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器量が悪いお信が、近所でも評判の美男子に見初められる「器量のぞみ」
身体が弱い娘のために盗みを働く男と、男の正体を探る岡っ引き二人の目線で描かれる「神無月」
一人の娘のある想いで、紙吹雪が舞う「紙吹雪」などを、江戸の庶民の人々を切なくも面白く、季節折々12の月で描いた短編集。
怪談話もとても面白いですが、江戸の庶民の哀愁漂う生活を描いた作品が心に残るものがあります。
中でも「紙吹雪」は、紙吹雪が舞う風景が哀しく綺麗で、しっとりした作品で一番のお気に入りです。
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裏表紙より『下町の人情と怪異を四季折々にたどる12編。切なく、心暖まる、ミヤベ・ワールドの新境地!』
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江戸ものを探して読んでみた一冊。やっぱり宮部みゆきは合わないらしい。何と言うか…女性特有の緻密さがすごく鼻につくのですよ。話のテーマとかはすごく面白いなぁと思うんだけど…。同じ理由で山本文緒も苦手です。
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私は人情モノが嫌いです。伊集院静とか。だってうそ臭い!とか思っちゃう。でも!江戸モノは別です。江戸モノは!!!この江戸モノは12個の切なくて悲しくて、心温まるストーリー万歳。って、書いてあった。でも、一つ、心温まらない救いのない話しがあった。ちょっとつらかった。しかし全体的に美しく切ないストーリーがつづられております。後半に行くにつれてお化け的でなくなって、人間の切ない気持ちがやってきます。
「庄助の夜着」の切なさといったらない!「だるま猫」に現われるのは宮部みゆきの人間への愛情。「首吊り御本尊」ではお得意の心温かいストーリー。「神無月」の切なく暖かい人情と悲しみの一夜。「紙ふぶき」のどうしようもない悲しみ。あぁ、普通の江戸の人々。悲しくて切ない生き様って美しいのねぇー。ってちょっと感傷に浸っちまいます。
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魅力的な登場人物がどんどん出てくる短編集。親子の愛、悩み、敵討ち…物語の中で、下町の女性達がいきいきと描かれていて何度も読み返す一冊。
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江戸は下町の人情と怪異を描いた短編集です。
それらの短編が、四季折々の風物と共に描かれているところが、さすが宮部さんといった感じ。
彼女は、本当に、人情物をかかせるとうまいです。
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日暮やなんやらと違って、切り口が面白いです。
本当にすぱっと切り取って見せてくれているような、そんな気分で。
紅の玉、なんて、好きやなぁ。
2006/1/1 再読。 やっぱり好き。
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「こよみ」という題名どおり12の短編がはいっています。
この中の「器量のぞみ」と言う話はラジオ朗読劇でたまたま聴いていてとっても面白かったのでこの話が入ってた本を見つけたときは嬉しかった!
他にも面白い短編が一杯入っています。最後の短編が切ないです…。
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短編集。面白いが、ところどころ後味悪かったりするのが少し苦手。個人的な好みは「首吊りご本尊」と「神無月」
この二作は、私のようにミステリーやホラーが若干苦手な人でも楽しく読めると思う。
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「本所深川ふしぎ草子」と構成に差はありません。ちょっと不思議な話ばかりなのですがそこにリアリティがあるのが凄いです。
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短編時代小説集。
オカルトあり、推理ありと、バラエティに富んでいる。どれもひねりの聞いたエンディングで、心温まるストーリー(「鬼子母火」や「器量のぞみ」)があるかと思えば、なんともやりきれない気持ちにさせる「紅の玉」や「侘助の花」なども。あと、この人の文体はリズムが良くて、会話文も自然で、とても読みやすい。
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短編集。宮部さんの書く時代ものはどれも面白いです。この時代ならではの「人情」の良さを感じさせられる一方で、この時代ならではのかなしさも描いています。私は最後の「紙ふぶき」が一番好きです。
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「本所〜」と同じく下町人情に溢れた物語短編集ですが、こちらはちょっぴり怪談寄りのお話が含まれています。でも特に「怖い!」と思うようなお話はありません。
特に「庄助の夜着」と「侘助の花」がすごく切なくて心に残りました。
読めばきっと自分だけのお気に入りが見つかると思います。
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時代小説短篇集。12篇あります。面白かったです。堪能できました。『器量のぞみ』『紙吹雪』がお気に入りです。『紙吹雪』で見られるインタビュー形式の語りが『理由』に繋がって行ったのかなと思いました。
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宮部みゆきサンの江戸ミステリーはほんと面白い!ちょっと切なかったりほっとしたり・・・o忘れたころに読み返したくなりマスw