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西尾さんの対談集。
対談相手は小林賢太郎、荒川弘、羽海野チカ、辻村深月、堀江敏幸。
小林賢太郎、羽海野チカ、辻村深月って何そのラインナップ読むしかないな!と思いました。
「小説を書くこと」「小説家であるということ」みたいな話が主だってたかな?
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“西尾 僕はずっと、この件に関する賛同者を求めていました……。小林さんもそうだったとは。
小林 うん。よし、これについてはもう「ワープロは必要だ」と、今後もきちんと謳っていこう。”[P.41]
小林賢太郎、荒川弘、羽海野チカ、辻村深月、堀江敏幸との対談集。
“西尾 予告さえしてしまえば、内容は後からきっと思いつくはずだ、という感覚ですね。「明日の自分は、これを書けているはず」という期待ですかね。
辻村 「明日の自分」か。素敵な考え方!
西尾 そうするようにしたのは森博嗣さんの本のカバー折り返しの予告が格好良かったからなんじゃないのかな。森さんの新刊には今後刊行予定のタイトルがばばばっと五個ぐらい並んでいて、あれがすごい好きだったんです。”[P.192]
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対談は好きなので、対談者を知ってればもっと楽しめるかも。個人的には辻村さんとがわりと近い感じがして好み。あと荒川先生との田中芳樹先生の件り。小林堅太郎さんとの対談も面白かった。
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ここまでがっつり創作論に踏み込んでくると思わなかったが嬉しい誤算。一方、学生ワナビが聞きたくて聞きたくてしょうがなさそうなことばかり書いてあるので、あまりにも読者に都合がよすぎて眉唾の面もアリ。
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西尾維新との著名人の対談本。
羽海野チカや荒川弘などの漫画家が対談相手に入ってたので購入。
→羽海野チカとの対談で出てきた撫子と月火の会話の考察なんか面白かったです。月火みたいにまっすぐに全部言える羨ましさとか。
「荒川弘」
・キャラクターは生きているので、なるべく登場の時に挨拶を入れるようにしている。登場人物にもご飯を食べてほしい。
・好きなキャラクターにも嫌なところを入れようとしている。
「羽海野チカ」
・漫画だと同じ「笑いながら言った」でも画の表現次第で何百通りも作れる。小説だと読者に委ねる部分が大きい。
・才能と言われると複雑な気持ちになる。才能をどこにでも行ける切符のように思っている人がいる。しかし、実際は才能の「種」は持っているかもしれないけど、それをものすごい時間をかけて自分の身を切って流した血で育てるようなものなにな。まったく楽はできないですから。
→何か一つのことに人生の大半を注いできた人達だからこそ通じ合える感覚。一般人が軽々しくたどりつける場所じゃないから、一般人には簡単に言えるセリフじゃない。
・1万時間やったらもう2万時間やるしかない。
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西尾維新が主となって5人の方と対談。
小林賢太郎氏
劇作家でもあり、コントグループを率いる方。
物語のルールと作り方 を話します。
荒川弘氏
漫画家。
物語をどう終わらせるか を話しています。
羽海野チカ氏
漫画家。
ヤスリではだお削るように創る と話し合う。
辻村深月氏
小説家。
今しか書けない物語 について話し合う。
これがかなり面白かった。
堀江敏幸氏
作家。
空っぽになるまで出し尽くす と話します。
かなり西尾維新の考えとか、スタンスが垣間見れます。
仕事の量とか、セーブの仕方、面白かったです。
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西尾維新が、5人の人と語った事。
最初に対談申し込み文みたいなものがあって
その下に、これから対談する人の経歴(?)が
あるのですが、へえ…という程度。
最初と最後の人以外は知っているので
そうなのか、と読み続け。
対談する軸になる本人を知っていれば
さらに面白かったかと思われます。
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良い!とても良い!
対談物が苦手である。テープおこしを延々と見させられている気になるから。この本は合いの手、応答といったコミュニケーション部分を削ってある。ともすれば互いに相手の話を聞いていないのかと思わざるを得ないところが多々あり、だからこそ彼らの思い、主張を最大限楽しめる。
巨匠、偉人とは言いたくない。彼らも好まないだろう。それでも、そう言って自分から遠ざけてしまいたくなる。才能あるひと、と。
どう見ても努力する才能あるひとたちである。もしくは、命をかけるに値する何かを見つける才能があったひと。出会ってしまったひとたち。
羨ましいけれども、こうはなれない、いや、あまりなりたいとも思えない。怖くて。
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この本のために西尾さんが、対談したい人に依頼の手紙を出し、
了承され対談が始まる、という体裁。
録り下しということで期待値も上がる。
私は羽海野チカ先生が対談した、とtwitterで仰っていたので
それが目当てでこの本を手にとったのだが、
荒川弘先生もいらっしゃったし、他の辻村深月さん、堀江敏幸さん
小林賢太郎さんとの対談もすべて面白かった。
強いて言えば、生の言葉ばかりで
この対談の結果、はじめに手紙を書いて対談した後の
西尾さんの感想も読みたかったなと思う。
新しい言葉を覚えるのが好きで、
その言葉が他のところで出てくるのが好きで、
だからその出待ち感の楽しさを読者にも味わってもらいたいから
日常生活ではなじみのない言い回しもわざと小説の中で使っている
という言葉には共感した。
また、羽海野先生との対談で
「才能」という言葉に対して複雑な気持ちになる、
何かどこにでも行ける切符のように思っている人がいて
その切符を持っているのはいいな、と言われてしまうと、
それってものすごく時間をかけて自分の身を切って流した血で育てるものなのにな、
という部分にも非常に頷ずかされた。
別になにかの魔法のような便利なものではなくて
すごく手間暇をかけて努力していることに対して
なんでも出来て良いね、と言われるのは、相手は誉めてくれているつもりでも
とてももやもやしてしまう。
また、一日一万字というのは知らなかったので衝撃だった。
クリエイター同士ならでは、という部分も多く、
もの創りをしている人は興味深いところが多いのではないだろうか。
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小説なら「そうです」というセリフを会話で言わなければならない時も、舞台なら、うなずく動作で表現できてしまうわけです。しかも、僕はそうやって言葉にしない方法で伝えられるのなら、そっちのほうがいいと思っているんです。
なぜかと言うと……
言葉というものにはすごく力があるので、お客さんに対してあんまりたくさん与えすぎてしまうと、ひとつひとつが薄まってしまうような気がするから。力があるからこそ、しぼって大事な言葉のみを発したいんですね。
(P.60)物語の「ルール」と「作り方」/小林賢太郎
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西尾維新が5人のクリエイターに手紙を送り、それを軸に展開していく対談集。
どの対談相手も自慢やアピールではない、自然と身にまとったプロとしての自負が感じられて、第一線のクリエイター同士でしか生まれない対談になっている。
特に惹きつけられたのは羽海野チカとの対談。凡人からしたら西尾さんも羽海野さんも、才能のかたまりのように感じる。羽海野さんは実際「才能があっていいですね」というようなことを言われるようだ。でも、羽海野さん曰く、才能の「種」は持ってるかもしれないけど、それは流した血で育てるものだ、と。練習する時間さえかければ、ほとんどの人が一定のレベルに到達できて、そこからがようやく「才能」の話になってくる。
また、西尾さんが言うには、 「一万時間の法則」という話があって、それはある分野で一流の人が練習や努力に費やしている時間を計算すると、一万時間以上になるということらしい。一万時間を費やすというのは並大抵のことではない。「努力をすることは、何かを諦めること」という西尾さんの言葉が痛い。
逆説的だけど、「一万時間を費やすことができる」時点で、やはり彼らと私のような凡人では一線を画しているのかもしれない。羽海野さんも西尾さんも、描く(書く)こと以外で社会人として生きていく術がなかったからやむを得なかったというようなことを言われていたけど、それでも大抵の人間は逃げてしまうと思う。
やすりで肌を削るようにして何かをやった人こそが「才能」がある。 『3月のライオン』に出てくる棋士と同じように、作者も漫画を描いていることがよく分かった。
あと、辻村さんの対談では、初期の作品の頃は西尾維新のような作家を目指して背伸びをしていたけれど、今は「自分の好きなことを好きなように書く」というスタンスでいる、という話があった。私はその背伸びをした辻村さんの作品がとても好きだったけれど、対談を読んで、なるべくして今の作風になったのだと納得できた。
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去年の夏に買って、ようやく読んだ。1年も寝かすことになるとは。。
個人的には羽海野さんとの対談が一番身にしみた。創造の話は音楽も同じ。
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西尾維新の対談集。西尾維新自身というより、対談相手のうち荒川弘、羽海野チカ、辻村深月の3名が好きなので買ってみた。(もう2人の小林賢太郎さんと堀江敏幸さんは知らなかった…)
印象的だったこと。
「僕はいつか書いてみたいと思っているんです、『長編の最終回だけ』が集まっているという短編集を」(荒川弘との対談)→すっごく読んでみたい!
「漫画家さんでも、ご本人がすごくうまい先生とかは、すごくつらそうに仕事されていますね。(中略)それで、『もう、いいからぜんぶ自分でやろう』となって、だんだん寡作になっていって…」(羽海野チカ)
「実は、私には十代の経験を抜けた今を『余生』みたいに感じている部分があって。(辻村深月)
「漫画やゲームも含めて、自分が夢中になっている『物語』を馬鹿にされるのが、ほんとうにイヤでたまらなかった。(中略)今、自分がこうして小説を書いている原動力のひとつは、その時周囲に対して感じた怒りだと思います。」(辻村深月)
自分は西尾維新の作品は小説よりもむしろ漫画(原作)の方が好きで、だから荒川弘さんや羽海野チカさんとの対談では漫画のことについて話してほしいという気はしましたが。
西尾維新の小説の書き方(全体を予め俯瞰せずに書く、とか)が分かったので、それを念頭に置きながら読めば、小説もまた楽しめるでしょうか。
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西尾さんの作品について語る対談集かと思ったら、西尾さんが話したい人をお招きするかたちだった!羽海野先生や荒川先生、辻村さんなどなど対談相手が自分のすきな人たちばっかりで嬉しかった!それぞれ創作について方法だったり仕事に対する考え方を話していて、なるほどな〜って思ったし、これを読んでから作品を読むと見方が変わるなって思いました!個人的には3月のライオンと物語シリーズの裏話がおもしろかったです!
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西尾維新の創作スタンスが分かって面白かった
一日2万字は同業者から見てもやはり驚かれるらしい。
西尾だけでなく対談相手も含めて作家というのはそれぞれいくらでも語れる思想信条がしっかりあるんだなと思った。
先を見据えず積み上げていく書き方だったのは意外。
もっとビッチリ組んでいるのかと思っていた。