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夫が買ってきた本でしたが私が先に読んでしまいました。
横浜市の川和保育園の園庭とそこで繰り広げられる遊びの様子、そして、そこで日々を過ごす子どもたちのつぶやきをまとめた本です。
これだけ様々なチャレンジを誘発する仕掛けがあると一年中飽きないだろうな、と思います。
外で全身を使って遊ぶことにより、季節の移り変わりで変わっていく生き物の姿や空の色、裸足で駆け回った時の土の感触、そしてなにより、自分がやってみたいと思い、何度もチャレンジしてできるようになる達成感ができる環境があることで、かけがえのないものが幼少期の一番大事な時期に培われると思いました。
一番大事な「生きる力」の基礎力が自然に身につけられるのではないでしょうか。
もちろん、怪我をしたらどうする、事故があったらどうする、と心配される方もいるでしょうが、そこはもう川和保育園の理念に共感できるかどうかというところなのだと思います。
川和保育園ほど立派な園庭ではなかったですが、私が幼少期に通っていた幼稚園もヤギや馬をはじめとした動物がいたり、畑で野菜を育てたり、大きな公園で木登りをしたり、毎日毎日泥だらけになって全身で遊べるような環境を作ってくれていた園でした。
子どもの自主性を尊重してくれ、良い意味で子どもを大人扱いしてくれていたので、好きなことを好きなだけやらせてくれるかわり、例えば自分で登って行ったんだから自分で降りてこい!といったように自分で責任をとるようなところもありました。
時には軽い怪我をしたり喧嘩をしたりもしますが、そういった経験があったからこそ豊かな時間を過ごせたのかなと思います。
これから子どもが生まれるというタイミングであることもあり、自分が自然の中でいろいろなものに触れ、学んできたことを子どもにも経験させてやりたいと思っていたので、川和保育園の園庭も実際に見てみたいなと思いました。