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正直、読むのがしんどい作品であった。理由は次の通り。
まず第一に、ヒロインの性格。1巻の評でも書いたことだけど、あまりにも感情的かつ衝動的で、彼女のふるまいにふりまわされる周囲の人々が可愛そうすぎる。そのわりに、幼なじみ、救うべき国の王子、敵役である闇の主、主要な男性キャラ3人が皆彼女に首ったけなのは理解に苦しむ。彼女は言動がトゲトゲしく、どこがそんな魅力的なのかと思う。
第二に、ラヴカの陣営が皆無能すぎる。指揮を執れるのがニコライ王子だけという脆弱さで、このため敵の策謀に対して何一つとして有効な手が打てていない。この点にどうしても苛立ちをおぼえてしまうのだ。
いや、これはグリーシャと増幅物と闇の主を巡る物語だからと言ってしまえばそれまでなのだが、だとしたら、そこのところがかなりおざなりに扱われてしまっている。
物語のメインはなんとヒロインの残念な性格と、それにふりまわされる人々に終始するので、こういうヒロインが好きな場合はともかく、共感できなければ一巻の終わり。
せっかくの限定的特殊能力と、それを微小科学という言葉であらわす設定の面白さがあるのに、大変残念。舞台のモデルがロシアという点も、いまひとつ生かしきれていない印象。
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1巻では運命に翻弄され逃げ惑うばかりだった主人公アリーナが、闇の主に立ち向かおうとする姿が凛々しく頼もしくもありますが、その反面、マルとの間に溝が出来てしまうのが辛い。ストゥルムホンド(ニコライ大公)がいい味のキャラなのだけど、アリーナがマル一筋なので噛ませ犬にも当て馬にもなりゃしないw。
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なるほど元の木阿弥
肝心なところでよかれと思ったことが破綻のきっかけになる
頑張ってもひっくり返されるこの徒労感はんぱない