古い町並みが残ったこと。
Q3. 道とは?
A3. 道は歴史の記憶装置。いつかは朽ちる建物とちがって、よほどのことがないかぎり道は残る。だから道はなんでも知っている生き字引。道を歩けばそこには歴史、自然、文化がつまっている。金沢はいろんな道や坂があるので、歩くのが好きな人ならきっと楽しめるはず。
■目次
はじめに
第1章 金沢のまちを歩く
1 金沢のまちなみ
2 金沢駅周辺から武蔵ヶ辻、近江町市場へ
3 金沢城趾から兼六園へ
4 兼六園周辺の美術館と博物館を巡る
5 広坂、香林坊界隈
6 浅野川、卯辰山、地元の小さな博物館
7 犀川沿いから寺町台へ
8 まちを体感して巡る
9 金沢の奥座敷
ちょっと寄り道
第2章 金沢の歴史を歩く
1 前田利家にはじまる加賀藩
2 前田家を支えた女性たち
3 幕末の加賀藩と卯辰山開拓
4 明治維新と市勢の衰退
5 御細工所と藩校を引き継ぐ
6 明治・大正期にみる金沢の先見性
7 金沢は歴史に責任を持つべきまち
8 旧町名の復活も
ちょっと寄り道
第3章 職人のまちを歩く
1 歴史に息づく手仕事
2 金沢箔、加賀友禅など多種多様な伝統工芸品
3 伝統工芸、クラフトの継承
4 菓子と料理も、ものづくり
5 農業と林業の人づくり
6 「からくり」にはじまった機械製造
7 金沢の文化、経済の根底にあるもの
ちょっと寄り道
第4章 人とまちの暮らしを歩く
1 福祉とともに
2 福祉と教育から地方自治を問う
3 生き続けている金沢の共同社会
4 用水の蓋を取りはずして
5 まちなかに凝縮させる
6 世界を視野に
7 平和と文化の相関
8 北陸新幹線がやってくる
ちょっと寄り道
あとがき
主要参考文献
索引