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人生観を変えられた作品のひとつ。
差別的な言葉多様されてます。
そういうのが許せない人にはおススメできないかも。
片輪者、同性愛、奇形。
バンバンでてきます。
面白いなぁと思ったのが、
片輪者やシャム双生児(べトちゃんドクちゃんみたいな)を見ても
人として扱える・むしろ愛することが出来る主人公(初代への懸想もあっただろうが)
それなのに、どうしても、極限状態においても、道雄の同性愛だけは最終的に受け入れることが出来なかった、ってところ。
主人公にとっての鬼は彼だったんだなぁ。と。
主人公は、道雄という、誰もが羨む聡明な美青年に愛される、ということに僅かならず自尊心を持ちながら、
時には彼に甘えてみたりして、
でも、そこに道雄の「本気」が見えると、恐ろしくなり、逃げる。ひでぇwww
乱歩は短編が素晴らしいけれど、
この長編小説は、他作品に引けをとらないぐらい、世界観が異様。
おもしろいです。
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随分昔に読んだけど、内容を思い出せなくなっているのでもう一度。未読扱い。 (2009/8/23追記:)道雄…。・゚・(ノД`)・゚・。主人公には作中散々な言われようだった彼だが(フォローも多かったけど)その所為もあってか最後の一文の余韻が尚更切ない。殺人や謎解きに関しては、登場人物に解明されるに任せて読み進めていたけど終始先が気になって一気読み。面白かったです。
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同性愛要素のあるミステリーということで読んでみて、箕浦と諸戸のなんとも落ち着かないふわふわとした関係に少しだけ萌えました。重要な人物のはずの諸戸の結末が、あまりに唐突で悲しすぎます。ミステリーとしては、きっとこの本が出版された当時なら真新しいアイディアに溢れているように感じることができたのでしょうが、今となっては使い古されたテーマの連続のように見えます。古典なんてそんなものなのでしょうか。
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見た目と心の醜さ。歪。生まれる鬼。
知らぬ愚かさ。眩さ。いとおしい鬼。
諸戸にとってはどちらも恐ろしい鬼だったんだろうなぁ〜などと考える。
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『黒蜥蜴』でも思ったけど、エロいですよね、江戸川乱歩って。
ダイレクトではなくてジワジワくるエロさ。『人間椅子』に近いエロさ。
箕浦と諸戸との同性愛がってのもあるんだけど、それはまあプラトニックなものなので、そうじゃなくて。
他人と違う事っていうか、歪んでいる(この言い方で合ってるのかは疑問ですが)からこそ、美しく、妖艶なんじゃないかなぁと。
ただ、諸戸の最後、最後の一文が切なすぎた。
彼は幸せだったのかしら?
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孤島の鬼? 鬼とは箕浦君のことですね、わかります。
自己中ノンケに翻弄される一途な諸戸が気の毒すぎるわ!
一度くらい相手してやればいいじゃないか。この鬼!
最後の一文に泣けました。
せめて箕浦とは違うタイプの美少年に誘惑でもされれば、箕浦だけにとらわれないですんだかもしれないのにね~。
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単なるミステリーでは終わらせない、と言うか途中から冒険話になり、最後は美しさにホロり。独特な美しさを感じる。
鬼は人それぞれだよなー
私からすれば箕浦しか居ないけれどな!(寧ろ作者か?)
辛い時だけ泣き付いて、でも相手はしないとか酷いよ。いや、まあ箕浦の行動も解らなくは無いし、結構ありがちなパターンなんだけれど、諸戸があまりにも善い人だから、どうしても肩を持ちたくなるんだ。諸戸が少しでも幸せだったならば良いなと願うばかりです。
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江戸川乱歩氏の小説の面白さをわたしに教えてくれた本。
短編集で「芋虫」を読んで、
乱歩はあわないかなとおもってそれっきり敬遠していたけれど、とあるきっかけで読んだらものすごく面白かった。
文章が扇情的で、ぐいぐいと引き込まれる。先へ先へとよませるミステリーだと思った。
最後の一文が、なんとも胸にぐっと来る。
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タイトルになっている「孤島の鬼」のみ読了。おうちに転がっていた本で、自分で求めたのではないからどうかな?と思って読み始めたのですが、怖くて美しくてやがて切ないという、かなり好みのお話しでした。諸戸には、元気で探偵になって、そのシリーズがあれば良かったのに。と不毛なことを考えてしまいます。江戸川乱歩、10年ぶりくらいに読んだのですが、やっぱりすごいです。
5月10日追記。
「湖畔亭事件」も読了しました。これは普通に面白い感じでした。
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諸戸が切ない。切なすぎて泣いた。
密室殺人の犠牲者となった恋人、その謎に挑む途中で不可思議な死を遂げた探偵、二つの事件に関わるように見え隠れする友人の影。
作品全体に漂う恐ろしさ、物語後半の冒険小説的な展開、そして全ての謎が明かされた時の衝撃。
面白い!
先が気になって仕方なかった。
少し怖いシーンや痛いシーンもあるのだけど、それを含めて面白い小説と言える。
諸戸の恋を応援してたりして。ラスト一行がガチ。
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これぞ乱歩、というエッセンスをこれでもかこれでもかと詰め込んだ作品。トリック、冒険、倒錯、奇形、同性愛…ああもう本当に乱歩。の割には明智君は出てこなかったが流石に彼を同性愛者には出来ないでしょうし。
最初の方で、殺した実行犯が子供だった、ってところからして。一々漂う乱歩感。とにかくこの作品の感想はそれに尽きる。乱歩は乱歩。
ていうか主人公、悪女だなぁ(男だけど)
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常ならぬ人間存在の深層が、日常に裂け目を走らせる。その裂け目の向こうからいつでもこちら側を窺っている、そういう何かが人間の内に在ることを乱歩は読む者に想起させる。
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主人公と、主人公に同性愛の感情を抱く美青年が、壮絶な事件に巻き込まれる物語です。
腐女子は読まないと損です(*´∀`*)
鬼は、孤島のヤツじゃなくて、主人公だと思う(笑)
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初代は3歳で親に捨てられた。お守り代わりの古い系図帳だけが初代の身元の手がかりだ。そんな初代にひかれ蓑浦は婚約を決意するが、蓑浦の先輩で同性愛者の諸戸が初代に突然求婚した。諸戸はかつて蓑浦に恋していた男。蓑浦は、諸戸が嫉妬心からわざと初代に求婚したのではないかと疑う。そんなある日自宅で初代が殺された。これは恐ろしく壮大な物語の幕開けに過ぎなかった――。
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昔読んだことがあったが、内容をかなり忘れていたので再読。探偵と密室殺人と同性愛と奇形と冒険、江戸川乱歩全部入りの小説。
色んな日本の物語の原点が見える。