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かみさんと暮らす日常に、師であり糧であり友である本があって、気を揉ませるも家族の一員たる猫がいる。変哲もないようで小さな発見がある今このとき、貧しかったけれど温もりのあった過ぎしあのとき。恵贈いただいた本の見返しには「何事もおてんと様のおぼし召し」の句と、署名に落款あり。「バルル」の「パ」とは、何か?今作では「パートナー」でいいんじゃないかな。
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エッセイ集。
愛猫、愛犬、本の話、楽しく読みました。
表紙が猫と漱石の本で、
裏表紙がレコード「僕はないちっち」
飾っておきたいと思いました。
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本の話では、かつては古書を売れば家が建った、という時代があったという驚き。一方で、現在の古書店経営は霞を食って生きる人達がやる仕事になっている。
猫の話は、もう我家の猫がこんなんで、という猫自慢である。猫好きは猫自慢をするのが好きだが、聞くのはあんまり好きではない。
猫も本も、生活から遠ざかっていないか。幸い僕には両方がある。
だが本は電子化されていくし、ペットロボットも登場している。
教養や生活の味わいのようなものは薄れているのだなあ、とじんわりくる。
本と猫の話ばかりではない。
博識に唸るようなものと、そこら辺の猫好き老夫婦の日記にも見えるエッセイが混ざっている。
そして、ごく最近の話から、かなり昔の話まで。
でも玉石混淆とは言うまい。選びぬかれた作品であろうし、そのどちらもがあって人生だろう。
僕は猫でも本でもなく、七人の侍の描写にやられて、久しぶりに映画が見たくなった。なんと意外な展開か。