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2014年10月の課題本です。
http://www.nekomachi-club.com/report/15264
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たとえ世界的な名作といわれるものであっても、人には向き不向きがあるのですね。私は入り込めなかった。映画とかなら迫力あっていいのかな。
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白鯨やハックルベリーフィンを思い出す様な何処か懐かしい雰囲気があった。
老人と少年の穏やかな会話や小鳥や魚に話し掛ける老人の姿が微笑ましくも切ない。
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確かに老人が魚と戦って、最後は、鮫に食われてしまう。
これは、人間の不屈の精神を表していると思うが、また、それぞれの老人の思い、感動も面白かった。また、訳者もその当時の状況、英語の使い方を考えて、適切に日本語に訳して、すばらしいと思うが、私には、ただ、それだけで、ノーベル文学賞あるいは、後世まで、語り継がれる名作とは、それほどとは、思えなかった。私の読み方が足りないのか、能力が足りないのかもしれないが、私には、そう思えました。
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ストーリーはいたって平凡。ヘミングウェイはこの作品で何を描きたかったのか。
ヘミングウェイ自身は度重なる病気や事故で最後は自殺をしている。そして主人公である老人は老人にしかわからない幸せと悲しみを感じていた。自身を老人に重ね合わせたのなら、人生は自身にしかわからず、周りから見るといたって平凡に見えることを表したかったのか。
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良かった。この名作は、ある部分は読んだような
記憶がありますが、完全に読んだことがなかったかも
しれません。
ストーリはいたって単純というか単調な内容ではありますが
この本の訳がいいのか引き込まれていくような内容で
カジキと戦っているところ、サメとの攻防のところなどは
本当に引き込まれて読んでしまいます。またそのときの
海の景色、様子、また老人が少年を思いだすところとか
そこはかとなくいいと思います。
また、海からかえって脱力する老人や、最後のツアー客の
言葉とかも”いい”と思います。
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「老人と海」というタイトル、というべきか、老人という言葉がそこに選ばれていることが全てを物語っているような感じもあり、あれこれと語らない方がいいような気がしてしまう作品です。アルコール度数の高いリキュールみたいな。
あらすじはといえば、タイトルの通り老人と海の話であり、起こることは一通り裏表紙に書いてあります。究極的に簡潔な話で、一見絵本にでもまとめられそうです。だけど、そこそこの文量を読まなければ伝わらない、刻まれた色んなものがそこにあるからこそ、文学として成立していて、それ以上に名作として読み継がれているのでしょう。
私の場合、典型的な「斜陽」の話なのが興味をそそられた一因です。人生の黄昏時が語られる話にめっぽう弱いのです。それも、若者が見たときには切なくなって泣いてしまいそうな状況でも当の本人は笑顔、という具合の、「幸せとは何か」的問題を突き付けられるものが大好きで。老人が帰ってきた後の描写がまさにその構図で、思わず感極まりそうになりました。年を取ってもささやかで良いから幸せのある人生を送りたいな、としんみり思って本を閉じました。
ヘミングウェイの作品を恥ずかしながらまともに読んだことがないので、ずっと読もうと思っている「移動祝祭日」を次は読もうかと。
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言ってしまえば実に単純な物語なのだが、解説にもあるように「ただそれだけであっても読ませる」というところに普遍的名作の底力があるのか。多くの困難が訪れても、逃げる、諦めるという文字が一切ないあたりに、人間の普遍的な力が現れているように思える。
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じいさんが3日間かけて恐ろしくでかいカジキを取り、帰り際襲ってくるサメに魚を食われながら帰ってくる話。ただそれだけ。
なのに面白いってすごいと思う。様々な設定を考えないと小説書けないと思っていた価値観が消えた作品。
書き手の表現でどうにでも面白くかけるってすごいことだなあ。
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非常に単調で物語の起伏も激しくないのに心に残る話だった。名作とされているからそう思っているのかも知れないけど。短編の割に読むのに1週間もかかった。でも読み終わった後の気分は良かった。不思議。
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名作でありながら今まで読んでいなかったことを悔やむ。何度読んでも楽しめる単純明快なドラマで、老人の孤高奮闘が今にも眼前に繰り広げられるように想像できる。原作から加筆されたとあとがきまでしっかり読みたくなる作品は名作ならでは!
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死闘の末、カジキを括り付けてからあっけなく鮫にズタズタにされ、カジキの「残骸」しか連れ戻せなかった。しかし、老人は漁師としての評判や少年等かつて失ったものを取り戻すことができたのではないか。
また、大自然の中で目に見えない海中の生き物と戦い、生き抜くことすら厳しい世界で、カジキを持ち帰り、誇りを貫き通す姿から、生きる事について考えさせられた。
「だが、人間、負けるようにはできてねえ。ぶちのめされたって負けることはねえ」の一言が印象に残る。
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挑戦し勝利して、その後に待ち構える不条理・徒労。
先日のMGC。設楽選手のレースはサンチャゴによく似ている。サンチャゴと同じくらい強い自信と信念をもってレースに挑み、勝利をつかみかけた。そして、何も得ることはなかった。
サメも、設楽から勝利を奪っていった他のランナーも、ハイエナみたいなものだ。目の前に転がり落ちた宝物をかっさらっていく。しかしそれを悪とみなすことは出来ない。
サンチャゴは、うろたえなかった。手に入れたはずのものを自分よりもはるかに・あっけなく横取りされてしまったのに。強い憤りも、もう死んでしまいたいというほどの落胆を見せることもなかった。
そいつらを呪い殺してやりたい程の怨念にとりつかれてもおかしくはないと思う。もしくは、この悲劇に耐えきれず、咆哮の果てに自らの命を落とすということも。
身を削り、生命を消耗する程の経験であればこその顛末なのかもしれない。自分にはそんな経験はないし、これからも命ギリギリを犠牲にして何かに挑むこともないだろう。
でも、苦労して苦労して身を滅ぼしかけて、ようやく手に掴んだと思っていたものが、その手の中から風に飛ばされる砂のように消え去っていく事を考えれば考えるほど。なんて残酷な話なんだと思わずにはいられない。
少年は泣き続けた。周りの大人たちも落胆し心配している。
あっという間に読み切ってしまった本ではあるが、この話をどう消化するべきなのかと、読んだ時間以上に考え込んでいる。
今のところは「なんて悲惨な話なんだ」だ。
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世界観に引き込まれた。展開が気になってほぼ一気読み。老人の戦いは胸が熱くなった。孤独なときでも一人ではないんだと感じられた。負けてもいいと思うことはなかなかできない。また節目に読みたい小説になった。
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初めての海外文学。読みやすかった。
ようやく掴んだ勝利とその後の敗北。せつなかった。
この作品は訳者によってもだけど、読む人によっていろんな解釈ができると思う。老人や少年の詳細がほとんどなく、いくつくらいなのかとか、村の描写だとかもないか、想像を膨らまして読む楽しかっさがあった。悲劇だと言う人もしるだろうけど、私は希望をみいだす話だと思った。読んでよかった。