紙の本
反魂の秘術
2022/08/05 16:32
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
弱い気持をもてば付け入られる、人間を許さない、恐ろしい人間の執着。鬼の由来から鬼にまつわる様々な作品集。檜垣ー闇法師ーが秀逸。
紙の本
とうとう、購入。
2017/08/19 09:44
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハードカバー版を読んで、手元に置いておきたい本だと感じたが、そこから購入を決めるまで散々迷いに迷ったあげく、ちくま文庫版で購入。
やっぱり鬼の話は洛外洛中の地図がないとイメージがしづらい。
四界祭の理解には必須。
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鬼にまつわる話・対談を集めたアンソロジー。印象に残ったもの。
小川未明「赤いろうそくと人魚」…何回読んでもやっぱり怖い。童話な感じがしない。
坂口安吾「桜の森の満開の下」…これも鬼の話であったか。怖さもあるけどそれより寂しさと純粋さが混じった作品。好きだー。
小松和彦・内藤正敏「魔境・京都」…対談。面白かった。
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「黒塚」の夢枕獏が鬼に関する文章を、小説、民俗学的対談、説話など様々な分野から集めたアンソロジー本。面白かった。優れた本の一部が紹介されるため、元の本を読んでみたくなる。そ紹介という点でもいい本だと思う。
「黒塚」と袂が同じとあったので手塚治虫の「安達ヶ原」が読みたくて借りたが、いい拾い物。
桜の森の満開の下も、改めて読んだらグッときた。読書にはジャストミートするタイミングがある、と大江健三郎が書いているが、今が出会い直す時だったのだな、と感じた。
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坂口安吾「桜の森の満開の下」
身勝手と残酷が鬼だったんだよ、気づけてよかったじゃん。
自分で自分の首を絞めたんでしょう。
小川未明「赤いろうそくと人形」
「人知を超えた力」も「あさましい人間の本性」も「鬼」なんだなあ。
手塚治虫「安達が原」
手塚治虫が!安達が原の鬼婆を!!SF(?)で!!!
「まつろわぬもの」が鬼と疎まれる。
山岸涼子「夜叉御前」
あー無理これは……こわい
上田秋成「吉備津の釜」
男が悪いのに「女こえーw」みたいに言われてもなあ。
馬場あき子「鬼の誕生」
幽けく厳かで恐ろしい鬼への解像度。
小松和彦、内藤正敏「魔境・京都」
こういう見方を知れたことで今後古典や歴史物をよむ時の楽しみが増えた、よかった。
田辺聖子「鬼の歌よみ」
この鬼はなんだか素敵だし長谷雄のキャラもよい、楽しいおはなし。
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鬼の本質に迫る?作品を集めたもの。エッセイあり、小説あり、古典ありでなかなか飽きのこない編集で面白い。それにしてもやはり、鬼って怖い。どんなにコミカルに登場してきたって、最後には命を取られてしまうもの。そんな存在なんだよね。
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鬼の話ばかり集めたアンソロジー。物語だけじゃなく、今昔物語集とか京都の街の対談とか普段は絶対読まいなものも収録されてて面白かった。