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売上高日本一の相模屋の鳥越社長の本。
元雪印の従業員から、奥様の実家の豆腐屋を継がれて、かなり攻めた設備投資を繰り返して業界NO1になった、という話です。
が、かなり自覚的な方らしくワンマン社長の武勇伝にとどまらない部分も多く面白い。
テクノロジーの世界で言われる「重力」に逆らわないという事はどの産業においても重要なのだと思う。
ちなみにガンダムの話は全くありません。
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こういうお店にしたいから
こういうお客さんに来て欲しい
だからこういう商品が欲しい
王道であるど真ん中を極める
賞味期限が短く廃棄になる
セール時に注文が10倍になる
そのオーダーに対応できる安心感のあるメーカー
目の前の現実から考えるのではなく、あるべき理想形から考える
あつあつの豆腐は手作業では扱えないが機械なら対応できる、賞味期限も長くなってメーカーも嬉しい
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想像、妄想をするとき、極力、頭の中で具体的な像を描くようにしています。そうすることで、妄想は具体化する可能性を持つからです。
キレイにビジネスをしていないか>
人に無茶をお願いしたり、採算が取れないかもしれないことに挑戦したり……そんなことをやっているか。
もちろん、ビジネスは夢物語ばかりではやっていけません。でも、自分が広げられる地図より、もうちょっとだけ大きい地図を広げてみると、ビジネスが楽しくなります。
私自身正しく生きる。言い訳できないことはしない。
自分が誇っていいことなど、元々なかった。人から与えられた立場や役職を誇ってはいけない。
既存の「器」に勝機はない
階段をふうふう上っているだけでは、どこにもたどり着けません。それより、業界全体を俯瞰して、自分があるべき姿を想像してみるのです。
差異化とは一切説明せずとも「一目で分かる」ことを指すからです。
なぜそれが必要なのか、理屈がわかれば納得してくれるのです。
自分たちが何をやっているか、何を実現したかが重要なのです。逆に自分のメンツなどというものに縛られていたら、本当に見るべきものと向き合えません。
社内での対抗意識が「非効率」を生むことがある
必要なのは「外圧」
働く人たちの間で自然と盛り上がることは、現場に任せておくこと
ただ何がおいてあるかを暗記するのではなく、その商品がおいてある理由を考えてそこから……全体をとらえるのです。物事の全体を。
「邪道」というものはない。売れるものが「王道」になる
元々あった市場や、誰かが作った市場の中で戦うのでなく、市場ごと作ってしまうのです。そんな仕事が面白くないはずがありません。
「Aの方たちに向けて作るけど、Bの方達にも受け入れられるようにし、できればCのシチュエーションでも売りたい」などとやっているうちに、AにもBにもCにも無視されるものになってしまうからです。(BやCにいい点は食べた後で気づいてもらえばいいことだと思います)
勝ちパターンは、考えるものではなく、全員の体にしみ込んでいるもの
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会社で上司に借りて読んだ。
その前に、テレビ東京で相模屋食料が取り上げられており、それを見た時には豆腐業界について無知だったため、賞味期限が伸びたことの理由がわかり非常に勉強になった。
3代目社長、と聞いて、創業者の孫かと思いきや、結婚して社長を継ぐことになった方、しかも、元雪印の社員で、食中毒騒ぎを経験しているとのことで、なかなかの苦労人。
ただ、やっぱりとにかくやってみること、であったり、まわりを巻き込んでいくこと、であったり、が自然にできることは本当に大切なことなのだと思い知らされた。
どうせ・・・思っている間は何も変わらない。
あっという間に相模屋のファンになって、気づくとスーパーで相模屋の製品を手にしている。これもおいしいからこそ!
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雪印の営業から、ヨメの会社に就職。
その時、相模屋は、年商30億円だった。
白くて四角いとうふに 人生をかける。
SKU(Stock Keeping Unit )が 372もあった。
それをどうしぼるか?
木綿豆腐と絹豆腐にしぼって、とうふの王道で挑戦する。
ここが、一番のポイントですね。
木綿豆腐と絹ごし豆腐のつくり方を知らなんだ。
おいしい豆腐を作る為に、どうすればいいか?
徹底した 生産ラインをつくる。
売上30億円で、40億円の製造ラインの投資。
「覚悟」があった。
徹底して、製造ラインを見直し、無人化する。
生協の徹底した指導で、確実によいものをつくる。
改善項目は 1000近くあった。
それを実現する事で、「飛躍」できた。
さらに とうふをおもしろくする。
ザク豆腐の誕生。まわりから 無理と言われて
突き進む事で、新しいものが生まれた。
なるほどねぇ。素晴らしい。
もう売上が 200億円超えているのが更に素晴らしい。
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よくある経営者本、て感じかな。いろんな困難にぶつかって、そのつど努力と機転と周囲の助けとで切り抜けてきました。成功には強い意志と誠実な心が必要です、という。
経営者が自らの経験を語るなら、経験を具体的かつ厚く記述することに徹するか、経験を一般化・抽象化して整理して見せるかのどちらかでなければ意味がないと思うのだが(両方そろうと名著になる)、そのどちらも中途半端な印象。とくに、具体的な記述が乏しく、わりと核心ぽいところがスルーされていたりする。構成編集担当(という名のゴーストライター)が十分にヒアリングできていないか、語るほどのものがなかったか
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【由来】
・amazonでたまたま
【期待したもの】
・
※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
・
【ノート】
・
【目次】
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正直、この本を読むまで相模屋食料のことは知らなかったが、グイグイ引き込まれて数時間で読み切ってしまった。
内容としては、「業界では不可能とされていたことに信念を持ってチャレンジし、遂には成功させる」というある種よくあるものだが、この一冊は特に引き込まれるものを感じた。ありがちな精神論一辺倒ではなく、合理的な戦略と「非合理」な信念の、そのどちらもが強烈に伝わってくるのがその理由だと思う。
特に、経営者及び技術者・職人の方には、一読を強く勧めたい。
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読み易く、社長の前向きな言葉がとても本質的で、腑に落ちるものが多く、満足度が高かった。
私的に感銘を受けたものを引用します。
・誰だって利益はほしいものです。でもそれは、肝心の「自分の城」に自信が持てず、いろいろなことをやりたいだけ
・自分が誇っていいのは、自分がやってきたこと、自分にできること
・お詫びとは他者に向けてやることではなく、自分に向けてなすべきこと
・勝負を避けた人生を送ってきた人が、急に何かの成功をつかむわけがない
・「将来はハイブリッドカーを売りたい」
〜中略〜
それって「夢」でしょうか?