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楽しみにしていた島本さんの新作です。
読み終わって、力作だなあ、としみじみ。
ただの官能小説じゃない。
こちらが本の中に入って体験しているような
文章の力強さ。
やられました。
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いまセクシャル方面が流行りなんですかね?しかし後半の主人公とダンナさんのムカムカする描写は秀逸でした
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官能小説を読んでいるかのような恥ずかしさがずっとあった。そして、ブス作家がモテる女性を描くことはその作家の願望みたいで気持ち悪くもあった。だいたい、説明が粗くて、人間に深みがなくて、食事のシーンの説明の陳腐さとか表面的すぎる不必要感が受け容れられなくて、イライライライラさせられた。けど、途中から、いまのわたしにも共通する働く母とは、というテーマがはっきりと浮き出てきたあたりから、急に興味が湧きだして、さらにはラスト、普通の小説のような美しい描写と人間の不可解さが突然現れて。とたんに文学だった気になってしまった。だけど、やっぱりこれは全然好きじゃない。少女漫画のような、稚拙さと軽さに満たされている…。
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2014.11.08読了。久し振りの島本理生新刊。作者が好きだから迷わず購入したし、買うとき帯とかうっすら恥ずかしかったけど、すぐにカバーかけちゃうし前情報は何もない状態で読んで。読み終わってカバーを外して、改めて帯をみて驚愕、島本理生さん、初めて官能小説を書いたらしいですよ。どうりでやたらと性描写が多かったのかと今更納得(笑)でも、面白くてほぼ1日で一気読み。主人公の女性が病んでないのは珍しいなと思っていたけど、アンダースタンドメイビーのクロエみたいな危うさがあって、人物像の描き方が島本さんらしい。一言で言ってしまえば主婦塔子の不倫話だけど、旦那の真君の偏った正義感?への苛つき具合とか、不倫相手鞍田さんの愛し方、同僚小鷹さんの狡猾さ、登場人物が面白い。最後鞍田さんとの鎌倉シーンは一気に切なくなった。
妻、母、嫁、家族、働く母、専業主婦、義両親との同居。どうなっても、生きるって、大変だ。
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登場人物が、それぞれ深くていいなと思う。歴史を紡いで、娘はどんな人生かなと、想いを馳せる読後感。性が、心を揺さぶる事もある。
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主人公塔子がモテモテなのが不自然だった。
塔子が夫の真や義母に対する不満には共感したが、それを他の男性への思いで埋めようとするのには疑問が残った。
鞍田さんも小鷹さんも、なんだか勝手な人で、私にはちっとも魅力的に思えない。
というわけで、全体的に登場人物に共感できず、イライラして読んだ。
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せつない恋愛小説としては「あられもない祈り」の方が好きだ。
「官能小説」だと思って読むと、女性が自立する話の方がメインになっているという印象。それはそれで面白いのだが、そう予測して危うく半分で読むのを止めるところだった。
最後まで読むとまた違った趣にたどり着くのだが。
オビのキャッチコピーは、売るために書かれたのだろうなという印象。
夫からの手紙に書かれていることは、数年前だったら「このミステリがすごい」にエントリーされるようなネタかも? 江國香織の小説がエントリーされていたのと同じような。
私は個人的に、この夫の手紙で、本当にこの夫が心底気持ち悪いと思った。
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こんなにエッチな本とは知らなかった。
最後の方はキレイにまとめられているので、もう少し、エッチな話は控えめにしてもらった方が良かった。
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塔子のようにはたから見たら幸せな主婦でも、いろんなことを我慢して、感情に蓋をして生きている女性は多いはず。
そんな時に昔の不倫相手鞍田との再会し、塔子を変えていく。
過激な展開で結末が気になり一気読みしましたが、やはり母親にとって最後の理性の砦は我が子だなと、ちょっと安心しました。
塔子の本質を見抜いて甘辛ミックスで塔子に接する小鷹さんがいいスパイス。カッコイイ!
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塔子の性格や思考、恋愛観(不倫は除く)が私に似ているからか、感情移入をしてしまい、泣きながら読んだ。苦しい。『ナラタージュ』の時のような苦しさ。40代の鞍田さんは凄く大人であり、たまに子供っぽさもある。真に無いものの全てを鞍田さんは持っている。鞍田さんの包容力に私もキュンとなってしまった。20代や30代前半の子供っぽさとこちらが甘やかす側というのは疲れる。だから40代男性に惹かれてしまうのかもしれない。この作品は賛否両論が分かれる作品だろう。だが、こんな恋愛観もあるのだという感じである。
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2014.12.20読了
やっぱり愛するだけよりも、愛されるほうが幸せになれるのだろうか。
快楽は終わるけれど、それ以上のものは残るんだろうなと思う。
まだそんな経験はないけれど、島本理生とは同じ年なので重なる部分が少しあったので考えさせられた。
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夫婦の間の亀裂。小さな事の積み重ねが臨界点を越えて爆発するってのが、よくわかる。
チョット本質とは違うけど、仕事をバリバリこなす女性が好きな男性はこの本は読まない方がいいかも。彼女の行動が心配になっちゃうカモよ。
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社報のお勧め図書に上がっていたので、図書館にて借りました。
一応、官能小説なんですね。
うん、確かにそういう描写は多かったです。
が!
性感帯とか云々より、母として、女として、妻として、社会人として、母性とどう折り合いをつけるか?!みたいに感じました。
ひと言でいったら「不倫」なんだろうけど、世間で云えばけしからん事なんだろうけど、母性ゆえ女性ゆえに受け入れて受け入れられたり、拒否したり出来なかったりしたんじゃないかと。
保育園の待機児童に関する場面や、同居していても、仲良く出来ている、恵まれていると思っていても気持ちが100%は追いつかない心情はよく解りました。
そして、夫親子の確執に捲き込まれる嫁はたまったもんじゃないとも思いました(笑)
全員ハッピーエンド?とは云えない終わり方ですが、私は好きです。
夫頑張れ。
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可愛い娘、優しい夫、友人のような義母。
満ち足りた生活を送っていたはずがかつての恋人と再会し…。
主婦業は完璧、母性たっぷり、控えめで自分の意見は出さず
でも夜は乱れ、男達を惹き付ける。
願望たっぷりな女性像と身勝手な男性達にちとゲンナリ。
でもって最後はなんなの?って終わり方にビックリ。
思い付くまま話を広げて広げてハイおしまい!
とっちらかったまんま投げ棄てた感。
【図書館・初読・1/27読了】
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塔子が鞍田との不倫関係を再開させる場面には共感できなかったが、家族との関係を苦悩する姿からはいろいろ考えさせられるものがありました。
親との同居は避けたくなりますが、精神的に自立し、程良い距離感を持つことが大切なのだ、と。