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紙の本
がんと闘うゆきなちゃん
2013/02/26 19:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗菜 莉亜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、とても感動します。
ゆきなちゃんという女の子ががんと闘うんです!!
まだ小さいのに一生懸命闘うのです。
病気なので、全部自由にできるわけでもありません。
ある日、ゆきなちゃんは、個人部屋に移りました。
そこは、病院で働いている人しか入れない部屋なのです。
つまり、家の人は、入れないのです。
ゆきなちゃんは、そこがつらかったのです。
でも、何とか乗り越えました。
でも…最後は、なくなってしまいました。
涙が出ます。
私なんか感動して繰り返し読んだほどです。
是非に読んだほうがいいと思います。
読んでください!!
紙の本
病気のこどもたちの思い
2009/06/28 09:25
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
電池が切れるまで 宮本雅史 角川つばさ文庫
こどもさん向けの本で、命の大切さとか、人と人との交流の大事さとか、強く生きることの教訓とかをとおして、優しい人になりましょうというメッセージが記されています。
思うに、病気というものは、数学の「集合」にたとえると、ものすごく大きな円になるわけで、その円のなかに小さな円があって、小さな円の部分が、病名とか治療法が判明している部分になるのでしょう。つまり、医学がすばらしく進歩しているように思われるのは錯覚で、今なお、病名を付けられないような未知の病気とか治療法がわからない病気のほうがたくさんあるのでしょう。
この本では、まだ年端もゆかないこどもたちが病院で亡くなっていきます。寿命について、命を動かす電池が切れるまでとたとえてあります。つらいお話です。
主人公みやこしゆきなさんの病状は、足の痛みから始まります。わたしのこどもも幼児期に足の痛みをよく訴えた時期がありました。この本では、親御さんは、成長するときに骨や筋肉が伸びる痛みと勘違いします。そして、腫瘍は8cmまでに成長してしまいます。わたしのこどものときは、医師から「淋しさからくるもの」ですと諭(さと)されました。レントゲン写真に異常はありませんでした。
患者の病状に応じた適切な病院に巡り会うことがむずかしい。同じ症状で複数の医療機関を受診するのには勇気がいります。
冷静に本を読みこむと、ひとつの判断を迫られます。治療しても助からないことがわかっているときに、親や医療関係者はこどもにどうしてあげたらいいのか。痛みを我慢させながら、治る見込みのない治療行為をがんばれ!と声をかけながら、亡くなるまで続けていくのか。
患者であるこどもたちの詩を読みながら、先日読んだ本「拝啓十五の君へ」を思い出しました。女子中学生を中心としたこどもたちが悩む姿が紹介されているのですが、「電池が切れるまで」のこどもたちとは、深刻度がはるかに違います。また、「1リットルの涙」では、亡くなった作者の木藤亜矢さんが、頭が悪くてもいいから、丈夫な体がほしいと訴えていました。この本でこどもたちは、お互いをいたわりあって生きています。心と心をあわせる努力を続けていきます。
どうやっても治らない病気なら、病室の外で思い切り楽しい思いをさせてあげて、お別れしたい。体中を切り刻むような痛みを味あわせることはやめたい。それは、親としての気持ちです。そして、自分が死んだら、天国でまたこどもと会えると信じたい。
この本の後半にあるこどもたちの作文に書かれていることは、彼らの気持ちのすべてなのだろうか。本当に「感謝」だけなのだろうか。違うと思う。こどもたちには、不平や不満や怒りが、いっぱいあると思う。
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