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一緒に働く人の仕事に興味を持つことは、いかに自分が主体性を持って仕事をしているかによるのではないか。
個々がメンバーとなり、グループになり、さらに困難や葛藤を共有していくと、有機的なつながりを持つ「仲間」になってゆく(文中より)。そんな仕事をしたいと切に思わせる本。
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「働き方研究家」西村氏のはたらき方研究報告書第3弾。魅力的なワークショップやファシリテーションの世界で輝く15人との対話を通して、「あり方」「かかわり方」の考察と見解を提示する。良くありたいと思いながら悶々としている人に差し出したい1冊。
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対人関与の技法や姿勢をめぐる探訪報告書、とのこと。
本屋さんでふと手に取り、西原由記子さんのインタビューから始まることに興味を持ち、思わず購入。
人とかかわることについて、丁寧に、丁寧に、考察されています。
ファシリテーション、ワークショップ、カウンセリング、エンカウンター、教育、というキーワードに関心のある方であれば、きっとどこかで目にされたことのある方のお名前が、次から次へと挙がってきます。個人的にはロジャースや、べてるの家のことも出てきてびっくりしました。
私自身、ビジネス系(とあえて表現しちゃいますが、かなり繊細な)ファシリテーションとメンタルヘルス系のファシリテーショを、ほぼ同じ時期から別々の場所で学び始め、両者の重なりと違うところを延々とひとり頭の中で比較検討してきたのですが、その「落とし所」と本書の中で出会えたような気がします。
「技法」と「あり方(姿勢)」の関係についての考察の部分も大変興味深く、このタイミングで読めたのはよかったです。
「自分はなぜこの場にいるのか」を常に意識して胸に持ち、目の前にいるひとりひとりを尊重し、誠実に向き合っていくことが大切なのだと改めて思いました。
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今回の内容はまだ自分には理解できない段階の話であると感じてしまった。リーダーシップとは違う周りの人の関係性を築くファシリテーターという役割には深い関心を持った。
MTなど大勢の意見を聞くときにはみんなの意見をそのまま活かせるようなたちまわりをしていきたいと思う。
しかし読むのが苦痛で途中でやめてしまった。まだ自分には身近なこととして受け止めきれないんだろう。
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ワークショップとかファシリテーションって、今でこそ何となくみんなが知ってるから言葉として使ってるし、自分でもやってみたりしている、でも、これってほんとにできてるのかな?やりかたあってるのかな?そもそもこういうもんなの?みたいに思っていました。
西村さんはそのあたりをしっかり考えたかったんだなと思いました。
「べてるの家」向谷地さんの解説も、よかった。常に「自分」であること、そうしてしっかりちゃんと自分である状態で他の人と関わる事が大事なんだなと思わされた。
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在ること、を見つめ直す。小手先のスキルではなく、単なる模倣でもない。とにかく謙虚であろう。直面した事実をもとに語ろう。
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溢れ出すシーンにもっと出会えると豊かな人生になりそうだう。よく見ること、きちんと関わることがまだまだ甘いなと感じる。
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”ワークショップとは本人が自分の「何か」に取り組む場所であり、指示されたものをその通りにつくることが託されるファクトリーとは違うはずだ。”(p.210)
自分についてはもちろん、気をつけたいのは他人に対してここを誤らないようにしなくてはならない。
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人とかかわる『姿勢』について、様々な人の言葉を通して、様々な角度から書かれています。
最後に、パーソンセンタードアプローチの話があるのですが、「共感」「無条件の肯定的尊重」「自己一致」という3つの要素は、この本の内容を端的に表していると思います。
この3要素は、人と関わる上で普遍的に重要だと確信しています。
”「人はある条件が揃いさえすれば、自分が進む道筋を自分自身で見つけ出していく能力をもっている」ことを確信していった。目の前で話に耳を傾ける人に「共感」「無条件の肯定的尊重」「自己一致」の三条件があれば。”(312Pより)
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とてもていねいで読みやすい西村さんの本をもう1冊読んでみました。今回は「かかわり方のまなび方」。日々コミュニケーションをする中で誰かと関わっているその関わり方について、よく考えていて参考になる箇所は多かったです。印象に残ったのは最後の土壌シードバンクの話。どんな土でも環境が整えば芽を出す。それと同じことは人間でも起こりうるかもしれないのだから、もっと自分の誰かへの関わり方も工夫できる余地はあるんじゃなかろうか。主にグループの中でのあり方が問われていますが、そこを伸ばしていけるならできることはもっと広がっていくんだろうなと思いました。オススメの一冊。
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一人一人との対談を丁寧に分析していて、その視点が非常に参考になった。ファシリテーター ワークショップというふわふわしていてわからないものをこうやって分析して形にして行くのかと考えさせられた。
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木1課題図書。
ミーティングファシリテーション入門(青木将幸)と合わせて読んだ。
インタビュー集のあとの3人の見え方「わたしはあなたではない」がとても最近もやもやしていたこととシンクロして面白かった。
ー「やり方」の奥には「あり方」があったわけです。そこがなによりも違うんだなと。働き方方面から掘っていた穴と
かかわり方(ワークショップとかそのファシリテーション)方面から掘っていた穴がそこで貫通します。
ー他人と違うやり方がどこから生まれているかというと、その端緒は本人の実感にある。小さな違和感をスルーしないで、「なんだろう?」と確かめたり、納得がいくまで握力を弱めなかった結果として、やり方も変わっているし、その先の成果も生まれている。
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かかわり方なんだけど、どんな仕事の人にも通じるものがある。
やり方の前にあり方があるという再確認。
最近、保育者も質とか技術の向上とか言われるけど、保育者自身のあり方がまず大事だよなと改めておもいました。
どんな職業にも言えると思います。
インタビューされている人も、業界のおもしろい人たち。
初々しくあることの大切さも今の私にはぐっときた。
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脚注部分の段組みもあり、文庫本で文字が小さくて、少し読みづらかった。けれど、それを乗り越えて読む価値のある本だったと思う。ここで言うファシリテーションは、小手先の技術じゃなくて、人として人とのかかわり方なんだ、といういろいろな考察に腹落ちした。あ~、だからかぁ…って。
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構成は、「働き方研究家」である著者が様々なファシリテーター、ワークショップデザイナーにある問いをもってインタビューを続けていく過程を本にしたものです。大学で教鞭をとっている著者がインタビューを続ける中で、どの人もそれぞれの体験からお話をするのだけど、一貫しているのはファシリテーターは特別な何かスキルをどうこうして「うまいこと」やる人ではなくて、人に対する「視力」の優れていることと、その人自身の内面と行動が一致していることだそうで。
会社やビジネスマン御用達に蔓延しているワークショップは「参画型」ではなく、「参加体験型」で、それ自体に気づきがないわけではないし、時間の制約がある以上仕方がないものではあるけれど、わかった気になってしまう。
世阿弥の風姿花伝が、素人には読むことのできないものであったように、私たちはちゃんと自分の目とか体で体感して、その後に言語化しなきゃいけないのに多くの過程はひっくり返っていて頭でっかちになっているんだろうな。