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高い城の男 みんなのレビュー
- フィリップ・K.ディック (著), 浅倉 久志 (訳)
- 税込価格:1,056円(9pt)
- 出版社:早川書房
- 発売日:1984/07/01
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紙の本
あまりに抽象的・哲学的で理解不能のまま読み終えてしまいました。
2017/04/26 00:09
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
3点
あまりに抽象的・哲学的で理解不能のまま読み終えてしまいました。結局全てが中途半端に終わってしまい、これが何故、名作SF小説なのだろう???????という感じでした。
第二次大戦?で、日独伊の枢軸国側が勝利し、世界は主に日本とドイツによって分割統治されている。日本統治地域は政治・経済・科学的にむしろ後退した雰囲気なのに対して、ドイツ統治地域は人種淘汰による殺伐とした雰囲気にある反面、科学的には火星にまで進出するなど明らかに進歩を遂げている。このギャップが面白い。しかし、お話は、余り相互関連のない場所と登場人物からなる差し障りない話が淡々と続き、何が問題で何処へ収斂するのか全く予想のしようがない。唯一共通しているのは、何らかの形で“高い城の男”と異名をとるH.アベンゼン著『イナゴ身重く横たわる』という書籍が出てくることである。この本では、戦争は英米の勝利で終わった後の世界が描かれており、現ドイツ統治地域においては発禁本となっているが、現日本統治地域ではそれ程厳しい禁止処置は取られていない。
中盤に入った辺りでやっとドイツ首相:ヘル・ボルマンが逝去したことで、後継者問題を巡っての政変が予想される。一方、美女ジュリアナ・フリンクは怪しげなジョーとお楽しみの旅行に出かけ、目的地に近づいたところで「高い城の男」の住まいが近いので会いに行くことにする。どうも『イナゴ身重く横たわる』の著者:H.アベンゼン暗殺と言うきな臭さが漂い始める。そこに突然P-305で、ドイツ諜報員から元日本軍将校で未だに隠然たる影響力を持つ矢田部=手崎元将軍にタンポポ作戦(核兵器よる奇襲攻撃で日本を壊滅してドイツの単独世界支配を確立する計画)の情報がもたらされる。さて結末。美女ジュリアナは直前でジョーの目的がアベンゼン暗殺だと確信して殺害してしまう。日本側では、矢田部=手崎元将軍が「タンポポ作戦」の情報を持って日本へ向かい、ドイツ諜報員も任務を完了してドイツに帰国する。
ムーーー、結局全てが中途半端に終わってしまったという感じ。あれだけ何度も出てきたH.アベンゼン著『イナゴ身重く横たわる』は何だったのか。著者H.アベンゼンとは何者で何の役割を担っていたのか。その他、美女ジュリアナの夫、フランク・フリンクの役割は。などなど判らないことばかり。一体何を読まされたのかさっぱり分からないまま終わってしまったです。これが何故、名作SF小説なのだろう???????
紙の本
名作との評判ですが(抽象的なネタバレ)
2020/05/05 12:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nkybgs - この投稿者のレビュー一覧を見る
かねてから名作と聞いていたことや,もしも第二次大戦で日本とドイツが勝っていたら・・・という設定に惹かれたこと,バーナード譲でも紹介されていたことから購入しました。しかし肝心のストーリーが。大がかりな設定のわりに,起こる事件は小さく,拍子抜け,期待外れでした。でも,本を買うときのワクワクが得られたのは良かったです。
紙の本
もやもや・・・
2016/05/03 06:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
第二次世界大戦で日独伊同盟が勝つと、イタリアは勝ち組から落ちこぼれ、宇宙開発が今より進み、易経が意思決定の基準となり、将来的に日独も敗北する卦が出ているという虚構に未来を託すというもやもや感で終わってしまう書。