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遠藤周作のマリーアントワネットを読んで、客観的な史実が知りたくなったのですが、この本がそれに答えてくれました。文体は少々固いですが、ルイ16世、マリー、フェルゼン、その他とりまく人々、パリ市民のこと、、、遠藤周作さんの本とは別な観点から見れて面白かったです。遠藤さんの本ではマリーに少し同情的になったけど、革命は起こるべくして起こったのかなぁとこの本を読んで思いました。(下巻も読みましたがなぜかアップされない…?)
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マリー・アントワネットの無邪気さがフランスを貧困に陥れる様をこれでもかというくらい書き連ねてある。ベルバラのもととなった作品なので、コミックにある出来事や人物を見つけると嬉しくなった。
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池田理代子が読んだ本ならばあたしも読むしかないでしょう、と。笑
でも、正直やっぱり伝記みたいな本は苦手。
漫画に描ききった池田理代子バンザイ。
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女帝マリア・テレジアの愛娘にして、フランス宮廷に嫁いだ王姫マリー・アントワネット。
国費を散財し悪女と罵られ、やがて革命までも呼び起こす。しかし彼女は本来、平凡な娘。
平凡な人生を歩めば幸せに生きられたはずだった。
贅沢、甘やかし、夫の不能・・・運命は様々に不幸になっていく。
歴史が生み出した悲劇の王姫の物語。時代風景が面白いお!
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いきいきと歴史上の人物を描くツヴァイク。
小説のように読みやすいです。
「ベルサイユのばら」と同じ名前の登場人物が出ているのも~史実だからですが、お楽しみ!
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『ベルばら』の参考文献にあった。
少女の頃に絶版で読めなかったのが
中野京子氏の新訳で登場していた!
このツヴァイクの深い知性と軽妙な語り口が
あのときにはわからなかったかも。
出会うべくして出会った?
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『ベルサイユのばら』で、彼女に興味を持って読んだ
世界史の授業では、お決まりの否定的なイメージが強かった
けれど、問題のある振る舞いは、彼女なりの葛藤の末のことだったのだろうと思うと、やるせない気持ちになる
物事には必ず理由がある、ということを強く感じた
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映画に比べればよほどおもしろい。ただ、いくつか間違いも・・・(リュリがフランス人だとか)。どれくらい信用できるのか、ちょっと疑問あり。
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[図書館]
読了:2010/8/16
購入:2010/9/28
訳者の中野京子さんの著作からハプスブルク、ブルボンに興味を持ち、著作中に何度か引用されているこの本の文体に惹かれたこともあり、手に取った。
あとがきで「執拗」とまで書かれる濃厚な筆致、華麗な比喩の数々で、「文章そのものを味わう」、という経験ができる。
どこまでが史実に基づいていて、どこまでが作者の想像の飛躍なのか分からないけど、こういう女性はいそうだ、いるいる、と思わせる文章は見事。
下巻も楽しみ。
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高校生の頃、遠藤周作の本は読んだ覚えがあります。
読み進むにつれ、池田理代子ってばすごい、、とタメイキ。
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37歳の若さで断頭台に消えた彼女の人生を見ることはもちろんフランス革命についても知ることができる。
無知すぎるということは、それだけで罪である、なんて聞いたことがあるが、マリーアントワネットは無知すぎたのか。と考えてしまう。大変革の時代にたまたま居合わせたマリーアントワネットの生涯に興味のある人やフランス革命の全体像に興味がある人はおすすめの本。
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「ベルサイユのばら」の原作といっていい本。ツヴァイクは文章がとても上手く、ウィットに富んでいるのですいすい読める。眉唾というか、ツヴァイク の想像なところも多々あるけれど、文句なしに面白い。
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ベルばらファンにとって、これは外せない作品。オスカルが登場しないのが不思議になるほどベルばらそのものです。理代子先生はこの伝記小説を読んでベルばらを描いたんだから当たり前か。ツヴァイクのしつこい文体も好きです。中野京子さんの訳も良いです。
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面白い。
――「民衆」という不思議な存在は、擬人的にしか、ものを考えられない。彼らの理解力が及ぶのは、概念に対してではなく、刑姿に対してだ。そのため彼らは罪が存在していると感じれば、罪人を見ようとする。
表現が分かりやすく、それでいて美しい。
役者が揃ってドラマティックすぎる展開の中、最高の役者フェルゼンが出てくるところで上巻終わり。下巻が楽しみ。
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マリーアントワネットというとどうしても華やかで派手な印象が浮かび、革命後はただ断頭台に上がるのを待つだけだったんだと思ってました。この作品では上巻で革命が起きてしまうため、下巻は途中で内容が尽きてしまうのでは?と疑問でしたがとんでもない。若く軽率でとにかく楽しみを追い求めていたマリーが、「風と共に去りぬ」のスカーレットのような強さを持った女性に変貌し、歴史と戦っていくのです。親しい人との別れ、脱出計画の失敗を繰り返しても、最後まで王妃としての矜持を捨てず、生に固執し自由を求める。そりゃあ引き付けられずにいられません。ベルサイユ時代も、自分では御しきれないほどの地位と権力を握ってしまった女の子が柵から解放されて破目を外しすぎた感があり、そうなってくるとソフィア・コッポラ監督の映画での描かれ方も早々外れてはいなかったのかな、と。当時の手紙や残された資料も取り上げられるので、かなり史実に近い小説になっていると思われるし、この時代そのものや脇役にも興味がわいてきます。神話や古代ギリシャの例を引いてドラマチックに表現する文章にも引き込まれ、一気に読みきりました。