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表紙も絵もお話も子どもとぬいぐるみの可愛さが存分に生かされ、優しく花開いた互いの“だいすき”という愛情が春風に乗って伝わってくる。絵は心なんだなぁ。
お気に入りのぬいぐるみがある2歳7ヶ月の息子も何度もリクエスト。
なんと言っても、ゆうたくん家の猫のミーヤと我が家の猫の名前が同じところに無条件に心惹かれてしまう。
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あとがきを読んでもう一度読み返してみるとより一層くうちゃんの気持ちが分かる。最後の誇らしげな顔がいいね♪
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子の落書き(と思ってる時点であれだけど)ぞんざいに扱いそうになるけど、自分がつくったものが自分そのものという感覚、私もあったし、親として持っておいてあげないとな。まじで落書きでもさ……と戒め。
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くまのぬいぐるみの、「くうちゃん」は、大好きな男の子、「ゆうたくん」に自分の絵を描いてもらって、とても嬉しくて、どきどきしています。
「くうちゃん、そっくりに かけたよ」
「ほら、みてごらん。これは きみだよ」
しかし、それを見た、くうちゃんの感想は、
「きみは ぼくだって?
ぼくじゃないよ にてないもん。
……へんな かお」
と、正直な思いを語ります。
次の日、ゆうたくんは外に遊びに行ってしまい、一人で退屈そうにしていた、くうちゃんですが、その時、窓から吹いてきたはるかぜによって、机の下に絵が落ちてしまいます。
最初は、「知ーらない」と思っていた、くうちゃんも、次第に絵の行方が気になり始めてきます。
『……なくなったら ゆうたくん がっかりするかな。
ぼく…… さがしに いきたい!』
すると、はるかぜが、くうちゃんに動ける力を与えてくれて、早速、絵を探しに降りていきますが、私には、はるかぜがワザと絵を下に落として、くうちゃんを試しているようにも思われて、それは子どもにやんわりと指摘する親御さんの姿を見た思いがしました。
それから、実際に歩き回ってあちこち探し回る、くうちゃんの、なんと可愛いこと!
その様子は、完全に子どものそれであり、岡田千晶さんの絵の特徴の一つでもある、子どものまるっとした柔らかい雰囲気を、肘の曲げ方だったり、踵の微妙な上げ方等に感じさせられて、見ていて、とても微笑ましい気持ちになりました。
そして、ついに絵を見つけた!
と思ったら……
「どうしよう…… ぐちゃぐちゃ」
くうちゃんの むねが きゅっと なりました。
「だいしょうぶ? いたくない?」
この辺りの、かさいまりさんの文章には、子どもの気持ちに寄り添った繊細な言葉を使っており、更に岡田千晶さんの描く、くうちゃんの何ともやり切れない様子を、絵を見つめる瞳から表しているのが、印象的ですが、それ以上に、くうちゃんの絵に対する愛情が大きく変わっていることに、胸を打たれるものがあり、そこには、絵の上手い下手そのものではなく、その絵を描いた時のゆうたくんが、そこにどんな気持ちや愛情をくうちゃんに込めて描いたのかが、何よりもとても大切なんだということを実感したからだと、私は思いました。
本書の、かさいまりさん&岡田千晶さんコンビによる絵本は、「ちいさいわたし」以来でしたが、どちらにも共通しているのは、お二人の子ども目線に立った親しみやすい優しさであり、それは、かさいさんのあとがきの文章、『らくがきって 肩の力をぬいて 心が らくになって 描くから らくがきって いうのかな』や、岡田さんの、表紙に於ける、くうちゃんの壁に貼られた絵を見る横顔に、よく表れていると思いましたし、裏表紙の、ゆうたくんの、顔は怒りながらも根は優しい子だと感じさせる、お茶目な絵も印象的でした(ミーヤ可愛い)。
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ぬいぐるみのくうちゃんと、雄太くんの繋がりの深さを感じるストーリー。似てないなと思った絵でもゆうたくんが気に入っていると、とても大切で。柔らかいタッチの絵と合わさって温かみが伝わってきます。
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くまのぬいぐるみの「くうちゃん」大好きなゆうたくんのが描いてくれた自分の絵を大事にするお話。
春風に包み込まれて動けるようになったくうちゃんが、なんともファンタジーで可愛らしい。
優しい気持ちになる絵本。