紙の本
夢と現実にダイヴ
2002/03/21 21:59
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投稿者:もくれん - この投稿者のレビュー一覧を見る
千葉敦子は天才的なサイコセラピスト。PT機器という、患者の夢をモニターするものを使って日々治療にいそしんでいた。
彼女はまた、それを使って患者の夢の中に入りこむ事も出来る稀有な才能を持っていた。
そんな彼女にはもう一つの名前があった。それが「パプリカ」。
医師としての治療ではない、内密なセラピーの時に使うコードネームである。
「パプリカ」として何人もの患者を癒していくうちに、PT機器の発明者である時田の新たなる発明品によって起こる事件に巻き込まれていき…
前半はまさにジェットコースター。一気に読みましょう。
とても興奮する、傑作エンターテイメントSFです。
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最近映画化されました。(アニメ)
実は新潮版を読んだのですが、ジャケ的にこっちが好きなので。
筒井作品の長編では、とっつきやすい方だと。
60歳くらい(執筆当時)で、こんな話を書くということが信じられない。
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途中まではすごく面白かったけど、最後のあたりで空中分解しちゃった感じが…。アニメ映画化されて、絵が綺麗なので、そっちも気になります。
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夢の中に入り込んで事件を解決。
ほどよいファンタジィが面白い。
しかし、パプリカ依頼人に惚れすぎ。
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最怖の小説。
この作品をホラー・恐怖小説にランキング出来ないダヴィンチ読者は哀しい。ってかみんな目がつぶれて死ねばいいのにと思った10代の頃。
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[novel]
古本で購入。
夢と現実が入り混じり判別つかなくなっていく感覚が堪らない。
ものすごく面白かったけど、SF的にはアウトだと思うのでタグは付けないでおく。
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初SF作品かも。
現実と夢の交錯にちょっとわけわからなくなったけど、
比較的読みやすかった。
2009年夏の旅のお供。
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内容(「BOOK」データベースより)
精神医学研究所に勤める千葉敦子のもうひとつの顔は「夢探偵」パプリカ。患者の夢を共時体験し、その無意識へ感情移入することで治療をおこなうというものだ。巨漢の天才・時田浩作と共同で画期的サイコセラピー機器「DCミニ」を開発するが、ノーベル賞候補と目されたことで研究所内には深刻な確執が生じた。嫉妬に狂う乾副理事長の陰謀はとどまるところをしらず、やがてDCミニをめぐって壮絶な戦いが始まる!現実と夢が交錯する重層的空間を構築して、人間心理の深奥に迫る禁断の長篇小説。
いやもうめちゃめちゃ面白かったです。約500ページの夢の世界を一気に駆け抜けてしまいました。SFですが、夢の中のリアルな描写に笑いありエッチありw 文句なくオススメです♪
著者の筒井康隆氏は、同志社大学文学部時代にフロイト全集を読破したとのこと。この小説はサイコセラピーの研究所が舞台ですが、登場人物の感情を諸所でさりげなく的確に解説しているのが痛快でした。
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2009.10.16. 後半からは特に、勢いで読み終わった。夢分析、夢探偵ととっても興味深い。そして、どんどん夢か現実かの判断がつきにくくなる。実際あったら怖いだろうけど、小説としてはおもしろい。時田先生のキャラクターが、「イン・ザ・プール」等の伊良部先生に若干似ていると思うけど、こっちの方が先かな。
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イタリア行ってたとき読んでた。ちょうどローマの美術館の「聖セバスチアンの殉教」のホモっぽさについて述べられてたので次の日そこに行くことにした。いい思い出だ。
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筒井康隆久々の娯楽小説。
しかも「虚人たち」や「虚航船団」といった実験的作品を経て
往年の得意技にいっそう磨きがかかっている。
大好きな一冊。
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面白かったです!後半の夢と現が混ざっていき、混乱しそうになりながら夢中になりました。
何より理想の女性ともいうべきヒロイン「パプリカ」こと千葉敦子さんのキャラクターが魅力的です。
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初筒井でした。
最初は映画からはいりました。今監督のファンで今さん関係の本でもちょくちょく筒井さんが出てきて2人とも認め合っている関係なんですね。
んで、本題に入ります。アニメよりも小説のパプリカの方がよく動いてました。アニメよりも夢探偵してました。
でもアニメも見て損はないです。
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まさに夢中になって読んだ作品。テンションあがりっぱなしの楽しい読書体験でした。主人公と依頼人との関係性が私好み。
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SF。主人公の千葉敦子は精神科医。サイコセラピーの手法として、夢探偵「パプリカ」という裏の顔をもつ。同僚の天才、時田浩作が画期的な装置「DCミニ」を開発するが、研究所内の敵に盗まれてしまう。そこから、「夢」と「現実」両方でのバトルが行われるが、次第にDCミニの副作用によってその境界が壊され、夢と現実は交わっていく。
後半の盛り上がりは異常。マンガみたいになってくる。キャラクターが濃い。筒井康隆お得意の、セクシャルな表現にともなう背徳的な描写は凄まじい。
難しい単語も出てくるけど、基本的に丁寧でクセのない文章。
オチは、どう解釈していいのか。もっと考えないとわからんな。
「夢」っていうのは物語のエッセンスとして使いやすいし、誰でも使うものだが、こうも見事に物語と絡ませられると、さすがに著者の筆力に圧倒される。エンタメ小説と「夢」の絡ませ方は、これが正解。
映画の方はほとんど覚えてないので、また観ようと思った。