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小学6年生の時、国語で習いました。当時は話の内容を全く理解していませんでした。国語は嫌いで、授業がイヤでたまりませんでした。高校生の頃たまたまラジオの朗読で本作品を聞き、内容に感動したことを覚えています。それから40年が経ち、今再び物語を目にして感動しています。味わいのわかる年代になったんでしょう。
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虔十公園林は、国語の教科書で知った物語です。
当時は、林の描写の美しさに息をのみ、虔十さんに意地悪をした平二を憎たらしく思い、最終的に虔十さんの思いを皆が理解したことにホッと安心した記憶があります。
今、こうして再び読んでみると、本当に美しい物語だなぁと思います。虔十さんのように、ピュアな心は持てないけれど、それを素敵だなと思うココロだけは、大切にしたいなぁと思いました。
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ミキハウスが宮沢賢治の絵本を三十冊以上出版していると知り、図書館で借りてはじから読み始めた。が、その中では一番好きかもしれない。
ほんとう、とは何か、ほんとうのさいわいとは何か。虔十とはこの物語に出てくる青年の名だが、漢字に変換しようとして初めて、それが敬虔、十力、けんじ、に通じるのだな、と気付いた。そうかー。
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伊藤 秀男 絵
「その虔十という人は少し足りないと私らは思っていたのです。いつでもはあはあ笑っている人でした。毎日丁度この辺に立って私らの遊ぶのを見ていたのです。この杉もみんなその人が植えたのだそうです。ああ全くたれがかしこくたれが賢くないかはわかりません。」
「本当のさいはい(幸せ)とは何かという賢治からの問いかけが響く作品。水彩や色鉛筆を用いた、力強くも素朴な絵が物語を彩っています。」