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痛々しい感じのする小説。
「目」「視線」というのは棘のような感覚があるし、登場する、特に女性たちが、みななんだか、リアルな女性より、皮膚が薄い印象で、全員が全員、傷ついている。そしてお互いの視線にまた傷ついている。
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フリーのカメラマン、楠瀬薫は自分が撮るべきものを探していた。かつて勤めていた出版社で大物政治家の不倫スキャンダルを報じ、その余波でペンを置き、カメラを担いだ。何と戦うべきなのかわからない日々。そんなある日、薫のアパートの前で一人の少女が薫を待っていた。彼女は、かつて薫が暴いた、いんちき超能力少女、諏訪礼だった。
ジャーナリズムとか政治とか超能力とか、話がとっちらかってて、薫や礼がいったい何と戦ってて何から逃げてるのか途中からわからなくなった。ただとにかく人の悪意が嫌な話だった。最終的にホラーなのかSFなのか。
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面白いけど内容と構成が難しくて理解し難い感じ。軽い気持ちではなく、どっしりと構えて読書したい人にオススメ。
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きわめて評価の難しい一冊です。著者が本多でなければ星4つは間違いのないところだと思うのですが、「これ、本多が書かないといけないお話なの?」という違和感が最後までぬぐえませんでした。著者の持ち味がまったく活かされていないように思えます。
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読み始めたら止まらない、本多孝好。旅行前の夜なのに、深夜まで一気読みでした。
かつて持っていた夢を引きずったままの女性ジャーナリスト。彼女がかつて報道を介してバッシングの犠牲にした少女。2人が再び出会ったところから、回りはじめる運命の輪…。
…なんてよくある設定から、じっくりとサスペンスフルに読ませるなあ。よくまあ中年の女性の心理を細やかに描写する。それでいて、重たすぎないのはやっぱりこの作者のいいところ。もっと刊行ペースあげてほしい作家さんなのでした。
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本多さんの最新作ということで、迷わず飛び付きました。
どう転ぶかわからない、ぐんぐん読めちゃう展開。
なんだけど、最後のオチがそれなの?っていう…引っ張っておいてそこかぁ、って感じで、読後はちょっと消化不良でした^^;
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【要旨】視線を動かすだけで、世界は一変する。心理の盲点を描き抜く驚愕のサスペンス! ビデオジャーナリスト楠瀬薫の前に突然現れた少女。それはかつて〝超能力少女〞として世間を騒がせた諏訪礼だった。あの時薫の取材で姿を消した礼が今なぜ? 過去を贖うため礼を匿った薫を襲う不審な追跡者、協力する知人の怪死、大物政治家の影。本当の標的は誰なのか。礼が抱える秘密とは。二人の逃避行は想定不能の結末へ―― 。
一つの謎を追ううちに次の謎が浮かび、これが真相かと思いきやその先に更なる真相が隠れている。
2転3転する話の流れが、結構意外で面白かった。
昔はよく超常現象物を読んでいたのに、最近現実的な物ばかり読んでいたせいで、こういった結末に結びつくのは意外だった。
そうか・・・そういう真実か・・・
考えてみれば、フィクションの小説なんだから、アリと言えばアリなんだろう。
と納得して最後読み返したら結構面白かった。
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題材は面白く、物語の流れもよどみなく面白いのだけど、何故か印象が薄い。狂言回しを楠瀬薫にさせるにせよ、諏訪礼の心情がもっと物語の中心にあっても良かったように思う。
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久しぶりの本多孝好。
ビデオジャーナリストの薫と
超能力少女と騒がれた礼を中心に進んでいく。
心理の盲点を描き抜く驚愕のサスペンス。
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★★★☆☆
タネもしかけもありません?
【内容】
ビデオジャーナリスト楠瀬薫の前に突然現れた少女。それはかつて〝超能力少女〞として世間を騒がせた諏訪礼だった。
【感想】
完全に尻すぼみだ。なんか終盤は無理やり畳んだ感が半端無い。
結局のところ、ちょっとしたSFなので仕方ないけど、読後感は納得がいかない。
【引用】
幸福は不幸を代償として訪れるのではない。幸福は幸福で連鎖し、不幸は不幸で連鎖するのだ。
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うーん、いまいち!本多さんだから期待値が高すぎたかなあ。もっとちゃんと畳んでくれると思っていたので、結局オカルト?ていう…勿体無い。
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ビデオジャーナリスト・薫の前に現れたのは、かつてマスコミのバッシングにあった超能力少女、諏訪礼だった。
話が転じる所までの展開が冗長だった。最後まで読んでの感想は「怖~」。
薫の精神、並大抵じゃないなぁ
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久しぶりの本多孝好作品。
ジャーナリズムや政界なんてこんなもんじゃないくらいどろどろしてそうだが(笑)
こんなことくらいで怯える政治家は大物にはなれないんじゃないのかな(笑)
伏線が必要であって必要でないものもあったような気がする作品でした。。。
可哀想な猫ちゃん(=^・^=)
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元週刊誌記者、理由あって現在はフリーのビデオジャーナリストとして活動する彼女の前に突然現れたのは、かつて超能力少女とマスコミにもてはやされた、使い捨てられた少女だった。
少女を付け狙うストーカー、週刊誌記者時代に不倫を暴いた国会議員をめぐる攻防。
いろいろリアルな状況が展開していく過程はかなり面白いが....
ん? そこへ落とす? みたいな結末にすこし...な。
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ビデオジャーナリストの楠瀬薫は37歳。
ある日、彼女の前に3年前の取材で知り合った少女が現れる。
彼女の名は諏訪礼。かつて、“超能力少女”として世間を騒がせた少女だった。
現在は14歳になっているはずの礼だが、ストーカーに狙われていると助けを求めてきたのだ。
薫は3年前の取材で、彼女の能力を嘘と暴き出し、彼女から様々なものを奪っていた。
その負い目から礼を匿うことする薫だったが、礼が何か秘密を抱えているように見えて仕方がない。
やがて。薫に協力する知人が怪死し、礼がストーカーに襲われる。
はたして、礼が抱える秘密とは?
2015年1月18日読了。
これまでに読んだ本多さんの作品では『MOMENT』と『WILL』が好きです。どこか俯瞰的な感じのする文章と、「死」の重さを丁寧に描いているところが良かった。
本作も「死」が物語の中央にどーんと置かれているのですが、その扱いが軽いように感じてしまいました。
物語自体も最後までどこに向かっているのか、想像がつかなかったのですが、ドキドキやハラハラ感はなかったですね。
なんというか、殺伐としていて、途中で挫折してしまった『ストレイヤーズ・クロニクル』と同じ空気をまとっている感じ。
好きな人は好きなんだろうけど、私は苦手です。
本多さんはどこに向かって行くんだろう? 次作を手に取るか、ちょっと悩みます。。。