紙の本
饅頭茶漬け
2020/01/27 20:35
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
嵐山光三郎さんの「文人悪食」と同じような内容ですが、何度読んでも、森鴎外のまんじゅう茶漬けは強烈です。
紙の本
作家の日常
2017/05/13 19:50
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投稿者:ベニテングタケ - この投稿者のレビュー一覧を見る
森鴎外、夏目漱石、川端康成etc名だたる文豪の食生活を奥さんや娘から、そして本人の日記や小説などから繙く一冊。
当時の男尊女卑は時代、という所もあるのだろうけれど妊娠中の嫁をはり倒したとか機嫌が悪くなると怒鳴ったり殴ったり…という文章が多く、文豪と呼ばれて今は神様的に扱われているけれど最低な人格が多いな~としみじみと思った。
宮澤賢治は現在のマクロビオテックの先駆者、と書いてあり、納得。
作家の素顔が見え隠れするのが、食がテーマならでは。
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鷗外が饅頭のお茶漬けを好きだったのは有名だけど、こうして、色々な作家の嗜好品が並べられた中にあるとまた、異色だなあ。
三島由紀夫の祖母の溺愛ぶり(授乳の時間の10分から15分しか孫を嫁に返さない)など、三島の評伝を読んだときは「へえ、そうなんだ」だけで通り過ぎていたけど、列伝の中で読むと「ひゃあ、それはスゴイ」と感じます。
文学で名をなした人ってみんな変わってるけど、そのエピソードを続けて読むと、あらためて変わった人たちだなあと思います。
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光が丘図書館 910.26
「新しい御馳走の発見は人類の幸福に取って天体の八件以上のものである」(ぶりあ・サヴァラン『美味礼讃』p230
開高武さんの本は今度読みたい。
志賀直哉の項。p
78
「ぼくはものを掻く衣食住には興味あるほうがいいというせつなんです。たにざきくんなども興味のある方でsが宇、なにか色彩が出てくるんです。そういうことに全然むかんかくな人は、色彩の感じがないんです。ぼくら、なんにも色彩をつけるためにやるんでなくて、まぁ、好きだから興味があるんだけれども、昔の紅葉あたりだと、どんどんそれを作品に使うんですよ。それは僕は嫌いなんです。さくひんにひらけかすようなのはね(辻嘉一「包丁余話」
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ちょっと書き方に偏りが見え隠れしてるけど、こうして並べて作家のそれぞれの食生活の一端がみられるのは楽しい。
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この手のタイトルにありがちな文豪聖地巡礼グルメガイドではなく、食に纏わるエピソードの紹介を通して筆者による各文豪の人間性への考察もあわせて楽しめる一冊。(タイトルにごちそう帖とはありますが、サブタイトルに「悪食・鯨飲・甘食・粗食」とあるところからも、グルメ名店ガイドでないことが分かるかと……)
人間なので生きるためには食べなきゃならん、ってわけで、そこから透けて見える切なさや滑稽さが愛おしく纏められてる。それにどの作家も真摯な描き方なところがとても好印象。(たまに文豪ゴシップ的に毒舌な貶しで読者を楽しませようとする書き方をされる人もいらっしゃいますが、アレは読んでて不愉快になるんですよね~。この本はそれがないので読んでて楽しい!)
巻末の参考文献を見ると、どの作家も引用元の参考文献が3冊~5冊と手厚いのも読み応えバッチリの印象の根拠かと。
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最後の言葉が「何か食いたい。」だった夏目漱石、スイーツ男子だった芥川龍之介、饅頭のお茶漬けが好物だった森鷗外・・・他にも虫(食べ物として)が好きだったり、手料理でもてなすのが好きだったりと22名の文豪たちの個性的な「食歴」を知ることができます。
https://opac.shodai.ac.jp/opac/search?q=%E4%BD%9C%E5%AE%B6%E3%81%AE%E3%81%94%E3%81%A1%E3%81%9D%E3%81%86%E5%B8%96
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大本泉「作家のごちそう帖」、2014.9発行、再読。いくつか紹介しますと: ①1892年3月、1日、辰の年、辰の月、辰の日、辰の刻に生まれたので龍之介と。芥川龍之介の食生活は質素、ただ鰤の照焼きには目がなかったそうです。②永井荷風の断腸亭日乗で描かれた「自炊」と「外食」③三島由紀夫の1970.11.24の最後の晩餐。新橋「末げん」の鳥鍋。女将の「またお越しください」に「こういう女将がいるなら、またあの世からでも来ようか」④向田邦子:水羊羹の命は切口と角 ⑤川端康成1972年ガス自殺、口にした最後がガスとは