投稿元:
レビューを見る
2010/07/10読了。
この本のために書かれたお話ではなく、別の本に収録されているものをちょこっとずつ集めているのね。ちょっと勘違いしてました。
半分はすでに読んだことある内容だった。
豊島ミホさん気になるので今度読んでみよう
投稿元:
レビューを見る
前から一度目を通したいと思っていて、妹が豊島ミホが好きなので、これにしてくれと言ったために今回はスクール編にしました。
ただ、本人、この中に入っていた豊島ミホの短編を読んだことがあったので、少しばかりがっかりしていました。
「お主、春樹好きだから良いじゃないか。」
「そうだけど、そうなんだけど、村上春樹じゃなく今回は豊島ミホに期待していたから・・・。」
と、この人!と目的を持って買うと読んだことあるっていう風になるようです。
そして、買ってから知ったのですが、これが1巻だったようです。
連ねる名前が有名な作家さんなのはそういうことかと思った。
だいたい青春系と言うのはあまり好まないので、って言うのは、私個人的に当たり外れが大きいのです。
しかし、この中の恩田陸は少し読みたいと興味を持ちました。
それから、村上春樹の文章がやたらと黒かった。
他の作家さんだと対象が若い人たちだけあって漢字が少ないとか、「」の話の部分が多かったりしているが、この人は情景とか言葉では言わない感情とかってのが多いのかなと思った。
そういった部分はもともとどの方向性で書いている内容あるいは人かでかわってくるのだろうと思った。
私のように食わず嫌いな奴にはお勧めします。
私のような・・・!!!
自分に言い聞かせておきます。
何かのシリーズってのもあるので読みにくいものあるけど、それ短編ってのもあるので、読み始めにチャレンジしてもるのはいかがでしょうか?
投稿元:
レビューを見る
“「みんな、大人になっちゃうんだ」
「おおげさね」
と江美ちゃんが目をぱちぱちさせる。
正ちゃんは、そのままの調子で、
「あたし、子供の時、アンデルセンって大っ嫌いだったんだ」
私は顔を上げた。江美ちゃんは首をかしげる。
「『みにくいあひるの子』が白鳥になるなんて許せなかったのよ。それだったら何の苦しみもありゃあしない。なれっこないのに何太平楽なこといってるんだと思ったら、腹が立ってたまらなかったわ。あたしはあのあひるの子はどこかで泥まみれになって野垂れ死にしたんだと思うのよ。その死ぬ間際に見た夢が、最後の白鳥になる部分。あれは、ただ一瞬の幻想なのね」”
「タンポポのわたげみたいだね」 豊島ミホ 「檸檬のころ」所収
「心霊写真」 はやみねかおる 「少年名探偵 虹北恭助の冒険」所収
「三月の兎」 加納朋子 「ガラスの麒麟」所収
「このグラウンドで」 あさのあつこ 「晩夏のプレイボール」所収
「大きな引き出し」 恩田陸 「光の帝国 常野物語」所収
「空飛ぶ馬」 北村薫 「空飛ぶ馬」所収
「沈黙」 村上春樹 「村上春樹全作品1979~1989⑤」所収「レキシントンの幽霊」収録
書き下ろしがなくて少しがっかり。
だけど、恩田さんと村上さんの作品は気になるものの読んだことはなかったのでいい機会になった。
村上さんの作品は改行が少なかったけど、彼の作品は全体的にこうなのだろうか。
ここから、また読書の幅を広めるっていうのがこの本の志向?
このシリーズ、もっと読みたいかも。
“「でもね、僕は思うんです。たとえ今こうして平穏無事に生活していても、もし何かが起こったら、もし何かひどく悪意のあるものがやってきてそういうものを根こそぎひっくりかえしてしまったら、たとえ自分が幸せな家庭やら良き友人やらに囲まれていたところで、この先何がどうなるかはわからないんだぞって。ある日突然、僕の言うことを、あるいはあなたの言うことを、誰一人として信じてくれなくなるかもしれないんです。そういうことは突然起こるんです。ある日突然やってくるんです。僕はいつもそのことを考えています。この前はそれがなんとか六ヶ月で終わりました。でも次にもう一度同じようなことが起こったとき、それがどれだけ長く続くのかは誰にもわからないんです。そして僕はこの次自分がどれくらいそれに耐えられるかどうか、まったく自信が持てないんです。僕はそのことを考えると、ときどき本当に怖くなります。夜中にそういう夢を見て飛び起きることもあります。というか、そういうことはしょっちゅうあるんです。そういうとき僕は女房を起こすんです。そして彼女にしがみついて泣くんです。一時間くらい泣いていることもあります。僕は怖くて怖くてたまらないんです」”
投稿元:
レビューを見る
豊島ミホ「タンポポのわた毛みたいだね」
はやみねかおる「心霊写真」
加納朋子「三月の兎」
あさのあつこ「このグラウンドで」
恩田陸「大きな引き出し」
北村薫「空飛ぶ馬」
村上春樹「沈黙」
投稿元:
レビューを見る
ほとんど好きな文章だけど、あさのさんの文章だけはどうしても読む気がしなかった。たぶん野球の知識と興味がないからだと…。
投稿元:
レビューを見る
豊島ミホさん・加納朋子さん・あさのあつこさん・恩田陸さんは良く読む作家さんですが、はやみねかおるさん・北村薫さん・村上春樹さんの作品は初めて読みました^^;
一番青春っぽいのは断トツであさのあつこさんの「このグランドで」ですね。
10代の学生さんにはこの話が一番取っ付きやすいかと思われます。
投稿元:
レビューを見る
2010/08/22読了
懐かしいのははやみねさんがあった。また読んでみたくなったかな
「タンポポのわたげみたいだね」
豊島ミホさんの大好きな作品集の中のやつ。
少し月日を置いてみると、また違った読み方が出来る不思議。
「心霊写真」
持ってたな、売っちゃってさあ、また買う
ABCと121314、当時衝撃だったもんなー。じっくり読みたいなあ
「三月の兎」
ようわからんかった
「このグラウンドで」
ようわかんなかった
「大きな引き出し」
これは面白かったなあ。続きが気になるところです。
「空飛ぶ馬」
???
「沈黙」
この人は強いなあ。ふと思う。
投稿元:
レビューを見る
有名作家さん7人の短編が載っています。
十代向けということで、読みやすかったです!
…と言っても、私が十代だったのは10年近く前ですが…。
その中でも私のお気に入りの作品は、「タンポポのわたげみたいだね」(豊島ミホ著)です。
「タンポポ〜」は女子の友情がテーマ。
仲良しの子といつの間にか気まずくなってしまって、理由がわからなくて気持ちがモヤモヤしてしまう…。
そんなこと、私もあったな〜と懐かしくなりました。
あの頃は悩むのも頑張るのも、何でも一生懸命だったなぁ…。
大変だったけれど、楽しかった日々。
そんな青春を思い出させてくれる作品でした。
中高生だけでなく、大人にもオススメです!
★3つにしたのは、長編の一部が掲載されていて、話の前後が気になった作品があったので…。
投稿元:
レビューを見る
放課後編より内容があり、物足りない気分にはならない。
ほどよくその作家のエッセンスがつまっていて、次に繋げてくれる本。
投稿元:
レビューを見る
いろいろな作品が読めますが、10代向けということで、軽い作品、淡々とした作品、深みのある小説と様々でした。
普段は何が言いたいんだ、と思う村上春樹作品ですが、ノーベル賞候補に上がるだけあって、やはりこの中では別格だと思いました。
文のリズム、人間心理の的確な言語化、間の取り方…。つかみ所のない雰囲気の作り方も段違い。淡々と話しているだけなのに、言葉の使い方が巧みで、題名の沈黙の意味に圧倒されました。
この歳になったからわかるようになったのかというものと、もうこのノリは飽きたなぁといものと、子供目線より出てくる大人目線になってしまっているので、感性の変化に気づけて面白かったです。
他の小説は、10代のころに読んでみたかった、というレベルでした。もちろん選ばれた作品ですから面白いのですが、ある程度小説慣れしていると先が読める話が多いです。
投稿元:
レビューを見る
短編のセレクトが良いです。
北村薫が好きで、「空飛ぶ馬」が入っていたから、他にもささるものがあるかも、と読んでみました。
ライトな内容のものが多いけど、それが個人的には読みやすくて良かったです。豊島ミホ「たんぽぽのわたげみたいだね」、加納朋子「三月兎」がかなり好き。あと恩田陸「大きな引き出し」を読んで前々から気になっていた遠野物語シリーズを読んでみようという気になりました。
投稿元:
レビューを見る
はじめまして。な、作家さんが割と多かった「スクール編」
恩田陸の常野シリーズがよかった。シリーズ通して読んでみたい。
村上春樹が意外とよかった。一人語り形式の冗長な長セリフは、村上春樹の得意とするところだろうけど。
気持ち悪さというか、怖さがあって。人の弱さ、えぐさを隠さず、露呈するという悪趣味なジャンルを軽く描けるのは村上さんの強みかな。と、思ったり。
投稿元:
レビューを見る
いまどきのフレッシュな名作だけを厳選した超豪華ラインアップ。(「BOOK」データベースより)
いま旬な作家・作品を厳選した短編小説アンソロジー。食べず嫌いさんにもぜひひとくち味わってほしい、質は保証付き、短くてもとびきり味わい深い極上のアソートボックス。(内容紹介)
好きな作家さんばかり…
だからほとんど読んだことがある。
それでも読んでから何年も経っているので、
新鮮な気持ちで読んでみた。
やはり面白い。
加納朋子の「三月の兎」の中にこんな文章がある。
花はただ、黙ってそこに在る。
人がそれに気づかないだけなのだ。
人が見ていてもいなくても、花は咲いている。
でもそんな花に気づくことのできる人になりたいと思う。
北村薫の「空飛ぶ馬」も好きな話だ。
落語家の円紫が謎を解くこのシリーズは、
心をほっと温かくしてくれるミステリーである。
投稿元:
レビューを見る
一番気に入ったのは恩田陸さんかな。『ドミノ』も面白かったし、この作者の本はわりとなんでもいけるかも。
はやみねさんのは読んだことあるんだけど、7,8年前のことになるから、トリックとか忘れてて新鮮な感じで読めた。
掲載作品
『檸檬のころ』豊島ミホ
『少年名探偵 虹北恭助の冒険』はやみねかおる
『ガラスの麒麟』加納朋子
『晩夏のプレイボール』あさのあつこ
『光の帝国 常野物語』恩田陸
『空飛ぶ馬』北村薫
『村上春樹全作品1979~1989⑤』村上春樹
投稿元:
レビューを見る
村上春樹の「沈黙」がトリを飾るために印象的だが、どの作品も連作やシリーズの一つで、前後の話を読みたいものばかりだった