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紙の本
ああ、おわっちゃった
2019/07/02 22:40
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
口にした何かを美味しい、と思うことが出来れば、ひとはきっと生きていける。
このフレーズが出て来た、高田郁・作の「みをつくし料理帖」シリーズは『八朔の雪』から始まって『天の梯』まで10巻に及ぶシリーズです。
年末からこちらにかけてほぼ一気に読んでしまいました。
大阪から江戸にやってきた女料理人澪(みお)の成長物語といえますが、毎回、おいしそうな食べ物が出て来ます。
庶民相手の料理屋なので高価な食材や珍味は使えません。
その時代ですから肉や乳製品も使いません。
それでも実においしそう。
多彩な登場人物の造形も巧みで、大河マンガ(この表現はほめているのです)を読むように楽しめました。
最後まで読み切ると、よく出来た作品の常として、「ああ、おわっちゃった」と惜しむ気持ちが湧き、続篇を読みたくなります。
このシリーズ、最終巻にはおまけとして作中で出てくる「料理番付」がついていて、それを見ると、登場人物のその後がうかがえる趣向になっています。心憎い演出です。
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雲外蒼天
2020/09/19 00:24
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投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
雲外蒼天でした。又次さんの死も、野江を救っていた。
佐兵衛の件の決着、一柳の料理人になる結末、ほんとによかった!
美緒も一から店を作っていくことを幸せに感じてそうで、よかった!
野江ちゃんが生家に戻り、澪と源斉全然も、きっとこれから幸せな日々を暮らすだろう感じで、スッキリ!
ちゃんと何年のかわかる形で付いている、最後の番付表がいいです。
次の特別巻が楽しみです!
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このシリーズに出会えたことに感謝!
2020/08/31 21:43
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
言わずと知れた大団円の最終巻。三話終了まで4000両に程遠く。どうやって?思えば、なぁるほど、このてか!お見事!と思いました。感無量で、このシリーズに出会えたことを感謝します。店主の種市元気で末永く健康でいてほしいなぁと思いました。思えば、又次は大好きでしたが、ずうっと澪を支えてきたのは種市。澪との最後のセリフも印象的。本当に愛すべき人です。ほかにも語りたい人が沢山いるいいシリーズでした。スピンオフや続編は出てるのかなぁ?
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打ちまぁーしょ、もひとつせぇ、祝うて三度
2020/08/20 16:43
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高田郁さんの人気シリーズ「みをつくし料理帖」の10作め。
最終巻でもあるこの巻でも四つの料理とともに四つの短編が収められている。
巻末付録「澪の料理帖」に掲載されている料理名は、「葛の水せん」、「親父泣かせ」(これは主人公澪に替わってつる家の料理人となった政吉が考案した料理。このシリーズではこのように脇役がそれぞれ個性を持っていて、物語の幅を広げている)、「心許り(こころばかり)の「蛸飯」」、そして「恋し粟おこし」(最終話「天の梯」が表題作となっているが、これは「そらのかけはし」と読ませる)である。
このシリーズが最初に刊行されたのは2009年5月で、最終巻となるこの巻が出たのが2014年8月。
刊行のつど読んできた読者にとっては、ついにこの時が来たという感慨であったと思うが、それから時を経た読者にとっては一気読みもありだし、自分のペースに合わせて読むこともでき、それもまた愉しい読書体験であるだろう。
どんな読書の仕方であっても、毎回感動させてくれた物語だし、それぞれの登場人物に思い入れが生まれているし、やはり最終巻でどんな結び方を見せてくれるのか、読む前から心が先走るようであった。
それでも、まさか最終話から読むわけにもいかない。
と、最後にそっとこの長い物語に度々登場し、主人公の澪たちを一喜一憂させてきた「料理番付」みたいな東西の「料理通」なるものが付いていて、何だろうと広げてしまったのがいけなかった。
なんとそこにはあの登龍楼の名前はなく、つる家が東の大関、一方西の大関に「みをつくし」(!)とある。
実はこの「料理通」は文政11年に作られたことになっている。
つまり、物語が終わって11年後の料理番付という、憎たらしいほどの演出。
これを見たら、澪がどのような道を選んだかおぼろげにわかるというもの。
あとは、最終話までじっくり読むしかない。
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大団円!
2018/08/04 19:08
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投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかくもの申す!種市、面倒見の良さと気配りは最高だったぞ~!清右衛門、このひねくれもん!坂村堂、知識すごかったぞ!美緒、大人っぽくなって魅力的だったぞ!柳吾、厳しさの中に優しさ見習うぞ!小松原、引き際が格好良かったぞ!又次……悲しいぜ!摂津屋、渋すぎる!芳さん、幸せいっぱい良かったね!りう、ふき、健坊、おりょう、伊佐三、太一、お臼、政吉、名脇役だ~!采女、ざまあみろ!野江ちゃん、綺麗だろうなあ。源斉先生、一途な想いに尊敬してるぞ~!澪、よく頑張った、幸せになあ!ありえねえ、終わった……(ToT)
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遂に澪が念願を果たしたという感動と、何しろ「終わってしまった」という喪失感がごちゃ混ぜになって・・・・・・・。
2016/12/08 00:21
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
遂に澪が念願を果たしたという感動と、何しろ「終わってしまった」という喪失感がごちゃ混ぜになって・・・・・・・。本当に、心温まる話を、2014年7月26日の「八朔の雪 [1]」から、2015年4月20日の本作品まで楽しませてもらったが、読み始めてからまだ1年経っていなかったことに改めてビックリでした。好きな作家のトップランクに位置付いてしまいました。
シリーズ完結編なので、今までの“縁”が全て良い形で巡り巡って来る筈なのだが、なかなか簡単には進めてはくれません。P-154で、やっと医師・永田源斉の澪への恋心が示唆される(以前、[6]でも一度示唆されてはいるが、久々のことで今度はもっと明確である)。むしろ、名料理店・一柳の店主・柳吾と結ばれて順風満帆に見えた芳であったが、突然、幕府の禁制品である「酪(牛乳を固めたものらしい)」密造容疑で柳吾が捕らわれてしまう。そんな折、澪は労咳に蝕まれた富三と出会う。見かねた澪の心のこもった差し入れに、死を覚悟していた富三は僅かながらも人間的心を取り戻し、天満一兆庵の息子・佐兵衛をも巻き込んだ、「酪」密造がらみの不正を記した文を澪に託して雲隠れする。有名料理店・登龍楼と巽屋を中心に行われていた「酪」絡みの不正行為に佐兵衛も関係していたことを知った澪は、佐兵衛も連座することを恐れて措置に悩むが、そんな折佐兵衛が自訴して来る。「酪」を作ったことに関しては、御膳奉行・小野寺の助力もあり佐兵衛は無罪放免となるが、登龍楼と巽屋は徹底的に手入れされ、いずれも取り潰しという厳しい措置を受ける。そんな中、永田源斉と澪との関係は一層親密さを増してくるが、芳との関係にはひびが入ってしまう。まあ、芳との関係は、佐兵衛が戻って来て、詳細が明らかになるに従って修復されるので問題はないのだが。
ということで、いよいよ「あさひ太夫=野江」の身請け話と、永田源斉との結末に話は絞られてくる。考えつくした永田源斉から澪にプロポーズ。それによって永田源斉への想いに気付き悩む澪を、何とあれ程までに永田源斉に恋焦がれていた美緒が背中を押すのである。そして、永田源斉は武士の身分を捨て、大阪の医学所に行くので、澪に一緒に来てくれと頼むことで、「医食同源」という共通項で結ばれた二人にとって妨げは何も無くなるのである。と言うことでハッピーエンド一丁上がり。「あさひ太夫=野江」の身請け話は、やはり事情を知った摂津屋助五郎の助言をヒントに、澪は今で言う“鼈甲珠”の製法特許を翁屋に4千両で売ることで「あさひ太夫」の身請け資金を作ることを提案する。摂津屋助五郎の強力な助力で、他の身請け資格者も権利放棄を申し出、身請け話は成就する。さて、最後の一ひねりは、女(澪)が女(あさひ太夫=野江)を身請けするというのは、やはり社会的に尋常ではないことと、身請け人が澪であることが野江に知れれば、折角の友情にひびが入りかねない。そこで、考え付いたのが、野江の旧家が再興して、再興を果たした旧家が身請けしたというシナリオであった。何とも綺麗な幕切れに本当に幸せな気分に浸れました。ほっとしつつも、やはり終わってしまったんだなと思うと、本当に寂しい気持ちになったです。
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喪失感
2016/09/02 00:17
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投稿者:にらめっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと読み続けていたので、終わってしまった喪失感が大きいです。架空の登場人物ではあるけれど、主人公に幸せになって欲しいと願います。
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すべてよし
2016/02/08 14:48
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投稿者:maki - この投稿者のレビュー一覧を見る
は~。良かったよかった。
すべてがうまくおさまったね~。
小松原さまとの再会(!)の場面はなんともいえないし、源斎先生との化け物稲荷の場面ももちろん!
そして、野江ちゃんと!!
身請け人、涙があふれちゃった。。。
もう会えないのが、さみしいなぁ(>_<)
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出会いに感謝、いいシリーズでした!
2015/12/30 14:55
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
澪さんとともに泣き、笑った数週間とても充実していた。その分、いまは喪失感に苛まれている。いろいろなことがうまく収まり、帰るべき場所へ還っていくことができた最終巻。源斎先生と澪さん。そして野江さんと澪さん。野江さんの身請け先の粋さには舌を巻いた。まさかね。最終的にへんな邪心を起さなかった旦那衆にも感服。それでこそ江戸の男だす。巻末の料理屋番付にまたしびれちゃった。一番感動したのは、本編では触れていなかった「勧進元/一柳改め天満一兆庵」柳吾さんの深い愛ここに。澪さんたちに会えてほんとうによかった。ありがとう!
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予言に縛られることなかれ
2015/11/21 13:20
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投稿者:栗太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の澪と親友の野枝は幼い頃、高名な易者に、それぞれ「雲外蒼天」「旭日昇天」の相を持つと予言された。澪は「苦労の多い人生だが、その苦労に耐えて精進すれば、必ず青空が拝める」人生であり、野枝は「天下取りの強運」の持ち主であると。
易者の言葉は二人を支え、時に縛る。読み手である私もまた、そこから完全に離れることができなかった。
澪を例にとれば、彼女の幸せは、料理人として店を構え、あの人と結婚することだと、誰もが思うだろう。でも、それは「普通」の幸せなのだ。次々と澪に降りかかる艱難辛苦を見るにつけ、その果てに見あげる青空と言うほど大仰な幸せか? と思ってしまう。
一方で、吉原一の太夫となった野枝にとっての「旭日昇天」とは何だろう? 商売の世界で天下を取るか、やんごとなき方に見初められるか、よもや、天に召されてしまうような事態が起こるのか、やきもきしてならなかった。
二人の娘の運命や、いかに?
結論を言えば、これ以上ないほどの大団円。
澪の幸せは、予想通りであったけれど「なーんだ、普通じゃないか」とは思わなかった。野枝を、ああいう形で取り戻せたことが、澪の空を曇りなく輝かせたのだ。野枝が大門を出るくだりでは思わず涙が出た。旦那衆、格好良すぎるでしょう。澪の想いや、何より野枝の人柄があってこそ、周囲の人も尽力してくれたのだと思う。ああ、又次の死だけが悔やまれる。
最終巻は、二人だけでなく、シリーズ登場人物の総出演となり、あの人もこの人も顔を見せてくれて大満足。最後の一冊において、急に流れが速くなり、何もかも上手く行きすぎの感も、少しだけあるが、本当に少しだけ。これからも、澪をはじめ登場人物みんなの人生に、幸あれ。
紙の本
感動の最終巻。
2015/08/30 12:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ最終巻、最終にふさわしい、読み応えと感動に満ちた一冊。
感動した場面はいくつもあり、何箇所かではじんときて涙が出たが、場面の内容説明をしても感動には繋がらないと思うので敢えて書かない。ただ、小松原や野江ら、最初からシリーズの重要人物だった人たちについてきっちり区切りがつけられていることは確かで、そういう意味でシリーズを最初から読んできた人たちに対する答えのような巻になっていると思った。
シリーズが人気になればなるほど、終わらせるのは難しい。昨今、続きすぎて終わりどころを見失ったシリーズものもよく目につく。そんな中、作者はとてもきれいにこのシリーズを締めくくった。その潔さにも感嘆する。みをつくしの世界が好きだからこそ、こうやって素晴らしい終わり方をつけてくれたことを嬉しく思う。
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ついに完結
2014/08/26 00:54
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くりんぐりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
駆け足でしたが、多くの方が納得いく終わり方だったのではないかと思います。
大好きなシリーズが完結してしまい、新作が読めなくなることは残念ですが(番外編のような形で後日、出版されるそうですが)、少し人気が出ると、だらだらと引き伸ばして、終わりどころを見失ってしまう作品が多い中、きちんとエンドマークをつけてくださった高田先生には感謝するしかありません。
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読んでよかったです。
2015/02/07 15:40
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る
素敵な作品でした。個性はあれど、まっとうな登場人物たちに、とても励まされました。これで完結してしまうのは少し寂しくもありますが、この作品を読むことができて良かったです。この本をきっかけに、料理への愛情や心構えなどを、以前より意識して取り入れるようになった気がします。器を選ぶ時や、温める時、切り方、盛り付け方などをです。登場する料理も、いずれ作ってみようと思っています。
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天の梯
2022/09/27 11:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
あれっ?ここで終わり?
全然消化不良です。
レビューでは皆さん満足されているのに
自分だけモヤモヤしてるのがなんとも・・・
多分、自分の心の中で身請けは当然なされるであろう、
その後二人はどうなるのかが最大の関心事だったからか
良かった!
どうやら特別巻が有るらしいです
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シリ-ズの完結編
2020/02/27 23:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:里 - この投稿者のレビュー一覧を見る
期待通りのハッピーエンド。高田さんは物語を最後まで構築してから書き始める、と聞いたが, どの登場人物についても丁寧にその人らしく、けじめをつけをている。物語が完結してしまったことは読者としてとても残念。