電子書籍
王様達頑張る
2021/08/01 10:39
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ時代を扱った佐藤賢一の「双頭の鷲」「傭兵ピエール」を既に読んでいたせいか、その作品の通史的な時代背景をよく知ることができ大変に興味深く読むことができた。最近の歴史書は経済史視点や技術史視点なものが多いが、やはり人物史は物語として無条件に面白い。
紙の本
戦争につぐ戦争・・・そして絶対王政へ
2021/04/16 22:51
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヴァロワ朝はイングランドとの百年戦争で幕を開け、イングランドを退け国内統一を成し遂げ、国内では他の王族、貴族の追随を許さず、国内が安定するかと思いきや・・・
イタリアを巡って、スペインと争い、宗教改革の波を受けての宗教戦争と、よくまあ争いの種が尽きないなと、ある意味感心してしまう。
そんな中、連続しないものの随所に現れる名君と呼ばれる王たちが、その後の絶対王政に向けた布石を打っていく。これが長期政権に繋がる絶妙さかとこちらも感心させられる。
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百年戦争である。ポワティエの戦いにジャンヌ・ダルク、十字軍を横目にしながら、ブルターニュ戦争である。イタリア戦争に宗教戦争、ノストラダムスにサン・バルテルミーの大虐殺とくれば、もう高校世界史の復習である。
お人好しやらスケコマシ、果ては狂人までいろんな王様がいて、なかなか愉しい王朝です。庶民にとっては「大迷惑」以外の何ものでもないけど(笑)
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カペー朝に続くフランス王朝史。本家が神殿騎士団の呪い?で絶えてしまった為、傍流のヴァロワ家が継いだフランス王家。だかイングランドから待ったがかかる。女系ながらより嫡流に近いイングランド王が正統なフランス王を称し攻めて来たのだ。100年戦争の始まりである。賢王シャルル5世、狂王シャルル6世、勝利王シャルル7世、そして神聖ローマ帝国と張り合ったフランソワ1世のド派手な治世。アンリ2世の予言された死。泥沼の宗教戦争。その200年以上に渡る治世で、フランスは王権は他を寄せ付けない巨大な権力を持ち、また国家としての機能を備える。
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カペー朝は個人商店の奮闘、ヴァロワ朝は中小企業の奮闘、そして次のブルボン朝の課題は大企業になること。
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直木賞作家が綴るフランス史。英仏百年戦争からユグノー戦争に至るおよそ260年の歴史です。日本で言えば鎌倉末期から秀吉の時代までですね。カペー朝で封建社会が確立したフランスですが、ヨーロッパ唯一の超大国として、規模が大きくなりすぎうまく機能しなくなります。財政上の問題もあり中央集権国家を目指します。しかし王権が弱く身内からも離反が相継ぎます。中央集権に不可欠な王や国家のカリスマは次のブルボン朝を待たねばなりません。諸侯の集まりでしかないフランスが、国としての自覚を持とうとする姿はダイナミック!
王朝が交替するということ
幸運王フィリップ六世(一三二八年~一三五〇年)
良王ジャン二世(一三五〇年~一三六四年)
賢王シャルル五世(一三六四年~一三八〇年)
狂王シャルル六世(一三八〇年~一四二二年)
勝利王シャルル七世(一四二二年~一四六一年)
ルイ十一世(一四六一年~一四八三年)
シャルル八世(一四八三年~一四九八年)
ルイ十二世(一四九八年~一五一五年)
フランソワ一世(一五一五年~一五四七年)
アンリ二世(一五四七年~一五五九年)
フランソワ二世(一五五九年~一五六〇年)
シャルル九世(一五六〇年~一五七四年)
アンリ三世(一五七四年~一五八九年)
国家改造の物語
著者:佐藤賢一(1968-、鶴岡市、小説家)
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一番印象に残ってるのは、シャルル6世の項。と言ってもシャルル6世自体は影がうすい。
ブルゴーニュ公との熾烈な戦いは読み応えあった。
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前作に続きフランス王朝の歴代王のエピソード集?第二弾。ヴァロア朝はちょうどは日本でいうところの南北朝時代〜戦国時代にあたるので、このころ西欧(フランスをそう言ってそれほど差し支えはないと思う)が何をしていたかを考えるのが楽しい。
しかしなんというか、大国の余裕のなせる?ワザか、今回はビックリ面白王様大会みたいになっている部分もあり、いろいろ考えさせられる。
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著者はカペー朝からヴァロワ朝、ブルボンへの交代を、個人商店が中小企業、そして大企業へと成長していく過程に例えている。日本史でいうなら、ヴァロワ朝は江戸幕府でありながらある程度まで明治維新を進めた、というイメージになると。
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佐藤賢一さんのフランス王朝史。彼の小説を次々と読んだあとに読むと、舞台となった時代が次々に現れて、非常に楽しい。ジャンヌ・ダルクや、離婚した王妃、ミシェルとクルパン君が駆けた時代のパリ、その他もろもろ。それぞれの小説の舞台背景が、流れとして見えてくるのでとても楽しい。ブルボン朝も楽しみ。新教の王はどうやって旧教派たちのいきり立つ王国をなだめすかしていくんだろう。
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カペー朝から続くフランス王朝史第二弾。
先にカペー朝、ブルボン朝を読み終わっているが、
ヴァロワ朝が一番面白い
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フランス王国 ヴァロワ朝の通史。初代の王位継承を切っ掛けに勃発する英仏百年戦争から始まり、激化した宗教戦争の最中に終わるまで。戦争の歴史でもあるけど、同時に王朝の内部が変革されていく様は興味深かった。
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カペー朝と違い、前提としてフランス王国が存在するところから始まったヴァロア朝、百年戦争も乗り切り、フランスという(地域的な区分)入れ物に、フランス王国という中身が充填され、フランス王国が名実ともに成立して…と思ったモノの、宗教戦争、宗教戦争、宗教戦争……
なるほど、「絶対王政」が必要とされた理由が理解できた。
ただし、どうやってそれを実現するのかは、ブルボン朝に託された。
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ヴァロワ朝のフィリップ6世からの歴史。ブルボン朝に比べると資料が制限されるのか、歴史の教科書的記述が多く、話を膨らます脱線は少ない。この時代は、イングランド、神聖ローマ帝国、スペインといった強力な王に囲まれそのプレッシャーを受けつつ、ブールゴーニュ、ミラノ、フランドルといった各公国を取り込んでいってフランスの版図を拡大していった歴史だが、それは戦争、謀略の繰り返しで、一歩進んでは2歩下がる、その中には百年戦争も含まれ他、中世的な歴史がある。この中で、三部会を数多く開いて徴税範囲を拡大し、常備軍を作り、国力を拡大させることに成功するが、ドイツから来た宗教改革の影響が政治的争いを拡大し、国王の無能さもあって(?)、国内は混乱に陥り、アンリ4世の台頭につながる。
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長い歴史で仕方ないのだが、羅列が多く、ほとんどカタカナ。そして個人的に、著者の文章が未だ苦手だ。小説のような言い回しなのに、カタカナの羅列で、頭に入ってこないのだ。片手に置いて、辞書がわりに使うなら良いだろうと思い、続編も購入した。