紙の本
脱・芸者
2015/11/19 03:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
NHKの名アナウンサーだった鈴木健二氏が「アナウンサー芸者論」と口にしたことがある。プロデューサーらによって番組が企画され、最後に進行役をだれにするかの段階に至って声がかかるのがアナウンサーという論だ。裏返せば、積極的に番組を企画しない、受け身の立場がアナウンサーという自嘲である。本書は、入社4年目の熱血アナが聴取率0%の番組を引き受け、スポンサー探しから奮闘して大成功を収めるメデタシメデタシの物語。自身、長崎のラジオ局でバイトし、この局に就職するつもりで願書を出しながら、当時のディレクターに説得されてメジャーデビューをした経緯があるだけに、局の裏事情まで書かれていて興味深い。
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『サタデーナイト・レター』
ネーミングセンスはアレな感じなんだけど、これはまるっきり『セイ!ヤング』じゃないですか!!
あれを聞きながら勉強して(?)終了後もつけっぱなしにしていると「大学祝典序曲」が流れてきて「大学受験ラジオ講座」が始まるルーティンでした。あの頃は私にとっては黒歴史に近いのだけど、なんか泣けました。
さだまさし、うまいなぁ。私は『時のほとりで』とかの昔のライナーノートの印象が強くて、最近の本格的な小説はまだいくつも読んでいないのだけど、今後は要チェックですね。
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さだまさしは優しい。
なんというか、ヒトとか自分の周りの世界とか、そういうものに対するまなざしの優しさを感じる。
可もなく不可もなく、な人生を歩いている一人の青年がとあるきっかけで大きな山を動かす。
諦めないこと、とにかくやってみること、そしてどんどん人を巻き込むこと、そこにアナログな昭和の香りがからんで本当に気持ちのいい一冊でした。
青春時代を深夜放送と共にすごした世代はいうまでもなく、ラジオやハガキに縁のない若い世代にこそぜひ読んでもらいたい。
芸能人本ってくくりに入れるのはもったいないと思う。
「さだまさし」ではなく、本名の漢字で出したらもっと売れてたような気がする。
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かつて毎週土曜日にさだまさしのセイ!ヤングを聴いていた、古くからのさだファンには懐かしいお話でした。
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楽しかった。ラジオ聞いてる感じ。ラストも面白かった。「心に愛がなければどんな言葉も人の心に響かない」
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さださんの小説に「オ×××!」という放送禁止用語が登場したのは多分初めてではないでしょうか?数えていませんが、300超のページに50回以上叫ばれています(笑)
と、言っても決してお下品なだけのストーリーではありません。メディア(ラジオ・テレビ)、マスコミのあり方をさださんなりの視点で問題提起しています。
「さだまさし」「今夜も生でさだまさし」「セイヤング」「昭和のラジオ放送」というキーワードにすこしでも惹かれる方にオススメです。
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こんな擦れた世の中だから、あえてアナログなラジオの方が伝わる。
映像で見せたらそれでおしまい。
人間、行間があるから想像力が働く。
昨今、エンターテイメント的な本が出版されるとすぐにドラマや映画になってしまう。
本で十人十色の映像を思い、感じるべきだ。
メディアでいうならテレビよりラジオ。
「心に愛がなければどんな言葉も人の心に響かない」
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笑い過ぎて泣き、じんと感動しては泣き・・・さださんの小説はどれもいい!登場人物が味のあるいい人ばかりです。私も一緒にちょい都でお酒を飲みたい!サタデーナイト・レターを聴いてみたい!
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四谷から浜松町に移ったラジオ局関係の、ほぼ実名が想像できる範囲の登場人物だったので、結構、実話の部分があるのかなと思いながら読みました。私自身が、その昭和の時代に中高大とラジオを聴いてきた世代であるだけに、懐かしくラジオの良さを再認識しました。
でも、懐かしさを覚えただけで、さださんの小説のファンとしては、これまでの作品から受けた強い印象がありませんでした。期待しすぎての辛口評価です。
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読んでいるのにラジオを聴いている気分に。
本当にこんな深夜放送があったら聴いてみたい。
メール、Twitterなどで流れの早い世の中だけれど、はがきなどじっくり時間がかかるものもいいなぁ。昭和世代ですから(笑)。手書きでそのときの気分も文字に表れるしね。
時代の流れに無理に乗ることもないかぁ。
さだまさしさんのものを初めて読んだけど、思ってたより感動した。他の作品も読んでみようかな。
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某TV局でやっている視聴者からのハガキを紹介する番組思い出しました!
タイトルからして泣かせる作品かと思いきや、パロディ風で実名を捩ったものやギャグ連発で笑える。
そう云えば、何かって言うとバカヤローって言う人がいたが、この作品に登場する禁止単語を言い放つ大越さん、不謹慎なのか?
シャイで真面目なのか?ラストのオチ最高でした。
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深夜ラジオ番組の話し。さらっと読めて少し泣ける。
2014.11.22
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さだまさしさんの小説は悲しい感じのものが多いと思っていたのですが、本作、そのイメージが変わりました!
なんだ、この大人のドタバタ感は(笑)
ラジオ局で、深夜の枠の聴取率を上げよう!ということになり、昭和の懐かしい感じの番組を作る話です。
番組が完成するまでは本当にドタバタしていて「一体どうなるの?!」と思いました。
しかし、番組が始まり、その様子を文で読むと、本当に魅力的で、実際にこんなラジオがあったら聞きたいなと思いました。
昭和の懐かしい感じを出すために、ツイッターやメールなどのツールは一切使わず、受け付けるのははがきのみ。そして基本的にそのはがきをコーナーごとに読んでいくという番組なのですが、コーナーが楽しい!!
私はもちろん一番最後に読まれる「ラストレター」は感動的で好きでしたが、それ以上に「深夜の句会」とか、「行く週来る週」を厳かに言うところなどを想像してニヤニヤが止まりませんでした。
深夜の句会のコメントする人たちが「四谷若葉流師範 東亜軟覚斎」「東亜漆黒斎」「東亜寸極斎」というのは、読むたびににやけちゃってにやけちゃって…。
感動して涙する…ということはありませんでしたが、ググッとくるラストレターもよかったです。
登場人物が大人なんだけれど、なんとな~~く学生の文化祭みたいな雰囲気なのも好きでした!
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昭和臭がぷんぷんする、親父ギャグ満載の、あったかい話。
笑って笑って、最後に鼻すすりながら「しょうがないなーもう」と笑っちゃう感じです。
親父ギャグはひたすらしつこくて、昭和ネタが多いのでピンとこない人は飽きちゃうかもしれませんが、是非最後まで読んでほしい。
生さだとかやってるから、そこからのインスピレーションなのかな。
禁止用語を連発する人が実際職場にいたら迷惑だけど(笑)、大越さんすごく魅力的なおじさんです。他のキャラクターも楽しい。
ラジオ聴きたいな。
あ!表紙が、家々が並んでると思ったら、ラジオだ〜✨✨
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読み始めはツラくてやめようかと思ったけど、読んで良かった。
泣いたし笑ったし、昔のことを思い出してホントに懐かしい〜。
ラジオって良かったなぁ。