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新刊。
まきえびさんの描写は、比較的さらりと描いてくれるとはいえ……ううう………(泣)。ことさんとのエピソード自体もそこまで多くはないけれど、その控えめな、少しずつのほっくりとした情景が、ことさん自身の在り方のようで、目に見えないようでいてもきちんと春海の側にいる、ただそれだけの、でもそれだけがとても大切だった。
こういう人はいなくなってから気付かれたり、いなくなっても気付かれなかったりする人もたくさんいるのだろうけれど、春海はずっと気付いていたとはいえ、もっとできることはあったとさぞ悔いた事だろう。それでも良いとその人が言ったとしても。
そこからようやく這い上がろうとした矢先に、春海を「春海」たらしめた人もまた逝ってしまう。
けれどこれがもはや迷い無く春海を進ませる事にもなる。
同じ巻の中でえんさんとの話も出てきて、普通なら違和感も覚えそうなものだけれど、それはまたそれとして自然に受け止められる流れは上手いなあと。
まぁ二人の女性のベクトルも背景も時間も違うからなのだし、哀しみを乗り越えてきた春海とえんさんだからこそ、相手に対する気持ちもまた愛だの恋だのとはまた少しちがった次元にありそうだけれど。
しかし再登場のえんさんの艶やかな事よ。
で、最後の最後で…えええええ!どうなる!こういうとき原作先に読みたくなる気持ちを抑えるの大変!(笑)
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久しぶりに、えんさんが出てきたー!
綺麗!可愛い!!
さて、このお話の大一番勝負が…失敗に終わる
ところで終わりますね。うわぁ。
悲劇を乗り越えた先のまた悲劇。。。
原作を読んでいて知っていても、気になる続き。
この本を読んでから久しぶりに囲碁を勉強しなおしています。
まだ5路盤からですが、まっさらな碁盤を見ていると
どんな手になるのかさっぱり分からず、
碁盤を宇宙、ご意思を星と例えた意味がそれとなく
分かってきました。
本来は19路盤なんだよな。。。19×19。
手の数は、wikiによると10の160乗、
チェスで10の50乗ってことらしいです。
天文学的な数字…。
囲碁と天文学は通じるところがありますねぇ。
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コミック版の「天地明察」7巻です。
この巻は、軽く内容書いてもバレるので書きませんね。
三暦勝負、いよいよ来ましたね。
何巻目で完結するのか?
もう一度、原作が読みたくなりました。
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10/29/2014 読了。
前半はおことさんと伊藤さんが亡くなってしまう、
悲しい始まりでした。
ことさ―――――ん!いい奥様でしたよ…。
後半は、蝕の明察対決ですね。
映画で見た際は、それが内容の核になっていたと
思うのですが、さくさくっと進んでいたような…。
漫画で見るとゆっくり見れるのでいいですね。
えんさんと再会して、またはにかむ春海がかわいくて!!
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内容紹介
異才・冲方丁初の時代小説にして、数々の賞を受賞し映画化もされたベストセラーを実力派絵師・槇えびしが爽快に描く新感覚時代漫画! 改暦事業は一度頓挫したものの、研鑽を重ね着々と成果を挙げる渋川春海。だが立て続けに大事な人を失ってしまう。悲しみの底にある春海は立ち直れるのか!? そして改暦事業の行く末は!? 人生の喜怒哀楽が流転する第七巻!!
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茫然自失になるほど度重なる別れ。
しかし、裏を返せばそれだけの喪失感を覚えるほどの出会い・縁が春海にはあった、という事でもあり。
おことを喪い、伊藤様を看取る事も出来ず、泣き崩れる春海の姿が切なくてかないません。それだけ大事な人たちだったんだ、と。
そして、道策の一途なツンデ…もとい、ライバル心。本当に春海は人に恵まれている。
誰もがその大きな器に水を注ぎたくなる、いい表現です。
それでも改暦の儀は困難な事業。ありとあらゆる知と力を尽くして、ついに成就なるか……以下続巻、という時点で結果はアレなわけですけれどw
兎にも角にも幸せな春海の人生。
どんな困難に打ちひしがれようとも、やはり彼は幸せだと思います。
素晴らしい人の縁と全てを賭けられる夢がある。これ以上に素晴らしい人生は、そうはない。
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「先人達が尽力して作り上げたこの泰平の世で 今 この事業を刀を以って抹殺する事など出来ると思っているのでしょうか?」。今回,心に響いた言葉。この時代に,こんなことを言える,春海さんの人柄が出ているなぁと思いました。つらい別れがいくつもあり,それでも前を向く。少しずつ,進んでいく。この作品を読み始めたときから変わらない気持ちだけど,春海くんを心から応援したい,見守りたいと思いました。
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こと・伊藤重孝・保科正之。春海の改暦事業を、公に私に支え励まし期待してくれていた人々が相次いで奇跡に入っていきます。彼らの思い出には一つの濁りもなく。
その人々を裏切ることのないよう、これ以上周りの人々に落胆させないよう、身も精神も削って、改暦へと突き進みます。
そして、満を持して奏上した改暦の表。宣命暦・授時暦・大統暦の三暦勝負。この結果をもって、改暦へ。
のはずが、最後の「日触」予報を外してしまう。
この挫折から、どう立ち直るのか。
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人との縁が増えれば増えるだけ、今生での別れも多くなる。算哲は親しい人を亡くし、暦に精魂込める生活を送っていた。彼を正気に戻らせたのは道策の天元。いやぁ、道策は成長したなぁ。
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"「うむ しかし其方は
それでも家督を投げ出さず 出奔せず 家を荒らさず
出来得る限り家業に励んでおるのであろう
まことに天晴れな心掛けだ
それで良いぞ 渋川春海よ
己の家を棄てず とらわれず 其方自身が春の海辺の如くあれ
そして其方の暦法と事業を通して 武家の文明に春を齎してくれ
春は必ずや来る」"[p.84]