投稿元:
レビューを見る
「辺境の老騎士」に続き、異世界グルメもの。こちらも短編連作。
「異世界居酒屋」で、説明書きには「異世界と繋がった居酒屋のぶでは~」とあったので、てっきり異世界とこの世界両方のお客が入り乱れて……というのを想像していたのですが、どうやらお客さんは異世界からやって来て、店員はこっちの世界から料理を提供、という図式のよう。
居酒屋に集う人々を書く、というのも、「異世界」が付くだけでぐんと面白味が増します。
居酒屋で提供しているメニューはこっちの世界から持ち込んだ完全なる和食で、でもお客さんみんな異世界人だから和食をすごい特別なものを扱うように見て食べる。その反応がいちいち面白いし、実に美味しそうに語られています。
かなりライトに書かれていて、重さはないのですが、お客さん同士のトラブルを解決したり、悪者を懲らしめる勧善懲悪なお話もあったり、痛快で楽しいです。
悪者候補までちゃっかりお客さんとして取り込んじゃう「居酒屋のぶ」も素敵。
わたしも行きたい、居酒屋のぶ。
投稿元:
レビューを見る
身近な食材や料理が、ところ変わればこんなにも魅力的になるのかと、唸りました。と同時に、この下地には、相当な量の知識があるのだなと、感服しきり。素晴らしい。中世ヨーロッパを思わせる異世界と繋がった居酒屋のお話ですが、そうそう、あれもこれも、なーんにもないんですよ。だからこそ、何気ない料理が輝いて見えるのかな。異世界×料理ものは初めてでしたが、本当に面白かったです。見え隠れする古都を取り巻く環境も、気になりました。しのぶちゃん、いいですね。続きも楽しみです。
投稿元:
レビューを見る
目次がおしながきレイアウトだけど各話タイトルが料理縛りじゃない。そこから内容を想像するのもまた楽し。
なぜか異世界につながった居酒屋の入り口から入ってくるお客さんに出されるのはトリアエズナマをはじめとしたお馴染みのメニュー。異世界側の住人にとっては今までに食べたこともないような味だったり調理方とはいえ素材は同じってところが物語の妙。差分がうまく使われている話ににやりとしたりほろっとしたり。
投稿元:
レビューを見る
もともとネット小説として投稿されていた同名の作品を書籍化したものです。
「異世界ファンタジー」と「料理」という、一見結びつかない2つの要素を掛け合わせた作品です。
日本では当たり前な料理でも、異世界の人々にとっては想像もつかない美味しい料理。
そんな「異世界料理」を目当てに来店するお得意様たちが繰り広げる、小さな居酒屋でのお話です。
とにかく出てくる料理がどれもこれも美味しそう!
作中に出てくる「トリアエズナマ」を飲める年齢になってから読むと、一段と作品の魅力が増すかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
出てくる料理がすべて美味しそう。常連さんもみんな素敵でとてもいい。もっとたくさんの話が読みたいです。
投稿元:
レビューを見る
エブリディ・マジックの中世ファンタジー世界につながった居酒屋でのお話。
面白いのは「魔法にかけられる」のはファンタジー世界の住人達の方であること。
徴税人がナポリタンに夢中になり、お姫様はあんかけ豆腐をほおばり、傭兵上がりは鳥の唐揚げが好物で、そして皆で「とりあえず生!」とビールを飲む。(一部冷酒あり)
「知らない食べ物」ってそういえばそれだけでファンタジーだったなあ、と少し懐かしく思いつつ、ごちそうさまでした。
投稿元:
レビューを見る
【収録作品(お品書き)】おでんのじゃがいも/若鶏の唐揚げ/しのぶちゃんの特製ナポリタン/お嬢様の難題/はじめての海鮮丼/キスの日/闖入者/盗人/招かれざる客/親方喧嘩/中隊長の弱点/怪しい女/密偵とサラダ/【閑話】ふしぎの国のエーファ/仁義なき蒲焼き/中隊長の凱旋/トリアエズナマの秘密/老人と魚/北方三領邦会議之顛末/〆の鮭茶漬け
投稿元:
レビューを見る
web版を読んではいたけど、お布施のような気持ちで購入。話の筋は基本web版と変わらないけど、幾つか話が追加されたりして変更された部分もあり全体的にまとまりがより良くなっていたのでこれはこれでOK。ただweb版もそうだったけど、読んでいるとお腹が空くのが難点。
投稿元:
レビューを見る
最近はやりの異世界グルメもの。短編集で異世界人が居酒屋料理を食べてUMEEEEってストーリー。
楽しく読めましたが居酒屋から動かない分、物語りに広がりが無いかも。
コノテの異世界グルメを読んでていつも思うのですが、和食を食べたことの無い異世界人が初めて和食を食べ、全ての人が美味しいと思うのでしょうか?
少なくともバター系嫌いの私だったら、いきなり中世風な美味しいお店で初めて食べても、食べ慣れない味に拒否感は有ると思う。この話に関わらずの蛇足です。
投稿元:
レビューを見る
異世界の住人達が居酒屋のぶで食事するグルメもの。
自分達にはおなじみの料理(おでんとか、天ぷらとか)だけど、描写がすごく美味しそうー!特に唐揚げ!(好物)
装画:転
投稿元:
レビューを見る
おいしいものを食べたりそれが出てくる話を読むのがすきな人にはどんとおすすめしたい本
異世界設定がドイツあたりをモデルにした世界なので、外国の方が日本のごはんに出会ったら、こんな感じなんだろうな~と思った
(完全異世界ではないのでそこは反則だろ~w とも思うが、それでもおもしろいし、後々その設定が活きてくるやもしれん
国というのは人が集まってできるもので、その人びとには生活がある、というのも垣間見える
おいしいごはん、だいじ
投稿元:
レビューを見る
中世ヨーロッパを彷彿とさせる異世界に現代日本の居酒屋があったらという話。
異世界食堂とは異なり、基本的に人間しかいない世界だし、食材もほぼ同じようなものを食べている世界となっています。
こちらの方が、レギュラーキャラクターが多く、連作短編というよりも密接に話がつながっている感じですね。
お酒が入る話で、実際の銘柄が出てくるのもちょっと楽しい感じ。
まぁ、ご都合主義的なところがあるけれど、お約束だと思って気楽に読むといいんじゃないかな。
投稿元:
レビューを見る
短編集なのでサラサラ読めて良かった。設定もおもしろいと思う。居酒屋が古都にあったら…確かに繁盛するだろうなー。読んでると居酒屋行きたくなるから困る。
投稿元:
レビューを見る
もともとネット掲載だったものに加筆修正したものらしい。ライトノベルの域は一歩たりとも出ていないが、後味は特に悪くない。居酒屋に足を運びたくなってしまった。
校閲どうこう言うつもりはないが、誤植や誤用や、辞書の言葉まんま持ってきました、といった表現がライトノベルや普通の文庫でも時折みられる。作風とか、癖とかいう以前の問題だ。
投稿元:
レビューを見る
文庫版刊行前に購入してた分(未読の方は追加エピソードありなので、文庫版オススメ)。何故か異世界につながってしまった居酒屋さんのお話。何回読んでも食べ物が本当においしそうで、のぶの存続にハラハラしたし読後ほんわかする。異世界ものなのに、梅乃宿など知ったお酒の名前が出てくるのがうれしい。ビール飲めないのに、トリアエズナマ!と言いたくなる不思議。