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紙の本
孫文に翻弄されすぎる日本人。
2017/01/07 15:48
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投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書48ページ、12行目に頭山満は孫文と出会って、最大の支援者となったと記されている。
この一説で、著者が中国革命の全体像を理解せずに論考を進めていったことが理解できる。
なぜ、清国の主権侵害である「長崎事件」に玄洋社が憤慨し、その後、孫文の革命派に玄洋社が加担したのか、それは、時代をさらに遡らなければわからないだろう。
そして、玄洋社は西郷精神の後継者というステレオ・タイプの定説から抜け出せないことが、真新しさを感じない内容になっている。新資料を分析し、縦軸、横軸を構成して、中国革命を俯瞰すれば、別の切り口が発見できたのではと残念に思えて仕方ない。
これは、著者の責任ではなく、戦後日本の世論がGHQによって弾圧を受けた結果によるものである。今一度、封印された史実を表に出さなければ、行動的アジア主義者の思想は理解できないだろう。
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