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地元の武蔵野中央署に移った瀧靖春、部下の野田あかね、失踪事件を解決する物語。面白かった。ここは、俺の街ですから。仕事は、犯罪を捜査して、被害者を救うことだ。この街の守護者になる。瀧さんかっこいい。
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ストーリーは面白いものの、ミステリーとしての弱さや、警察モノとしての主人公のちょっと反則と思われるやり方など気になるところが散見しましたね。
まあ、堂場さんぐらい多作な作家さんだとこういう作品も偶に出てきますね。
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ベテラン刑事の瀧靖春は、自ら願い出て、警視庁捜査一課から生まれ育った吉祥寺を管轄する武蔵野中央署に移った。ある日、署の交通課の前でうろうろする大学時代の旧友、長崎を見かける。事情を聞くと、群馬から出てきている姪で女子大生の恵の行方がわからなくなっているという。新人女性刑事の野田あかねの“教育”もかねて、まず二人だけの「捜査」を始めると、恵の失踪は、過去の未解決事件へとつながっていった――。
「ここも、特別な街じゃないんだ。どんな街にも、一定の割合で悪い奴はいるんだよ」
都市でもなく、地方でもない――この街には二つの水流がある。「住みたい街」として外部を惹きつける、上品な水流。だがその下には、この地で長年暮らしてきた人たちが作った土着的な水流がある。
「私は、この街の守護者でありたいと思っている」
愛する街とそこに住む人々を守るために――「地元」に潜む牙に、独自の捜査手法で刑事が挑む、異色の警察小説が誕生!
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吉祥寺という人気の街を舞台にしながら、物語は古くからの住人の「地方ならではの」と言ってもいいようなしがらみや地元意識に根差しているのがミスマッチでもあって興味深い。吉祥寺という街をひと皮剥いた感じでもある。そしてそこで起こっている事件は、警察が見逃していた古い案件から繋がるものだった。ベテラン刑事の瀧と、新人の野田あかねとの噛み合わない心情も興味深い。事件の真相自体は、ある程度想像がつくものであるが、野田あかねの今後を見てみたい気がする一冊である。
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堂場さんの作品は時々外れって思うのがあるんやけど、これは私には当りだった。主人公もいいけど、相棒のあかねのキャラも面白い。ドラマにならないかなあ~
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警視庁本部から自ら望んで地元である武蔵野中央署に赴任した刑事、瀧は警察署内で同級生の長崎を見つけ、声をかけた。
姪の恵が行方不明になっているという。大学3年生で群馬から出てきて一人暮らしをしているという。
忙しい状況でもないので、捜査をすることになる。部下である野田あかねと捜査をすることになるが、若いあかねは捜査に慣れていなかった。
恵を探すうちに学習塾でのアルバイトのほかに、秘書?のバイトをしていたことがわかってくる。
捜査を進めていくうちに、10年前、20年前、30年前にも同様の若い女性の行方不明事件が起きていることがわかる。しかもいずれも解決していなかった。
ある市会議員に疑念を持った滝は、元市会議員で会った父親に相談をする。
恵の行方は?生きているのか?どこにいるのか?以前の事件との関係は?
後半から事件は一気に解決へと向かっていく。
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警察ミステリ。若い女性の失踪事件を追ううちに、浮かび上がってくる過去の似た案件。これはただの偶然なのか、それとも連続した一つの事件だったのか。各章の冒頭に少しだけ描かれる各場面が、緊迫感を引き立てます。
たしかに成人の失踪は事件として扱うかどうかが難しいところなのだけれど。身内にとっては他人事じゃないですし。タイトルの意味は身近に潜む危険というだけでなく、こういう隠れた事件もあるってことかも。
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#読了。警視庁捜査一課から地元武蔵野中央署へと異動した瀧。友人から姪が失踪したとの相談を受ける。新人刑事の野田と捜査を始めるが。。。叔父と姪というが、母親の感情がもっと前面に出てこないのが残念。
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5月-10。3.0点。
吉祥寺が舞台。警官の友人の、20歳の姪が行方不明に。
捜査すると10年前、20年前にも同様の事件が。
関連はあるのか。
うーん、地味な主人公。
「街を守る」の意気込みだけ。イマイチ感情移入できず。
ありきたりな感じの犯人。
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謎は、すぐ解ける。
だから、これは、家族とか親子とかを考える本なんだろう。
あと吉祥寺という街の本。
こういう主人公は、割と好ましい。
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読みやすかった。理想とする刑事像。主人公が少しずつ犯人に近づいていく様子が丁寧に表現されている。作者の描く刑事の寡黙な雰囲気やプライベートな時間の過ごし方の様子がとてもいい。本作の事件内容はといえば、よくある2時間サスペンスドラマのようではあるが、作者の描く刑事小説は読みたくなる。
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警察小説であり、家族の物語であり、新人刑事の成長物語でもあると思いました。あかねちゃんのその後が見てみたいですね。続編はあるのかな?
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吉祥寺を舞台とした失踪事件。
第1章 我が町
第2章 消失
第3章 探索
第4章 ある過去
第5章 共通点
第6章 消えた女たち
第7章 混迷
第8章 隠された性癖
第9章 闇の戦い
第10章 救出
第11章 陰にいた者
本部捜査一課から吉祥寺が管轄である武蔵野中央署に転属されてきた50代のベテラン刑事・瀧。
親の介護を考えてと、自分の住む町・吉祥寺を守るべく、所轄で精を出していたが、同級生の姪が行方不明になり、相談を受け、相棒の野田あかねとともに捜査に当たることに。
捜査が進むにつれ、30年前から10年ごとに20歳前後の女性が吉祥寺から行方不明になり、発見に至っていないことが判明。
しかも女性たちはある大物政治家の選挙にかかわっていた共通点が。
女性たちの失踪に隠された犯罪の端緒を瀧は解決できるか?
堂場さんには珍しく、壮年の刑事の話。
でミスリードしてるようで全然バレバレのようなストーリー。しかもどんでん返しもなし。となっては、星はこれぐらい。
少し残念。
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ある種正義というものが
完全には完遂されない作品でしょう。
というか、もう出ている情報からしても
しようがないというか…
そういう意味では歯がゆく何とも言えないね。
いわゆる侵してはいけない領域に入る作品です。
おそらくこれはメインだっては出てこないでしょうが
あの世界ではまあまずあることでしょう。
あの界隈は、権力と欲にまみれています。
だからこそ…
まじめというキーワードがなお一層
この事件の真相から乖離しており
背筋が寒い思いをさせられます。
しかも真相が出てもあからさまに「悪い」とは
言えないということ。
うん、何とも言えない感覚だ。